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ちょっとした、文化の違い  作者: くさぶえ
俺が生まれた世界の話
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五話

 国中から貴族が集まるこの学園。お偉いさんのご子息が暮らす寮で、何かトラブルがあると非常に面倒くさいことになる。学園は当然それを避けようとして、防犯に関しては神経質だ。

 だから当然のように、寮の各部屋の窓や扉もまた特殊な魔法具によって守られている。


 学友によって様々な過激的アプローチを受けている俺だが、寮の自室と噴水のある場所だけは落ち着ける。それに睡眠というものは重要だ。さすがにベッドで寝れないのは痛い。今世ではやたらと我慢強くなっている俺なら、一週間もすれば野宿生活も慣れそうだけれど。


 そんなことを考えながら、俺は室内にて朝のストレッチを終える。

 生徒に割り振られる部屋だが、平民から公爵まで地位によってグレードが変化する。俺の身分は下から三番目の男爵という扱いだが、仮にも貴族のための部屋。当然備え付けの家具は豪華だし、世話役と共に暮らすことを前提としているためにかなりの広さ。その世話役を派遣してもらえなかった一人暮らしの俺には、広すぎるほどだ。軽い運動が出来るほどに。


 やたらと豪華なカーテンを開けると、窓の向こうは暗闇。まだ朝日は昇っていない。他の生徒が起きるよりも前。それこそ、世話役が起きて主人のために動き始めるような時間に、俺は寮を出て朝練を始める。防犯が万全だといっても、扉の前で待ち伏せされたら堪らない。それに食堂に行ってコック達のまかないを頂くという裏技を発動しなければ、俺はまともに朝食にありつけないのである。


 俺は綺麗な寝巻きを脱ぐと、ボロボロで生ゴミ臭い制服とマントの、いつもの格好に着替える。

 普段の服装セットはどうせ汚れるために洗う意味がないが、寝巻きセットや布団などは安全なので常に清潔にしてあるのだ。当然自室に戻ると、湯で毎日身体を洗って体臭を落としている。どうせこれから朝練で大量の汗を掻いて、それからより気持ち悪くあるために泥を軽く身体に塗り、学友によって生ゴミによる装飾を授かるのだが、寝るとき位は清潔でありたいのだ。今世の新しい人生においての、ちょっとした贅沢というやつである。


 準備を完全に終えると、俺は静かな寮の廊下に出た。扉を音を立てないように閉めると、自然に鍵が掛かる。部屋の住人として登録をしている俺が再び扉に触れると、自然と鍵が開くようになっている。指紋認証のようなものなのだろうか。詳しい仕組みは明かされていない上、俺は魔法具という不思議アイテムについてもよく知らない。別に電化製品と同じで、構造は知らなくても使えることは使えるから問題はないが。


 廊下を通り、出会う世話役さんから挨拶を受けるので挨拶を返す。世話役が全員平民だから、貴族である俺に挨拶をするのは当然。それを忘れれば主の名誉を傷付けることになる。だからそんなに嫌そうな顔はしないでほしい。俺だって別に挨拶をしてほしい訳じゃない。仕方ないだろう、国が作った身分制度なんだから。特に女性。ただの挨拶で、まるで暴行を受けたかのような顔になるなよ。凄く安心するじゃないか。


 寮を出ると、太陽が出ていないために春といえども肌寒い。しかしこれも毎日のこと。冬に比べればまだまだマシである。俺は体に力を入れ、走り出した。やっぱり朝練と言えば、ランニングだと思う。











 朝練で大量の汗を掻き、食堂へ行ってもの凄く嫌な顔をされながらも、まかないを入手して急いで食す。

 朝食を終えると、俺は汗臭いまま授業が行われる教室へと歩き始める。生徒達もさすがに教員の前で俺にアプローチをしてくることもないし、教室を汚すような真似もしない。以前テンションが上がっていたのか、調子に乗っていつもならば休み時間に行うはずのプレゼントを校内で渡されたことがある。生ゴミ臭くなったため、当然他の生徒から非難が殺到。その生徒は罰として自分でそのゴミを片付けることとなった。俺にやらせようと発言した生徒もいたようだが、学園としては俺への生徒達による暖かい対応を放置して、気付いていないフリをしている立場なので、校内に何の脈絡もなく生ゴミをぶちまけた生徒を罰するのは当然。まるで関係のない生徒に何故罰を与えなければならないのか。とのこと。


 かくして俺は校内にて特殊な飾り付けをされることはなくなったのだが、これはもはや学園が俺の扱いを認め、見なければ何も言わないと言ったようなもの。学園からいつか怒られるんじゃないかとビビっていた生徒もこの時から参戦。生ゴミ以外の歓迎は校内で受けるのだから、俺としては何の益もない出来事だ。


