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wars world 自衛隊戦記  作者: ほわいと
9/24

準備

日本時間 9月5日 13時32分 シーミスト沖 自衛隊基地


「正当防衛なので今回の件は不問に処す」


真志は正当防衛射撃をしたことについて呼び出されていた


「まあ、仕方ないだろう、だが、始末書は書けよ。期限は明日までがんばれよ」

「は、失礼しました!」


そういって真志は部屋を出た。


「やっぱ岡崎陸将は話をわかってくれるな」


急に外の新鮮な空気を吸いたくなり、外に通じるドアを開けた。

潮の香りが鼻孔をつく。


「さーて、戻ろうかな」


そう言い、待たせてあった作業艇に乗り込む。


真志は海の上に建った、駐屯地を見た。

この駐屯地は政府がいろいろな企業に協力を要請したため1か月程度で完成したのであった。

費用はなんと、3521億円だそうだ。

莫大な金がかかっているため、作りはとても頑丈だ。空爆にも10回はたえれるらしい。


10分もかからず目的地に到着した。

真志は送ってくれた隊員に礼を言い、医療テントに入った。


「どう調子は?」


真志は今はもう起きている少女に言った。


「.......」


沈黙が痛い。


「俺が聞くと素直に答えてくれるんだけど、他の人は警戒しちゃうんだよな~」

「お前がロリコンだからだろ」

「ちょっと表にでようか」


ものすごい殺気を放ちながら龍雅が言う。


「はは、冗談だよ冗談」


やっと殺気が収まった。


「ところでこの子の名前は?」

「パティ パティ クロエムと言うらしい、パティと呼んでだそうだ」


まるで漫画のワンシーンに立ち会っている気分になってしまう。


「あの....龍雅さんちょっといいですか?」


おずおずとパティがしゃべり始めた。


「クレア王女に会わせてもらえませんか?」

「ん?どうしてだい」


真志は嫌な予感がした。不幸にもそれは当たってしまっていた。


「我故郷トュレン王国が帝国軍に襲われているのです!」

「今はなんとか持ちこたえていますが..1か月もすれば陥落するでしょう」

「どうか会わせてください!はやくしないと...みんなが...みんなが!」


龍雅はしばらく考え込みこう言った。


「分かった、会わせられるようにしょう」


そして、医療テントを出て行った。

慌てて真志は追った。


「おい、わかってるのか!」

「わかってるってなにを?」

「そう簡単に会わせられるかよ!俺達は自衛隊だ、他国の戦争を誘発させるようなことはできない、いや、やっちゃいけないんだ!」

「わかっってる、俺だって『みかづき』の艦長だ」

「じゃあ....」


やめろ、と言おうとした時、龍雅がそれを遮った。


「だからって見捨てろと!彼女の目を見たか!最後の希望を託してた俺たちに頼んだんだ!」


その言葉を聞いて真志は言葉を失った。


「名目が必要なら作ればいいだろ!やってもないのにむりむりいってんじゃねえよ!」

「.......」


確かにそうだと思った。

ならやってみようじゃないか。


「それと、まだそうと決まったわけじゃない。もしそうなったとしても全力を尽くすまでだ、結果が楽しみだな」


そう言って真志のおでこにデコピンをした。


2か月後.....

日本とシーミスト王国の講和が締決した。

シーミスト王国に帝国からの手紙が届いた。

その内容は、トュレン王国が陥落したことを伝えた。

日本政府はシーミスト王国の必死の要請を受け、ついにトュレン王国を奪還するため自衛隊の派遣を決定した。






















































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