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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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89何でも分かるアシェル…。凄いんだよ。

「どがああああああん!!」

 大きな音が聞こえて、僕目が覚めました。

「ふゆゆ…。とうしゃん、おはよ…でしゅう…。なんのおとでしゅかあ?」

「寝ぼけているな。主、夜の事を覚えているか?ここはいつも寝ている部屋ではないぞ。」

 あれ、僕の前にお水用意してくれたの、お父さんでもアメリアでもなくて、アシェルだ。何でアシェルが居るんだろう?夜何したんだっけ?その時また、大きな音が聞こえて、お外でたくさんの人の声がしました。それから、部屋の中を目を擦りながら見渡します。いつもと寝てるお部屋と違うお部屋。

 あっ!そっか!今お父さん達、悪い人達やっつけに行ってるんだ!それで大きい音がしてるんだ。

「ユーキ様おはようございます。今、朝食の準備をいたしますね。」

 アシェルはそう言うと、夜にはなかった大きな箱から、お皿と、パンとスープの入った、入れ物をとりだしました。メイドさんが届けてくれたんだって。メイドさんも忙しいのにありがとです。

 朝ご飯食べて、おトイレ行こうとしたら、おトイレこのお部屋にあるんだって。お部屋の中のドア開けたら、ほんとにおトイレありました。前に住んでたお家みたい。

 おトイレも終わって、お部屋に戻ったら、エシェットが少しだけカーテン開けて、お外見てました。


「エシェット、なにみてるでしゅか?ぼくもみちゃいでしゅ。」

「我は良いが、ユーキはダメだ。」

「ぶー、なんででしゅか?」

 お父さんが悪い人達やっつけてくれてるけど、もしそれで、危ない物とか飛んできて、窓が割れたら、その時僕がそばにいたら、お怪我しちゃうだろうって。僕がちょっとだけって言ったら、ほんとにちょっとだけだぞって、エシェットが僕を抱っこして、カーテンの隙間からお外見せてくれました。

 騎士さんと冒険者さんで走り回ってる人や、休憩してる人達が居ました。あれ?あの緑の光、お怪我治すときの光だよね。あっちでも光ってる。皆んなお怪我しちゃってるんだ。

「みんなおけがしてましゅ。ぼくとディル、おけがなおしぇるでしゅ。おてちゅだいしましゅ!」

 そう言ってお外に行こうとしたら、アシェルが僕を抱っこして止めました。

 あのねアシェルが、今ぐらいのお怪我だったら、騎士さんも冒険者さんもすぐに治せるから、僕が行かなくても大丈夫だって。

 もしお手伝いして貰いたい時はちゃんと言うから、その時にお願いしますって、にっこり笑ってました。ちゃんと言ってね、絶対だよ。

 お手伝いはまだないから、僕は机で折り紙始めました。アシェルに教えてもらったの、たくさん作ろうっと。折り紙たくさんあるからね。わんちゃんが1匹、わんちゃんが2匹、次はうさぎさんが1匹2匹、次はねこさん!どんどん作るよ。

 作ってたら何枚か折り紙が机から落ちちゃった。拾わなくちゃと思ったら、アシェルがさっと来て、折り紙拾ってくれました。今アシェル、後ろ向いてなかった?折り紙落ちた音しなかったし、どうして分かったの?折り紙拾ったアシェルは、マシロの所に戻ります。


「何人ここへ来ましたか?」

「今のところ20人くらいか。ああ、もちろん全て殺気で、気絶させておいたぞ。魔獣の方もな。あとはそっちで、殺すなり何なりしてくれ。安心しろ、当分起きる事はない。」

「そうですか。ではそのように指示しましょう。ありがとうございます。」

「なに、ユーキのためにやっている事だ。お前達のためではない。」

「それでもです。」

 お話終わったアシェルが、少しだけ一緒に折り紙してくれました。アシェルね折り紙で、ご飯のお椀とかお皿とか作ってくれたんだ。おままごとセットだよ。アシェル凄いね。何でも出来ちゃう。

