表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無職くんと薬剤師さん  作者: 町歩き
するまでが とても長すぎる決意
98/126

また来週もみてくださいね!

まとめて読むと105~108話が何か合ってなかったので一旦下げて

修正します

僕は小さい頃に うちのお婆ちゃんと見ていた水戸黄門で

それに出て来る悪代官と越後屋の悪巧みをする二人の悪い表情を見て

心からこう思ったものだ


「なんて楽しそうな二人組なんだろう・・・」と


薄暗い室内でロウソクの灯りに照らされながら

他人の幸せを破壊する事や 自分達の懐を豊かにする事に

溢れる幸せで胸の奥底から湧き上がる歓喜に打ち震える声で

「お主もわるよのう・・」「お代官様にはかないませぬ・・」と

お互いの悪さを認め褒め合う二人は 謙虚さと強い仲間意識を感じさせ

その二人の幸せを邪魔する水戸黄門一味に 強い憤りを感じたものだ


「お前らいい加減にしろよ!」と 叫ばずにはいられなかったほどである

そんな僕に多分僕の怒りの方向を勘違いしたお婆ちゃんが


あやは本当に良い子に育った・・」と


少し嬉しそうな泣き顔で年金袋からおこずかいを出してくれたので 

モノに釣られやすい素直な僕は「許せないよね!」と

本当は心から尊敬する悪代官と越後屋を 口では責めていた事を思い出す


大好きだったお婆ちゃんが他界して四年たった今 


僕は当時からずっと尊敬していたあの二人のように

胸の底から湧き上がる歓喜に打ち震え 口元には悪い笑みを浮かべながら

僕の手の中で真っ赤な顔をして目を瞑り 緊張しているのか

ただでさえ小柄な身体を更に縮こませて ほんの少し震えている

志保子さんのその整った顔を見つめる


「守りたいのに いじめたくなる」


そんな不思議な気持ちを抱かせる彼女は 僕の言い付けを守って動かず

そして口元もギュッと閉ざしており そのいじましげな姿が

更に僕を越後屋状態にさせる


そして僕の視線の右手側には 彼女の太腿というには細く白いそれが

あらわに晒らけ出されており それを申し訳ない程度に隠す

旅館浴衣と湯着が逆に艶めかしさを醸し出す


まさに「まな板の上の鯉」状態の彼女の姿は

僕を悪代官と越後屋を超越する存在に昇華させる何かがある


「大将 今日のオススメは何だい?」と

寿司屋のおしぼりで手を拭きつつ 尋ねるオヤジのような感じで

大将の「今日は白身が良いの入ってますよ!」の声に

「んじゃそれで!」と答える気持ちで 彼女の白い太ももに僕は手をのばす


僕の手がふれると彼女は身じろぎするが「動いちゃダメだよ」と

また小声で呟くと彼女は諦めたように動きを止める

外側に手を当てて撫でていくと 彼女はくぐもった声を出すので 

僕の口元には良い感じの「越後屋スマイル」が浮かんでくる


ふと僕は「越後屋スマイル」を 彼女に見られるのは頂けない事に思い至り

彼女の顔に視線を向けると 彼女は華奢なその両の腕で目元を覆って

自分で隠している「セルフ目隠し状態」なので安心して次の工程に移行する


ぴったり閉じられた太ももの内側に手を添えると 彼女は身体を固くして

「あ・・あの・・」と泣きそうな声音で呟くが もちろん聞かなかった事にして

そのまま撫でていると もっと足を閉じてくる 


「力を抜いて」と 僕は先週いった歯医者さんに言われたセリフを口にする


その声に彼女も少し閉じる力を緩めたので ゆっくりと撫で上げるように

触れていると 僕のレベルはあがって「悪代官スマイル」が口元に浮かぶ


誰も見たことのない次のステージへ・・みたいな気持ちで

さらに撫で上げようと思ったのだが 


あやくん・・抱っこ」と


何かいい感じで可愛い声が聞こえてきたので そこで「はっ!」てな感じで

当初の目的を思い出し「また来週もみてくださいね!」な気持ちで

撫でていた手を引っ込めると 彼女を抱きしめるような感じで引き寄せ

きちんと向かい合う形で 僕の膝の上に座らせるのだった





でわ次回で

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