視聴者置いてきぼり的展開 と 一話切りされても仕方ない現状
管理人室と調理室兼食堂の反対側は メモに写した見取り図を見ると
どうやら「レクレーションルーム」らしい。
こんな時だが少しわくわくしてしまう。「何かゲームはあるのかな?」とか
「持っていない映画のDVDやBlu-rayがあるかも知れない!」と考える。
緊張感に欠けてるかもしれないが 緊張しすぎるとトイレに行きたくなる
一年間の無職生活で睡眠とトイレの我慢が 全く出来なくなっているのだ
「自分に正直」といえば聞こえが良いがこれでは赤ん坊である
管理人室の前を通る時 きちんと室内をチェックしておく事にする
ホラー映画やゲームだと 一度は確認したと安心した所を通る時に
横からバーン!後ろからドーン!な感じで 怪物の類が出現する事があるからだ
昔やったバイオハザードでもそうだった気がする
「注意一秒 怪我一生」である。
ゲームなら「やくそう」や「ホイミ」で怪我も治るのだが
現実はそうはいかないのである。なんという糞ゲー
それにしてもこういう時に ゲームやアニメや漫画などで知った知識というのは
案外役に立つものだと思う。普通の時には何の役にも立たない事も
状況が普通で無くなれば 立場が逆転するからだ。
もっと色々と読んでおけば良かったかなと思う
学生の時には結構時間があったので 色々なジャンルの漫画やアニメやゲームに
手を出したものである。時間があったというか勉強に使う時間を
そちらに回していただけのような気もするが・・
まあそのお陰で今は助かっているのだから 良かったと考えたが
当時ちゃんと勉強し希望していた大学に入り 大手に就職していたならば
会社倒産で無職にならずに済んだのではと思い ちょっと気分が落ちてくる。
「やばい少し眠気が・・」
今の状況で「僕はラリホー」状態になるのは非常に危険である。
「僕はラリホー」状態だったが為に 現状のアニメなら視聴者置いてきぼり的な
「何かが起きてる もしくは起きたけど 何だかわからない」という
訳わからん状態な訳なのだから・・・
これが漫画なら「話は聞かせてもらった 人類は滅亡する!」と
扉をガラッと開けて 立ち聞き話に断言してくれるメガネのおっさんが現れて
こちらも驚きに満ちた表情で「な なんだってー!」と 大声で返せば良い
何ならガーン!の吹き出しを書いたダンボールを片手に
もしくはアニメなら 何か凄い奥義を継承してる武術の達人の美少女が
ゾンビみたいなのに囲まれて 追い詰められてる所に出くわした私が
「今助ける!」と 彼女を救うべく格好良く外側のゾンビを華麗に蹴散らし
内側から蹴散らし近づいてきた その美少女と背中合わせになり
「なかなかやるじゃないか!」「ふふふ あなたこそ!」
「まだ敵は残ってるぞ 油断するな!」「そっちこそ 油断しないでね!」
などと会話するシーンになっても良いくらいである。
しかし冷静に現実を振り返ってみると 私のした事と言えば
防災放送をメモに取った 電話をあちこちに掛けた
自宅周辺の家々のチャイムを押し メモを貼り付けたくらいしかしておらず
アニメなら一話切りされても文句が言えない状態である。
そんな事を考えながら一応は 周囲に気を配りつつ廊下を進んで行くと
レクレーションルームの前に到着したのである