表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/645

91モコモコさんは誰ですか?

「ぼくは、きこえたでしゅ。シルフィーたちは、きこえなかったでしゅ。」

「ふーん…。」

 モコモコさんが僕達の周りを、グルグル飛びました。そんなモコモコさんに、お名前聞いてみました。

「おなまえ、なんでしゅか?ぼくは勇輝でしゅ。このおうちにしゅんでましゅ。ようせいしゃんはディルとリュカでしゅ。ねこさんのかっこうしてるのシルフィーでしゅ。みんなぼくの、おろもだちでしゅよ。」

 モコモコさんはシルフィーの前まで降りて行って、今度はシルフィーの周りだけ、グルグル回りました。それからシルフィーのお鼻に止まって、少しの間2人とも、全然動きませんでした。最初に動いたのはシルフィーでした。

「ユーキ、このモコモコ、ボクの仲間。」

 仲間って、お友達ってこと?そう聞いたら!今度はモコモコさんが、同じ種類の生き物ってことって。よく分からなくて考え込んでたら、リュカが教えてくれました。

「ユーキ、このモコモコ、シルフィーと同じ精霊だよ。」

「ふお?!しぇいれいしゃんでしゅか?」


 モコモコさんは何と、精霊さんでした。確か精霊さんって、あんまり会えないんだよね。たくさん生きてるマシロだって、3回しか会ったことないって言ってた。そんな珍しい精霊さん、こんなにすぐに会えるなんて。僕のテンションが、一気に上がりました。

 精霊さんが、またふわふわ飛んで、今度は僕の前に止まりました。今シルフィーのお鼻にくっ付いたのは、シルフィーと2人だけでお話したかったんだって。精霊さんのテレパシーは精霊さんしか分からないから、聞かれたくないお話の時は、テレパシー使うんだって。

「シルフィーとお話した。ユーキは悪い人間じゃない。それに僕もユーキの近くぽかぽかあったかくて、何か好き。だから僕ユーキ信じる。僕の名前教えてあげる。僕は種の精霊。いろんな種が、いろんな所にちゃんと飛んでいけるか見守るんだ。名前はキミルだよ。」

 精霊さんのお名前はキミルでした。種の精霊さんなんだね。じゃあこの前の、お空にたくさん種が飛んで行った時、何処かで見守ってたんだ。あれとっても綺麗だったなあ。それに、僕達が綺麗なお花とか、お家にある大きな木とか見られるの、キミルのおかげなんだね。

 キミルにお礼しなくちゃね。お願いちゃんと聞いてあげなくちゃ。


 僕はキミルに、誰を助けるのか聞きました。そしたらねキミルのお友達、悪い人に無理やり契約させられて、それで無理やり働かされて、ちょっとだけ失敗しちゃったから、怒られて、お怪我させられちゃったんだって。

 誰、そんな悪い事するの!契約ってお友達になる事なんだよ。無理やりお友達になっちゃいけないんだよ。それにお怪我までさせるなんて。よし!キミルのお友達のお怪我を治したら、その悪い人、僕が怒ってあげるよ。

 僕はフンスッって胸を張って、キミルにそう言いました。キミルはありがとうって言って僕の周りをふわふわ飛びました。

「それよりお前、モコモコでどこに目とか口とか付いてんだ?」

「そうそう。僕も気になってたんだ。」

「あ、そうか。本当の姿、ただのモコモコだもんね。これならどう?」

 ポワッと少し光ると、キミルはモコモコから、ディルとリュカくらいの小さな男の子に変身しました。お洋服はモコモコの白いお洋服着てて、背中には種みたいな、ふわっふわのお羽が付いてました。

「おお~。モコモコしゃんでしゅ。ようしぇいしゃんみたいでしゅ。」


 キミルが案内するから付いて来てって、廊下を飛んでいきます。僕達はその後を付いて行きます。案内してくれたのは、廊下の1番奥の、大きなドアの前でした。このお部屋にお友達が居るんだって。ちょっとお話してくるから待っててって、キミルドア開けないで、そのままドアに消えていっちゃった。

「ふあ?!きえちゃったでしゅ。」

「ユーキ違うよ。キミルはきっと、ドアとか壁とか、通り抜けられる力があるんだよ。消えてないからね。シルフィーだって、羽しまったり、色変えたり出来る力があるでしょう。」

 皆んな、違う力があるんだね。ディルとリュカも違う力だもんね。僕はもう少し大きくならないと魔力石使えないけど、どんな力が、得意なのかな。使えるようになるの楽しみ!


 お話に行ったキミル、すぐに戻ってきました。やっぱりドアを通り抜けて来ました。それでね、何か少し怒ってます。聞いたら、せっかくお怪我治してもらえるよって言ったのに、人間なんて信用しないって。キミルが大丈夫だよって言っても、うるさいって言って、お話聞いてくれないって怒ってました。

 何か前に、同じような事があったような?何だっけ?まあ、いっか。

 お友達は今動けないから、ちょうどいいから、もう勝手にお怪我治しちゃって良いよって言われたから、僕達はお部屋に入ることにしました。

 やっぱり取っ手に手が届かないから、ディル達に開けてもらいます。キミルも手伝ってくれたから、さっきよりも早く、カチャッてドアが開いた音がしました。

「はいるでしゅよ。」

 お部屋に入ってすぐに、リュカがお部屋の中を明るくしてくれました。

 お部屋の中はとっても広かったです。ご飯食べるお部屋が2個くっ付いたくらい、とっても広いお部屋でした。中には何個か、箱が置いてあるだけです。

「勝手に入るな!!」

 誰かが、とっても怒ってました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