 ならアプローチを避けるために、授業開始時間のギリギリに教室へ行けばいいという話だが、それは違う。

 学園では授業を行う教室は科目毎に決まっている。生徒達は授業の合間に教室を移動しなければならない。そしてその教室では、かなり前から先生が授業の準備を行っている。だから俺は自分への熱い視線を、教師陣営による監視の壁によって逃れるために、出来るだけ早く教室移動を行うのが得策なのだ。当然朝は誰よりも早く到着する。


 「おはようございます」

 「─────────────────────ちッ!」


 うーん。相変わらずの見事な舌打ち。

 今日は一段と素敵な音色だ。良い一日になりそうだこと。


 俺の気分は最高だが、残念ながら先生様は嫌な気分になってしまっただろう。

 考えてみてほしい。爽やかで心地の良い春の朝っぱらから、この世の物とは思えない醜い存在を目にしてしまったのだ。それに、これから授業が始まるまでかなり時間がある。授業が始まってしまえば他の生徒がいるから気を反らせるものの、現在は室内に俺と二人っきり。どうしても存在を感じ取ってしまう。なんという悲劇。


 涙を堪えながら定位置である隅っこに移動し、教科書を開いて自習を始めると、かなりの音量で音楽が流れ始めた。

 どうやら悲劇は回避されたようである。先生の近くにあるのは録音の出来る高価な魔法具。恐らくそれに入っているのは、国の音楽団による合奏。それによって、俺の発する音を消去しようという目論見らしい。視線を俺から反らしておけば、後はいないものと思えば良い。さすがは先生。やることが違う。


 恐らくこれからあの魔法具は、俺達の組が朝に受ける授業の先生内で回されて行くのだろうと予想してみる。彼以外の先生も、俺と共にいる時間を疎ましく思っていたはずだ。ひょっとしたら、その先生達で費用を持ち寄って買ったのかもしれない。先生達は身を以て俺に、一つの大きな問題も、皆で団結すれば解決出来るようになると教えてくれたのだ。頭が上がらない。


 それに少々五月蝿く感じるが、美しい音楽を聞いていると勉強が捗る。もしかしたら、先生方はそのことも考えてくれていたのかもしれない。なんと言う生徒愛! たかだか一人の生徒のために、そこまでしてくれるなんて……。


 俺は必ず、彼らに恩返しをすることをここに誓おう。











 午前の授業が終わって昼休み。全力で食堂に辿り着き、高速で昼食を掻き込むと他の生徒が集まる前に俊足で誰もいないであろう噴水へと急ぐ。非常に胃に悪い。けどいくら努力で成長できる世界だからといって、栄養がなければ体は成長しないだろう。もしかしたら、マナとかいう訳分からんヤツとか、それで生まれる魔力とかがあればいいのかもしれないが、実験する気にもならない。


 さてゆっくりとしよう。と思った俺であったが、またもや先客がいる。珍しい事だ。


 前回は男女二人組による殺し合いを目撃したのだが───いや、考えてみれば殺し合いではないのか。まあいい。とにかく男女の二人だったのだが、今回は男子一人。それも同級生。俺でも知っている有名人。


 ネット・ガスパー。伯爵家の長男様で、将来は活躍すること間違いなしの優秀な生徒。それも清々しいほどの色男だ。俺と同じ黒髪の持ち主だが、ストレスで白髪まじりでボサボサな俺の髪と違って、艶やかでサラサラしている。青い瞳は空のようで、吸い込まれそうだ。

 前世の記憶があるからだと思うのだが、俺の美醜判断基準は前世のまま。この世界の魅力による判断は俺には出来ないようなのだが、それでも女性陣の反応によって分かることはある。こいつの実力は高い。魅力も上位だ。


 性格もいいのか、端から見ると笑顔が絶えなく、周りを盛り上げる力にも長けていた。

 少しばかり調子が軽すぎて、それがこうじたのか彼を本気で好きになる女性は意外にも少なく、友人として良い人止まりになることが多いようなのだが、それでも入学から何度か告白を受けているよう。かく言う俺も、彼が女性の告白を断るために尽力している様子を拝見した。


 そんな彼だが、現在目の前で項垂れている。いつも見せる元気もない。


 「───ん? お前、ハーンか?」


 俺の気配に気付いたのか、彼は俺の名前を呼ぶ。

 組が違うため接点はなく、俺の一方的な認知であると判断していたのだが、どうやら違うらしい。考えてみれば、俺は彼とは別の意味で目立つ。寧ろ知らない生徒の方が少ないのかもしれない。

 