 おままごとセット作ってもらって、僕もたくさん動物さん作ったから、シルフィー達と一緒におままごとです。今日はお家のお庭にいる、騎士さんと冒険者さんの真似します。

「おちごと、おわったひと、ならんでくだしゃい。じゅんばんでしゅよ。」

「僕おわった。ご飯ください。」

「はいでしゅ!あっ、そっちのうさぎさんと、ねこしゃん!けんかダメでしゅよ。おやちゅなし、なるでしゅよ。」


 たくさん遊んで、今度は本当のおやつ。今度はシルフィーが木の実転がしちゃったんだ。そしたらまた、別のお仕事して後ろ向いてたアシェルがさって来て、木の実拾ってシルフィーのお皿に。

 その後も、僕が何か言う前に、僕がやりたい事分かったり、ディル達が何かしようとしたら、後ろ向いたまま大人しくしてなさいって言ったり、何かアシェル凄いね。何でも分かっちゃうんだよ。それでね、聞いてみたんだ。

「アシェル、とうしゃんかあしゃん、まだでしゅか?」

「きっと今、旦那様達は一生懸命、悪い人達を倒しているはずです。ただちょっとだけ、時間がかかっているだけですよ。もう少し待っていましょうね。」

 そっか、これはアシェルも分かんないんだね。

 お父さん達大丈夫かなぁ。お怪我とかしてないかな。お怪我してたら、僕とディルがすぐ治してあげるから、早くお家に帰ってきて。


 夜のご飯を食べて少ししたら、お父さんが帰ってきました。

「とうしゃん!!」

 僕はお父さんに抱きつきます。

「ユーキ良い子にしてたか。」

「はいでしゅ!とうしゃん、もうわるいひとたち、みんなやっちゅけたでしゅか?」

 そしたらねお父さん、少しだけ休憩したら、また悪い人達やっつけに行くんだって。まだまだたくさん悪い人達いて、大変みたいです。お父さんちょっと疲れたお顔してます。僕はディルにお願いして、お父さんのこと元気にしてってお願いしました。緑の光が消えて、お顔や腕についてた小さな傷も、全部綺麗に治ったよ。

「凄いな…。怪我も疲れも、全部なくなったぞ。ユーキ、ディルありがとうな。」

 元気になったお父さんは、少しだけここで寝るって、ソファーに寝転がりました。

「ぼくも!!」

 えいって、僕はお父さんの上に乗っかります。

「えへへへ。あったかいでしゅね。」

「ああ、そうだな。」

 お父さんが、僕のことポンポン、軽く叩いてくれます。そのまま僕お父さんの上で寝ちゃいました。


<死黒の鷹狩り首領視点>

「おいミゲル、俺は予定通りこれから屋敷に忍び込む。後はお前に任せるぞ。」

「分かったぜお頭。後は任せてくれ。」

「おい行くぞ。」

 俺は、契約魔獣を連れて、街の領主の屋敷に向かう。魔獣の闇の力を使い、闇に紛れて誰にも気付かれずに、門の近くの木のところまで来た。後は屋敷に入り、黒服の言っていたガキを探すだけだ。

 しかし、さすがと言ったところか。屋敷の周りには、強力な結界が張ってあった。さて、どうするか。

「おい、何か気付いたことはないか?」

 魔獣にそう言うと、魔獣はこの屋敷の地下なら、こいつの影と闇の合わせた力と、地下の暗闇を利用して、潜り込めると言ってきた。

 人間は魔力石がなくては魔法が使えない。しかも魔力石の力が失われれば、ただの石に戻ってしまって、魔法を使えなくなってしまう。それに比べて、こいつは自由に自分の影と闇を操ることが出来る魔獣だ。本当に使い勝手がいい。

「良し、行くぞ。」

 俺の言葉に魔獣の影が広がり、その中に入って行く。

 待っていろ。すぐに見つけて、俺の物にしてやる。ハハハハハハッ!


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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様ですm(_ _)m マシロ達のセンサーに引っかかった人達が無事な訳がないですね(^-^;
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