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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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69紹介はいつも突然

 僕達は少しお休みした後に、まず、お風呂に入りました。ずっとお風呂に入ってなかったからね、ご飯の前に、お体綺麗にしなくちゃね。お父さんと一緒にお風呂です。

 今日はね、特別に、マシロ達もお風呂一緒です。いつもマシロ達は、お庭で水浴びしてるんだけど、今日は一緒に入って良いってお父さんが。どうせ皆んな汚れてるし、今日くらいは、お風呂後の石鹸のいい匂いした、マシロ達の方がいいって言ってました。久しぶりのお家だからね。

「ぼくが、あらってあげましゅ。」

 お父さんにお洋服脱がせてもらった僕は、マシロに駆け寄ろうとしました。でもお父さんが僕を捕まえて、アンソニーお兄ちゃんに渡します。

「いやいや、ユーキお前はまず、自分の事だ。アンソニー頼むぞ。ジョシュアはシルフィーだ。ディルとリュカは…、まあ、勝手にしてくれ。」

 ディルとリュカは、用意してもらった小さい入れ物に、お湯入れてもらって、その中で、バシャバシャ遊んでます。僕も後で一緒にバシャバシャしよう。

「あとはマシロは私が洗って、それから…。」

 お父さんがエシェットの事見ました。エシェットはとっても、気持ちよさそうなお顔してます。

「ああ、我は勝手にしているから、気にするな。それにしてもいい湯だな。」


 今エシェット、マシロくらいの大きさになってます。ドラゴンの姿で。

 あのね、エシェットが、皆んな家族なら、この家の中なら、ドラゴンでも良いだろうって、お風呂のお着替えする場所から、さっさとお風呂の中に入って、ドラゴンの姿になっちゃったんだ。それ見て、お兄ちゃん達も、アシェルも、魔法と剣を使って、倒そうとしたよ。

 お風呂の中なのに、凄い風が吹いて、お兄ちゃんの剣が、エシェットの羽で飛ばされて、壁に刺さりました。雷みたいなのもバチバチしてて、お風呂の中は大騒ぎ。僕はお父さんに抱っこされて、廊下に避難です。お父さんが止めるんだって叫んでました。

「止めなさい!」

「そこまでです!!」

 突然お母さんとアメリアの声が聞こえました。その声が聞こえてすぐ、お風呂の中は静かになって、中からは、お母さんがエシェットを怒る声が。

 それからお着替えする場所で、お父さんがお兄ちゃん達に、エシェットのこと説明しました。

 エシェットが僕とお友達になった事、普段はバレないように、人間の姿で生活している事、本当は夜ご飯の後に、ゆっくり説明する予定だった事。

「詳しくは後で説明する。だから今はお互い、静かにしててくれ。」

 お父さんがそう言って、今僕達はお風呂に入ってます。


「ユーキ、僕どれだけ驚けばいいの?」

 アンソニーお兄ちゃんは、僕の体を洗ってくれて、そのまま一緒にお湯の中に入ります。広いお風呂なのに、エシェットが入ってるから、狭く感じちゃいます。

「ぼく、エシェットとおともだち、うれしいでしゅ。もりのみんなも、よろこんでくれまちた。」

 マシロがお父さんに洗ってもらいながら、お話してきました。

「森のそこそこ力のある、魔獣や妖精が皆集まって、エシェットを送り出そうとしていたからな。主と契約することを勧めたのもそ奴らだ。何だかんだ契約と言っていたが、あ奴らも契約を勧めるくらいだ。主の事を、相当気に入ってる証拠だ。」

 マシロの言葉に、お父さんが、え?って顔してる。

「そうだのう。人間に近付くなど、そうそうない者達ばかりだからのう。あれは、相当ユーキを気に入っているな。良かったなユーキ。森の生き物達は、ユーキの事が好きだぞ。ユーキは人気者だ。」

 皆んなが静かになっちゃった。僕は好きって言ってもらえて、ニコニコです。そっか皆んな僕の事、好きになってくれたんだね。嬉しいなあ。

 えへへへって笑う僕。そんな僕を、お父さん以外が、皆んな苦笑いしながら見てるなんて、そんなの知りません。お父さんは小さい声で、まさかなって言ってました。

 僕はディルとリュカと、バシャバシャして遊んで、お風呂から出ました。


 次は皆んなで夜ご飯です。いつもの僕の椅子に座って、いつもの美味しいご飯を食べます。やっぱりお家のご飯が、1番好きです。

 今日の夜ご飯には、マシロ達が倒した、あの魔獣です。お兄ちゃん達に、マシロ達が、とっても大きくて強い魔獣、倒したんだよって言ったら、ご飯見て、マシロとエシェット見て、首を振ってから凄いねって。

 ご飯の後は、休憩のお部屋で、エシェットの紹介です。

 エシェットが自分で、自己紹介しました。それを聞いたお兄ちゃん達とアシェルは、前のお父さん達と一緒で、固まって動かなくなっちゃいました。だってさっきお風呂で、ドラゴン姿のエシェット見たでしょう。何でびっくりしてるの?

 エシェットはとっても優しいドラゴンだから、皆んな仲良しになれるよ。

「ドラゴンって事も驚いたけど、伝説って…。ユーキお前凄えな!」

「旦那様、エシェットには私から、この屋敷でのルールを、覚えさせましょう。それから、街での過ごし方も。」

 アシェルが、お父さんにそう言いました。お父さんもそれが良いだろうって。エシェットに、ずっと僕と友達でいたいなら、覚えなさいって。

 最初エシェット、嫌がってたけど、僕がエシェットのせいで、泣いちゃってもいいのかって言われて、凄く嫌な顔しながら、頷いてました。明日からお勉強だって。


 自己紹介が終わって、次は僕が選んだお土産を、お兄ちゃん達に渡しました。3人ともとっても喜んでくれたよ。

 ジョシュアお兄ちゃんは、自分の部屋に剣をとりに行って、すぐに飾りを付けてくれたし、アンソニーお兄ちゃんも、大事に使うよって、石を虹色に光らせてました。

 アシェルは、最初じっとコップ見てたけど、その後すぐお父さんに、今日のお父さんのお仕事は中止です、って言った後、またニコニコお顔で、抱っこしてくれました。その後ろでお父さんが、嬉しそうな顔してました。

「さあ、ユーキちゃん、そろそろ寝ましょうね。お家に帰って来たんだから、皆んなとは、いつでもお話出来るわ。今ユーキちゃんは、とっても体が疲れてるはずだから、今日はゆっくり寝ましょうね。」

「はいでしゅ!」

 僕はお父さんのお部屋へ。一緒に寝ても良いって、言ってくれたもんね。勿論マシロ達も一緒です。

 お父さんとお母さんと、休憩のお部屋出ようとしたら、アンソニーお兄ちゃんが、僕を呼びました。振り返ったら、皆んなが僕を見てました。そして皆んな揃って、お休みなさい、してくれました。

「おやしゅみでしゅ!」


 お家に帰って来たんだ。僕の大好きな人達が居るお家。今日からまた、おはようもお休みなさいも、ただいまもお帰りなさいも、全部ぜーんぶ、言えるんだね。

 皆んな、僕帰って来たです。ただいまでしゅ!!それと、お休みなさい!!

 


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