 「お元気がないようですが、どうかしましたか?」

 「敬語は止めろよ。俺は使うのはいいが、使われるのは嫌いなんだ」

 「分かった」

 「あっさり了承したな。そんなんだから虐められるのかもよ?」

 「まともな会話をしたことは少ないから、それはないな」

 「悲しいヤツ」


 社交的な彼は、この世界に来てから碌な会話をしていない俺でも非常に話し易い雰囲気を持っていた。それに、彼の俺に向ける瞳の中に嫌悪感はない。


 そもそも個人の魅力の影響を大きく受けるのは異性。同性も、アイツ格好いいな、憧れる。アイツ不細工だな、気持ち悪い。あまり一緒にいたくない。ぐらいの感情は抱くものの。生理的に無理! などの強烈な拒絶反応や、同性愛に目覚めるほどの魅力は、通常ならば感じない。

 俺に対する同性の生徒達の対応は、毎日の鬱憤払いの丁度いい的であったということが主な原因。当然あまりにも魅力が低過ぎることも原因の一つであり、特に異性の原因はこれだ。それこそ、生理的に無理なのだろう。動物としての女性は、子孫のために強い遺伝子を持つ男を求める。それを突き詰めた先が、この世界の美醜感。弱い遺伝子を残さないために、本能が俺を拒絶しているのだ。


 「で、どうかしたのか?」


 俺は彼に気遣うような声を掛ける。これが女性だったら絶対にしない。もともと話しかけることすら不可能であるということは一旦忘れて、俺は女性へとの接触は極力避けるようにしている。たとえ目の前で女性が泣いていようと、完全に無視を決め込むだろう。前に公爵のお嬢様と接触してしまったのは、不可抗力だ。

 でも同性は別。なにせ殺される可能性がない。この国じゃあ命を奪うという行為は、愛情表現。同性の命を狙ったら、ただのカミングアウト。それに普通に犯罪だ。法律で同性愛は禁じられている。弾圧も激しい。だから同性愛者は数えるほどしかいないらしい。学園にも一人いるかいないか。非常に安心出来る。


 「何でお前に話さなきゃいけないんだよ」

 「俺に友人がいないのはご存知で?」

 「周知の事実だな」

 「なら俺がお前から聞いた話を、誰かに話すことはないだろう? 何せ、話す相手がいない」

 「だから?」

 「悩みを聞こうかと思った。誰かに話すと楽になることがある」

 「聞くだけかよ」

 「お前の話の内容による」

 「恋愛の話だな」

 「聞くだけだ」


 寧ろ聞きたくない。けれども一度言ったからには聞かなければなるまい。

 さすがに目上の人間にタメ口を吐いて、鬱陶しいほどにフレンドリーに話しておいて、失礼まで働く気にはならなかった。


 「─────はぁ」


 ネットは溜息を吐くと、決心したかのように俺へ話し出す。

 驚いたことに、視線を合わせてだ。どうやらこの男、本当に性格が良い。普通の人間なら、俺を見たら気分が悪くなって目を反らす。勿論それは話を聞いてもらうのに失礼なことだから、彼は目を離さない。自分より身分が低い人間なのだから、別に多少の行為は許されるにも関わらずにだ。

 もしかしたら、彼はたまにいる『心で判断する』人間なのかもしれない。


 俺の世界にもたまにいた。とんでもなく容姿が整っているのに、一般的に不細工な人間を愛する人間が。

 それは金のためでもないし、コネのためでもなく、ましてやその人間が容姿が整っていない人間を愛しく思うという、一種の性癖を持っている訳でもない。

 ただただ、相手のことを心で見て、綺麗な心に惚れる。そういう人間。


 今世において、俺が最も恐れるタイプの人間である。当然、女性限定。

 この世界の美醜感は本能にも関わってくるために、その人数は遥かに少ないと考えられるが、いないとは断定できない。そういう人間には俺の魅力値最底辺という絶対の防護壁が効かない。もしもがあれば、最悪だ。まあ接触がなければそういう人間であっても惚れられることなんてありえないから、大丈夫だろうけど。



 「実はさ、昨日つい、告白しちゃったんだよ」



 実は昨日、殺しちゃったんだよ。そう言われて、顔を引き攣らせることのない人間がいるか? いたとしても、一介の学生であった俺には無理。例えそれが愛を伝えるための行為であったとしても、絶対に無理。


