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変幻G在! ~ゴーレム頼りで異世界サヴァイヴ~  作者: いけだけい


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ep67 地下の余韻と商隊への合流

黒いオークに攫われたビーナを救い、その()()を堪能させてもらった。


"金戦華"と密接な関係になるつもりはなかったが……まぁ、個人的なものではあるし、今回限りのことなので問題はないだろう。


俺にお礼をしたビーナは、裸で手足を投げ出す格好になっている。


先ほどまでは裏返したカエルのようなポーズで気を失っていたのだが、目覚めたときに自分のポーズを恥ずかしく思うかもしれないからな。


そんなわけで俺が手足を伸ばしてあげており、仰向けで横になっている彼女は大きくも形がほぼ崩れない胸を呼吸で上下させている。


うむ、楽しませてもらったが良いモノだったな。


商隊の皆を待たせているので短時間で済ませる必要があり、それによってビーナの身体を味わう時間自体は短かったのだが……まぁ、十分だろう。


そのせいで彼女には連続して絶頂を味わってもらうことになったし、それで気を失うまでになったからな。


ビーナとしては俺だけが()()すれば良かったのだろうが、それで彼女が()()なれずにイマイチだったと思われるのは心外だったので……こうなったのは必然である。


さて。


短時間で済ませたとは言えゆっくりはしていられないので、俺はビーナを起こすことにする。



「おい、起きろ」


「……」


「おーい」


「……」



声を掛けただけでは起きないか。


ならばと俺は彼女に手を伸ばす。



スーッ、キュキュッ


「ンァンッ♡えっ?なに?」



程よい刺激をと思いビーナの双丘にそびえ立つ尖端をつまんでみたが、飛び起きるほどではなくとも目覚めを促すことには成功したようだ。


まだ手足に力は戻っていないらしい彼女は、頭だけをこちらに向けてきた。



「おはよう」


「おはよう……」


ススッ……



ビーナは俺の挨拶に返事をすると、右手を自分の下腹部へ当てる。



「ここ、壊れたかと思ったわ」


「短時間で済ませなきゃならなかったからな」


「わかってるわ。でも、それでもそれなりに時間は経ってるわよね?きっと商隊の皆が心配してると思うんだけど……」



商隊がその場で待機していれば、他にも敵がいた場合に俺抜きで対応することになるので心配したのだろう。


だが、俺はその心配が不要であると彼女に伝える。



「あー……その点は大丈夫だ」


「どうして?」


「秘密の方法でルルに連絡した。少なくともお前を探した範囲に魔物はいないようだったし、先に進んでていいと言ってある」



この連絡はビーナの()()を受ける直前に、ゴーレム通信でララに送ったものだ。


商隊としてはララがいきなり前進を勧めてくることになるが、その疑問については俺と秘密の手段で連絡が取れていることと、ビーナが特殊なオークに攫われていてそれを俺が助け出したと伝えてもらったことでその提案は受け入れられたらしい。



