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夢!それは学校生活!

この小説を開いていただき、誠にありがとうございます。一話目ということで、世界観の説明やらで情報量が多いのでゆっくりと読んでいただけると幸いです。

ユリウス魔法学校。国内でも指折りの実力者をだしてきたエリート学園であり、学生の目指すべき学校の一つ。完全なる実力主義を掲げており、その徹底ぶりは国内外問わず広まっている。

その最たる例が、“決闘”というシステム。2名以上の同意を持って開始され、どちらかの降伏、または戦闘不能(生死問わず)を持ってしてのみ決着とする。勝者には、敗者を好きにする権利がもたらされ、これには法律よりも強い権利が付与されており、殺人・奴隷化も認められる。


そんな学園に通う、気骨ある魔法使いたち。そんな魔法使いには、魔法使いの強さの指標となる『ランク』が存在している。SからEまで6段階存在し、各ランクの指標は次のようになっている。


E 非魔法使いと遜色なし。

D 初期魔法を使いこなす。

C 応用ができてきて、一人前と言われる。

B いわゆるエリートの仲間入り。

A 世間一般の天井。

S おおよそ人間の域ではなく、災害の類。


あくまで指標であるため、ランクのみで個人の戦力は測れない。しかし、ランク=権力に直結するため、どうにかしてランクをあげたい人間はたくさんいる。


そんな世界で、そんな学校で、魔法を学びたい人間はごまんと居る。今より入学する真田利コハクもその一人であった。


 桜に似た花びらが、風に乗ってひらひらと舞っている。春の柔らかな日差しに照らされ、それはまるで祝福のようにも見えた。

 しかし――その光景とは裏腹に、ユリウス魔法学園の体育館に満ちている空気は、ひどく重苦しかった。


 入学式。

 本来であれば、期待や緊張が入り混じる穏やかな場であるはずのその場所に、今漂っているのは――明確な敵意。


(えぇ〜……なんでみんなこんなに殺気だってるの……)


 人波の中で一人、場違いな戸惑いを浮かべる少女がいた。

 真田利コハク。今日、この学園に入学したばかりの新入生である。


(入学式だよ? 入学式。もっとこう、『先輩に習って頑張ります!』みたいな空気じゃないの? なんでみんなして……今からお前をぶっ殺す、みたいな目してるの……?)


 周囲を見渡せば、誰もが無言で壇上を睨みつけている。

 壇上では上級生が挨拶をしているが、その言葉に耳を傾ける者はほとんどいない。むしろ、その隙を値踏みするかのような視線ばかりが飛び交っている。


(怖いって……)


 実力主義の学園だとは聞いていた。

 だが、ここまでとは思っていなかった。


 授業を受け、魔法を学び、成長する――そんな「普通の学園生活」を想像していたコハクにとって、この空気はあまりにも異質だった。


(この人たちに混じって三年間……? うそでしょ……気が滅入る……)


 思わず肩を落とす。


 その重苦しさは、教室へ移動した後も変わることはなかった。


 自己紹介の時間。

 担任の指示に従い、生徒たちは順番に名前を名乗っていく。


 ――だが。


「……以上」


「……」


 誰もが短く名前だけを告げ、すぐに席へ戻る。

 そこに感情はなく、個性もない。ただ“情報”としての自己紹介。


(みんな名前言って終わり……青春する気、ゼロじゃん……)


 思わず心の中でぼやく。

 だが、すぐに首を振った。


(ダメダメ! こういうときこそちゃんとしなきゃ!)


 せめて自分だけでも、この空気を変えたい。

 そんな、半ば意地のような思いが胸に湧き上がる。


 そして――自分の番。


 コハクは勢いよく立ち上がった。


「真田利コハクです!」


 教室に、はっきりと響く声。


「田舎者ではありますが、三年間、皆さんとともに切磋琢磨していきたいと思っています! よろしくお願いします!」


 満面の笑み。

 真っ直ぐな言葉。


 ――普通の学校なら、きっと拍手が起きていた。


 だが。


 シーン……


 返ってきたのは、沈黙だった。


 それどころか、クラス中の視線が一斉にコハクへ突き刺さる。

 その目は、まるで――


「……以上です」


 耐えきれず、そそくさと席に戻る。

 顔がじわじわと熱くなっていくのがわかる。


(うぅ……やらなきゃよかった……)


 後悔が胸を締めつける。


 そのとき。


「クックックック……」


 不意に、笑い声が響いた。


 教室の後方。

 振り返ると、背の高い白髪の男子がこちらを見ていた。


「お前、マジで言ってる?」


 口元に歪んだ笑みを浮かべ、彼は続ける。


「切磋琢磨だって? 蹴落とし合いの間違いだろ」


 その声には、明確な嘲りが込められていた。


「この学園でそんな甘ったれたこと思ってるのは、お前くらいだぜ?」


(なんだこいつ……初対面で失礼すぎるでしょ……!)


 コハクが言い返そうと口を開きかけた、そのとき。


「俺はレン。桐原レンってんだ」


 先に名乗られた。


「悪いことは言わねぇ、退学しろ」


「は?」


 思わず声が漏れる。


「お前みたいなのがいていい場所じゃねぇんだよ、ここは。ぶっ殺してでものし上がってやる――そういうやつが来るとこだ」


 冷たい目。

 冗談の気配は一切ない。


「わかったら、とっとと――」


「そこ」


 担任の声が教室に響いた。


「これから学校説明をするから。私語はやめなさい」


「チッ……」


 レンは舌打ちをし、椅子にもたれかかる。

 それ以上は何も言わなかった。


 だが、その言葉は十分すぎるほどコハクの胸に残っていた。


(退学しろ、か……)


 心の中で繰り返す。


(お断りだっての)


 確かに、思っていた学園ではなかった。

 危険で、物騒で、理不尽な場所だ。


 だが――それでも。


(ハイレベルなのは間違いないんだし)


 魔法を学べる環境としては、これ以上ない。

 決闘だって、受けなければいい話だ。


(今さら別の学校なんて無理だし……ここでやるしかない)


 拳を軽く握る。


 周囲を見渡せば、同じように不安そうな顔をした新入生もいる。

 自分一人ではない――それだけが、わずかな救いだった。


 重苦しい空気の中で。


 それでも確かに、コハクの学園生活は始まった。

なんかね〜。AIっぽいんだよね私の文章。いっつも会話AIで遊んでるからか?読んでてストレスなわけじゃないんだけど違和感。次回までにはなんとかします。

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