 「聞くと言ったんだから、最後まで聞けよ?」


 それを見たネットは、苛ついたように俺を睨む。確かに、俺が悪い。

 ここから逃げ出した衝動を抑えて、彼に謝罪して先を促した。


 「お前、イブって娘、知ってるか? 俺と同じクラスなんだけど」

 「知らないな」

 「そっか。まぁ、その娘に告白したんだ」

 「おめでとう。と言えばいい話じゃないんだな?」

 「まだ向こうから『返事』を受けてない」


 つまりは殺しておいて、殺されていない状態。愛の告白をしたけれど、相手に受け入れてもらえていない状態。

 この世界の常識的には、殆ど生まれない状態だ。告白に成功したら、相手の命を奪ったら、その場ですぐに受容者は告白者の命を奪い返さなければならない。



 「──────逃げたんだよ」



 どうやら彼は、その常識を破っているようである。



 恋は突然やってくるとはよく言ったものだが、彼の恋もまた突然にやってきたようだ。

 昨日の授業が終わった後の時間。夕日を浴びながら、生徒達が寮の前の広場で談話している時間の話。


 彼はその日珍しく一人であった。普段ならば多くの友人と共にいるのだが、その日ばかりは何となく一人でいようと思った。新学期になって色々と変わった環境や、新しく出来た友人との付き合いに疲れたのかもしれない。とにかく彼は、一人で夕日を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしていた。


 そこで出会ったのが、イブ。


 彼女は非常に大人しい性格で、男性との付き合いがあまり得意ではなかった。だから唐突に彼と出会ったとき、彼女はどうしていいか分からなかった。明るく中心的な人物であった彼と、日陰者の自分。まともに話など出来る訳がないと思い、彼女はその場から逃げようとした。しかし友好的なネットの話術は巧みで、気付けば二人は夕日を眺めながら、たわいもない会話をしていたのだ。


 そこまでの会話を聞いて、俺はイブという女生徒がネットに惚れるような展開だなと考えた。

 大人しい娘が、明るく社交的な男に憧れて、それが恋へと変わる。よくある話。けれども、ネットの口から語られる話はまるで別物。

 予想外にも、彼は彼女に出会った瞬間に惚れていたのだという。いわゆる、一目惚れ。

 

 始めは自分の中に生まれた感情に気付かずに彼女を引き止め、会話を続けようと必死になっていたようだが、会話の中で徐々にその気持ちが明確になっていったのだという。



 だから殺した。うん。意味が分からない。



 「そんときは、もう、どうしようもなくてさ……」


 ネットは自分の高ぶる気持ちを抑えきれなかったのだという。

 どしても、彼女に愛を伝えたかった。彼女と結ばれたかった。気付けば、剣を抜いていた。


 「ありえないよな。殆ど、不意打ちだ。──────けど、イブは俺を受け入れなくちゃいけない」

 「だから、悩んでいるのか?」

 「ああ。こんな俺と一緒になって、イブは幸せになれるのかって……」


 責任は取りたい。一緒にもなりたい。

 けれども自分に自身がない。何せ自分は、愛の告白すらまともに行えないような男だったのだから。


 「なれるよ」


 俺じゃない。あくまで俺は、聞くだけ。

 この世界の意味不明な恋愛事情に、答えなど出せるわけがない。


 「──────イブ。どうして……」

 「貴方には、話したはずです。私の、生涯の魔法」

 「そっか。お前は、隠れることが出来たっけ」


 誰もいないような場所から、突然現れたのは一人の女生徒。

 ハッキリと言ってしまえば、彼女はとても地味であった。肩まで伸びた暗い茶髪は綺麗だが、それ以外に主な特徴もない。俺にはよく分からないが、彼女を見る限り肉体は強そうに見えない。それに比例するように、魅力も高くないだろう。平均よりも、低いかもしれない。やはりネットという人物は、心で判断する人間なのだろう。


 「なぁ、イブ。俺は───」

 「大丈夫です」

 「え?」


 ネットは立ち上がり、彼女を見つめる。

 彼女は微笑むと、ソッと彼の頬に手を添えて、唇を重ねた。


 「貴方は、私を愛してくれている。私には、勿体ないほどに、優しい人。そんな人が愛してくれて、幸せになれないはずがない」

 「でも……」

 「分かるの。『縁』から、貴方の心が伝わって来る。私を愛してくれる気持ちが、痛いほどに伝わって来るの」

 「………」

 「うん。言葉は必要ないよ。だってこんなにも、確かな気持ちが分かるのに。そんな曖昧なものはいらない」


 彼女は、美しいナイフを抜いた。


 「だから私にも、この気持ちを伝えさせて? 貴方へのこの想いを」


 短剣が、ネットの心臓を貫いた。

 血が溢れる。彼女の手が、血に染まる。


 俺は胃から込み上げる物を抑えた。さすがに空気は読もう。


 光が輝く。命の光だ。

 それがネットに襲いかかる『死』を照らし、遠ざける。


 ナイフが地面を転がった。ネットにあるはずの傷は、既になくなっている。


 そして光の一部が、彼女の中へと入った。


 「───分かるよ。お前の気持ちが……」



 二人は抱きしめ合う。言葉は交わさない。必要がないから。

 縁と縁が二人の心を繋ぎ、二人の愛を包み込む。



 ここに、永遠に愛し合う、一組のカップルが生まれた。

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