「どうやって……まぁ、いいわ」



黒いオークを倒した方法など、俺が特殊な手段を持っていることはわかったビーナだったが……助けられた立場だし、無理に聞くものでもないと考えてかその疑問を収めた。


とりあえず焦る必要はないと理解した彼女は、それでもゆっくりして良いわけではないと思い身体を起こそうとする。



「んっ……」


ググッ……


「ハァッ」


フッ……トッ



しかし、上体を起こそうとしたビーナは途中で力尽き、上げていた頭を静かに地面へ下ろす。



「……力が入らないわ」


「ヤりすぎたか」


「ええ。初めての女によくここまでヤッてくれたわね」



彼女が自ら言った通り、その身体はまだ未開の地であった。


それは傍に落ちている液溜まりが証明していて、ビーナの中から回収した俺の体液に混じっている。


それに目を向けた俺に続いて彼女もそこを見ると、こちらに視線を戻して口を開く。



「全部回収できるってことは、妊娠は気にしなくていいってことよね」


「それは、まぁ」


「じゃあ……今回のお礼はまたするから」


「えっ?いや、もう十分だぞ?」


「ダメよ。アンタが助けてくれなかったら犯された上で殺されてたでしょうし、だったら生きている間は可能な限りお礼をしないと」



妊娠の可能性がないからこその言葉なのだろうが、それでも持続的な関係を持つのは都合が悪い。


ベルガさんの態度を見る限り、何かを頼まれたりしそうだからな。


そうなるとこちらの目的に集中できなくなりそうだし、断るにしてもその結果で彼女達に被害が出ると気に病んでしまうだろう。


俺のせいではなくとも、俺が原因にはなり得る。


そうなれば結局は力を貸すことになりそうなので、あまり深い関係を継続する気はないのだが……



「そこまでしなくてもいいよ。それじゃ生きている間ずっと俺の情婦になるって言ってるようなものだろ?」



するとビーナはこう返してくる。



「……そうなるって言ってんのよ。嫌なの?その……私の身体、良くなかった?」



不安そうに聞いてくる彼女だが、もちろんそんなことはなかった。



「いや、そういうわけじゃないが……」


「じゃあ決まりね。したくなったら言いなさいよ」


「えぇ……?」



何故かビーナとの肉体関係が継続されることになった。


男嫌いっぽい感じだったはずなのだが、それだけ黒いオークから助けてもらったことに感謝しているということか。


無理に断れば、彼女の女としてのプライドを傷つけそうだし……


まぁ、こちらが望まなければ良いだけなので、とりあえずは棚上げしておくことにしよう。





その後、何とか立ち上がれるようになったビーナと一緒に2度目の入浴を済ませ、お湯でしっかり汚れと残り香を落とすと身支度を整える。


だが、そこで1つの問題が判明する。



「あぁもうっ、服も防具も着れないじゃない!」



ビーナが持っているのは、黒いオークが脱がしたであろう彼女の服や装備だった。


散乱していたことから予想はしていたが、どうやら丁寧に脱がせたわけではなかったらしい。


まぁ、人間ほどの知能があったようには思えなかったしな。



「どうしよう……下着姿で戻るのもねぇ」



そう呟くビーナは下着姿である。


下着は下乳が大きくはみ出るほど裾の短いタンクトップに紐パンだったので、損傷させることなく脱がせることができたのだろう。


しかし商隊には男もいるし、流石にそのままの格好で帰るのは気乗りがしないようだ。



「んー……あぁ、そっちに何か適当な服はないか?」



そう言って俺が指したのは、この地下洞窟に元々あったらしい木箱の数々である。


盗賊?が持ち込んだと思われるそれらは、食料はともかく、服などは残っていてもおかしくはない。


オークが布を食べる習性を持っていなければだが。



「あぁ、せめて大きな布でもあればいいんだけど……」



なるべく早く戻るつもりではあるが、それでも最低限身体を隠せるものを欲するビーナ。


俺も氷の"手"などを使い、積まれた木箱を下ろしたりしてそれを手伝う。



カパッ、ゴソゴソ……


「お」



周囲に食い散らかした跡がある木箱は避け、頻繁には開けないであろう積まれた木箱を開けると布類を見つけた。


大きな布もあり、おそらくは服に加工する前の生地だと思われる。



「……」



俺はビーナに目を向けた。



ゴソゴソ……


「うーん……あ、壺だ」



彼女は別の箱を調べており、こちらのことは気にしていないようだ。


ここで俺は思案する。


生地のままでも身体は隠せるだろうが、ふとした瞬間に解けてしまうのも良くないよな。


少なくとも、商隊の男には下着姿を見られたくないようだし。


仕方ない、生地をゴーレム化して適当な服を作ってしまおう。


そう決めた俺は、木箱の中を漁るフリをしながらビーナに着せる服のデザインを考える。


とは言え、簡単なものにするつもりだが……ここで彼女の体型、特に胸部のことを考慮しなければならない。


あの大きさだと普通のワンピースは太って見えるよな。


そこでビーナ同様にスタイルが良いララのときを参考にし、腰に紐を通しておいて絞り込めるようにする。


あとは靴だな。


彼女のブーツは黒いオークに食い破られていたようだし、替えもないらしいので今後のことも考えて作ったほうがいいだろう。


旅路に耐えるものをと考えたいところだが、ここで都合よく揃っているというのも怪しまれるか。


ならばと俺は布を固く編み込んだサンダルを作り、木箱から出してビーナに声を掛ける。



「ビーナ、こんなのがあったが」


「あら、軽装だけどただの布を巻いて行くよりはマシね」



そう言うと彼女はそれらを身に着け、トントンとつま先を鳴らしてサンダルの締め具合を微調整する。



「ん……まぁ、こんなものかしら。それにしても、ちょうど良くこんな服があったのね」


「あぁ。ただ他には見てないから見本か何かかな?」



盗賊が生地の生産や仕入れを行うわけもなく、おそらくここの木箱達は業者の物資を奪ったものだろう。


ならば、その中に使い道のサンプルぐらいあってもおかしくはない。


まぁ普通は複数作っておくだろうし、偶然1人分の服とサンダルがあるというのも十分に怪しいのだが……それでも他に誤魔化し方が思いつかなかったのでそう答えておく。



