表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

四つ目の友情

これは、僕が出会った不思議なお姉さんのお話

〈登場人物紹介〉

天野あまの 友陽ゆうひ

小学四年生の少年

後悔ちゃんが見える

後悔こうかいちゃん

友陽が出会った幽霊のお姉さん

青春をしているやつが好き


〈前回のあらすじ〉

後悔ちゃんが公園にいる理由が分かった!

 「というか少年、さっきから年齢めちゃくちゃ気にしてるけど、そんなに大事?」そう言って僕を見上げてくる後悔ちゃん。彼女は座っていて僕は立っているので、今なら彼女の頭のてっぺんが見える。彼女が動くたびに彼女の襟足がサラサラ揺れる。

 「気にしますよ!お姉さん大人じゃん!」と言い返すと、彼女はふっと悲しげな表情になって「大人か・・・」と呟いた。そういえば、女性は年齢を気にする人が多いと前にお母さんから聞いたことがある。誤解されてしまったかもと思い、慌てて「あのっ、おばさんって意味じゃなくてお姉さんって意味で言ったつもりで!すみません!」と訂正すると、あははと豪快に笑ってから「全然気にしてないよ!」と明るく返してくれた。


 「あの、お姉さん。」しばらくの沈黙を壊すために意を決してそう話始めると突然、「そのお姉さんって呼ぶのやめろよ!さっきまで後悔ちゃんって呼んでくれてたじゃん!」とお姉さんが立ち上がった。「え?」僕が目を丸くしていると、「10歳の今を生きているキミと18歳の頃に死んだわたしだったらどっちが偉いと思う?」とまくし立てた。

 彼女のその一言がかなり僕の心に引っ掛かる。

 「たとえ亡くなっていたとしても18年生きてたことに変わりはないし、僕が年上を敬いたいってだけで。」と返すと「じゃあ、呼び方戻して。命令。」と言いながらベンチに腰かけた。


 「あの、おね、後悔ちゃんが亡くなったのって18才の時なんだよね?」ベンチに座り直しながらそう質問すると「そうだけど、それが何?」と不機嫌そうな返事が返ってきた。「なんで亡くなったの?病気とか?」ずっと疑問に思っていたことを思い切って聞いてみる。「あ~っ。」っと明らかに表情を歪めた彼女。もしかして聞かれたくなかったのかな?でも、彼女のこと知りたいし。そんな思いをこめて彼女の目を見つめる。すると、彼女がゆっくりと口を開いた。

 「自殺だよ。」

〈次回予告〉

後悔ちゃんが亡くなった理由を知った友陽は-

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