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 モンスターたちの生活拠点となりそうな場所を探していると、セバスチャンがゴブリンやスライムたちを連れてやてくる。


「ご主人様、ゴブリン達やスライム達を連れてきました。なお、仮防衛拠点にいるモンスターはそのままにしております」

「分かった。ご苦労様仮防衛拠点に戻っていいよ」


 そういうとセバスチャンは一階層に戻っていく。いちいち防衛拠点である一階層に戻るためにはこの階段を上る必要があるため色々と不便だな。


「じゃあ、各自ダンジョンの奥の方に生活拠点を作成してくれ。後日俺が回って改善する所があったら指摘するから、それまでは好きなように建物を建ててもらって構わない」


 一階層ではスライム達はゴブリンと違い家を建てるのではなく、泉の周りに生活拠点を置いていたのたが、二階層からは生活環境改善の為ゴブリン同様、家を建てそこに住んでもらうことにする。


 俺も前までスライムが家を建てれるのかと考えていたが、ダンジョンブックの説明欄に触手を腕のように伸ばし器用に建築を行うことが可能と書いてあったのだ。これには俺もビックリ。


 ダンジョンブックで知った後、ビックに触手を器用に動かして建築することは本当に可能なのか聞いてみると、さも当たり前かのような声で肯定してきた。それ以来、俺はモンスターを召喚したらまず何ができるのか尋ねるようにしている。


 ゴブリンとスライムに指示を出した俺は、一階層に戻り階段の前に積められている成形された木材を担ぐ。それを階段を下り二階層に運ぶ。それをしばらく行い、詰められた木材がなくなるのを確認した後、向こうに積められている何千もある木材を見つめる。


「今夜は暇にならなくてよさそうだ」


 そんな言葉と共に乾いたため息が出る。ダンジョンマスターの夜は始まったばかりである。


 

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