「ふーん……ま、いいわ」



ビーナは納得したようで、ワンピースの腰紐を絞ると胸を張って俺にポーズを決める。



「どう?」


「どうって……似合ってると思うが」



腰紐を絞ったことで胸が強調され、先ほどまで味わっていた大きく柔らかな感触が思い出された。


そんな俺の心情を察してか、彼女はニヤリとして腕で胸を持ち上げる。



「もう少し揉んどく?」



もちろんそんな挑発には乗らず、俺は商隊に合流する準備を進めた。





ビーナを救出し帰還の準備を終えると、俺達は氷の箱に乗って空へ飛び立った。



「はー……空を飛ぶってこんな感じなのね」



一緒に乗っているビーナは、座っている俺の膝の上でそう呟く。


氷の箱に直接座るのは冷たいだろうと思い、木箱の蓋を敷いたのだが……



「最近は気温が下がってるし、この服だけじゃちょっと冷えるから」



と言って俺を先に座らせ、その上に乗ってきたのである。


まぁ、時期的に秋も中頃を過ぎているようだし、今の彼女が薄着なのは確かなので受け入れた。


そんな俺達の後ろにはいくつかの品が乗っており、黒いオークの魔石とハンマー、それに討伐証明として()()を布にくるんで乗せてある。


ビーナの破損させられた服や装備もだ。


ついでにあの場にあった木箱たちからも物品を回収しようかと思ったが、本来の持ち主があそこを見つけて俺達が盗んだと思われるのは嫌なので手を付けなかった。


まぁ、冒険者ギルドなどであの洞窟を報告しておけばいいだろう。


その際に黒いオークの魔石も調べてもらい、メルクスらに意識を止める能力を持つ者が討伐されたこと伝えて安心させたい。


彼らが"遺跡"の町にどの程度滞在するのかはわからないが、そう長くはいないだろうし気が気ではなかったはずだからな。


魔石か……


黒いオークの魔石はやけに大きく、直径30cmほどのものが腹の辺りにあった。


結構な広範囲にいた商隊全員の意識を止めたのだし、それだけのことをできる出力があるとなればこの大きさも納得だ。


奴の危険性も加味すれば、これは結構な収入になるのではないだろうか?


あの膂力も考えると、先に意識を止められたその時点で詰むはずだ。


完全に認識を阻害するゴブリンで500万コールだったので、同等かそれ以上だと予想される。


確定ではないが……ふむ、しばらくは金に困らなくなるかもな。





しばらくして。


俺達は元いた場所に着くと道なりに進み、ララに埋め込まれている魔石を感知する頃には商隊の姿が確認できていた。



「あ、追いついたわね♪」



すぐに合流……する前に、上機嫌のビーナに確認しておく。



「ビーナ、お礼の件は報告するつもりか?」



俺がコイツと関係を持ったことがベルガさんに知られれば、それを取っ掛かりとして俺を"金戦華"に協力させようとしてくるかもしれない。


なので、コイツには俺とのことを他言しないよう言い含めておくつもりだった。


そんなビーナが俺の胸に背を預けつつ断言する。



トスッ


「え?しないけど?」


「本当か?」



重ねて問う俺に、彼女はその理由を説明した。



「本当よ。オークの集団を仕留めた時点でアンタに取り入ろうって女は何人もいたし、私が()()()できたって知られたら嫉妬されるでしょうからね」



身体能力の強化というスキルを持っているとは言え、"金戦華"にとってビーナは幹部候補だがまだ新参者だ。


スキルのレベルもまだ低いらしく、1対1ならまだしも集団が相手となると分が悪い。


その上直接何かを仕掛けてくるとは限らないので、なるべく周りの人間に目をつけられるようなことはしたくないそうだ。


前世の自分にはなかったが、何人ものファンが存在する男はファン同士で抜け駆けなどをきっかけに揉めることがあると言っていたな。


それと似たようなものだろう。


とにかく、ビーナが俺との関係を隠すというのならそれでいい。


と、思っていると彼女は俺のほうを振り返る。



「だから……シたいときは見つからないように誘いなさいよ?♡」


「お、おう」



経験が浅い割には妖艶な眼差しだったので、俺はついそう答えてしまう。


そのつもりはないのだが……その答えに満足したビーナは前を向き、そんな彼女と共に商隊へ合流することにした。





「本当にありがとうございました」



そう言って深々と頭を下げるベルガさん。


これは幹部候補とされるビーナを救ったことに対してであり、その経緯を知った彼女はまず俺への感謝を述べたのだ。



「申し訳ありませんでした。私の都合で危険な目に……」



続いて同じように頭を下げるのはメルクスであり、自分の帰路の安全を確保しようとしたことで危険な目に遭ったビーナへ頭を下げたのである。



「あぁ、いえ。無事でしたしおそらく危険な能力を持つオークでしたので、今のうちに倒せて良かったと思いますから……ねぇ?」


「まぁ、そうだな」



謝られたビーナが俺に話を振り、俺はそれに頷いた。



「……」



それを見てベルガさんは一瞬目を細めたが……すぐに表情を戻して今後の話に移る。



「では、ビーナは防具を直せるまで警戒と雑用を主に。武器があっても攻撃に集中できないでしょうしね」


「はい」



安全性が確保できなければ、意識を攻撃に振り切れないということだろう。


それにはビーナも納得しているようで、彼女は大人しくその指示を受け入れた。


ただ、ブーツを直せる人はいないが商隊は商品として革のブーツを積んでおり、そのうちの1つをベルガさんが買い取ってビーナに履かせる。



「不可抗力なので"金戦華"の経費扱いです♪」



ファースレイに帰ってきていたのはベルガさんの都合のはずだが、その道中の出費でも経費扱いにできるらしい。


幹部だからか?


とにかく、そんな形で無事に合流することができた俺達は再度揃って進むことができ……その後は大きな問題もなく"遺跡"の町へ向かうことができた。

お読みいただきありがとうございます。

誤字・脱字・誤用などがあれば報告をいただけると助かります。

よろしければ評価も付けていただけますと幸いです。

カクヨムで先行公開しておりますので、先が気になる方はそちらをどうぞ。

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