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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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58お片付けは大変?

「ほら、ここの片付けは、俺たちがやっておいてやるから、ユーキはまず、自分の顔をどうにかしないとな。」

マシューさんが、そう言ってくれました。

「ウイリアム、私も今日は帰ろうと思う。また今度ゆっくり、ユーキと会わせてくれないか?これからまだやる事があるからな。それから、この部屋は、ちょっと掃除しておいてくれれば良い。後で、掃除の者をよこす。」

「では、また別の日に。今日は誠に申し訳ない。」

 ええと、確かオルガノ殿?が、お部屋から居なくなって、僕はソファーに座らせられました。お父さんが顔を洗うための、入れ物を借りてくれて、その中に魔力石で水を入れました。

 ノアさんが、お顔綺麗にするのに使う、薬草持ってて、それを水の中に入れました。色がね、とっても良く落ちるって言ってました。薬草入れたら、お水があわあわって。石鹸みたいです。


 お父さんは僕のお顔洗いながら、マシロ達に文句言ってました。昼寝ばっかりしてないで、ちゃんと僕達の面倒見てろって。

「大体、自分の毛が、そんなになるまで、何で起きないんだ。」

「危険な気配はしなかった。主達が、何かしていると思ったが、まさか主達自身が、危険だとは思わないだろう。」

「我は気付いていたが、別に我は服を変えれば、良いだけなのでな。放って置いた。」

「…1番危険なのは、ユーキか?」

 マシロがノアさんに、水だけでも色が落ちるか聞きました。落ちるけど、ちょっと時間がかかるって。マシロはそれ聞いて、川へ洗いに行ってくるって。シルフィーが僕もと言って、マシロの背中に乗りました。

 でもね、お父さんに止められちゃった。マシロは川へ行く方が早いけど、シルフィーは、お洋服着てたから、顔と足洗えば良いだけだから、ここでノアさんに、洗ってもらいなさいって。もしお洋服脱いで、伝説の精霊ってバレたら、面倒くさいから。

「唯でさえ、今はいろいろ面倒ごとが多いんだ。これ以上増やされてたまるか。」

 そう小さな声で、ぶつぶつ言ってました。シルフィーは大人しくマシロから降りて、ノアさんの所に。マシロは窓から飛び出して行っちゃいました。

「明日になったら、新種の魔獣が出たって、噂になりそうですね。」

 オリバーさんが、床をお掃除する前に、散らばっている紙を拾いながら、マシロが出て行った窓を見て、そう言いました。お父さんが止めてくれって。


 お父さんが顔洗ってくれるけど、なかなか色が落ちません。

「あのね、とうしゃん。」

「うん?何だ?」

「このおどうぐの、おなまえ、なんでしゅか?」

「ああ、これか?これはなパスミルって言って、お前みたいに、小さい子供が絵を描く時に使うんだ。」

 パスミル?どっかで、聞いたことがあるような名前だね。パスミルを見ると、最初の時より、半分くらい減っちゃってました。パスミル、僕の住んでるカージナルでも、売ってるかな?

 お父さんに聞いたら、ちゃんと売ってるって。良い子にしてたら、買ってやるから、取り敢えず、もうお顔には描くなって。

「それにしても、本当によくここまで、顔に描いたな。まだ半分しか落ちないぞ。」

 ゴシゴシ洗われてたら、ディル達が近寄って来ました。どうしたのかなと思ってたら、お水分けてだって。あ、そうか。ディル達もお顔に描いたんだった。

「とうしゃん、おみじゅ、しゅこしくだしゃい。」

「どうしてだ?」

 ディル達も使うって言ったら、お前達もかって。

「そうだよなあ~。何もしない筈がないよな。自分たちで洗えるのか?勿論私達は手伝えないが、あんまり濃く描いてると、落ちにくいぞ。」


 大丈夫だって。2人で洗いっこするから。お父さんさんがもう1つ、お水の入った入れ物を用意しました。そしたら、そのお水の中に、お洋服着たまま、飛び込んじゃった。お水が、バシャバシャ飛び跳ねます。

 それを見ていたシルフィーが、ノアさんの所から、逃げ出して来て、ディル達の入ってる入れ物に、自分の顔を突っ込みました。顔を上げると、ブルブルブルって。

 さらにお水は飛び散ります。しかも色の付いたお水です。

「止めろ、止めろ!こっちの洋服まで汚れるだろう。それに床だけじゃなく、壁まで汚すつもりか!やめろおおお!」

「あ、コラ!そこは掃除した所だぞ!」

 なんか楽しそう。シルフィーがブルブルすると、ディル達も真似してブルブル。いろんな色の水が、飛び散ります。僕もブルブルやりたい。

「ぼくも、やりたいでしゅ!おみじゅあそび、したいでしゅ!」

「ダメだ!お水遊びは、家に帰ってから、庭の池でやりなさい!ノア、これ以上被害が大きくなる前に、シルフィーを確保しろ!」

 ノアさんがシルフィーを捕まえようとしたら、お顔がびしょびしょのシルフィーが、お部屋の中、走り出しました。それに続いて、ディル達もびしょびしょのまま、シルフィーを追いかけて、飛び始めちゃった。

 お部屋の中は大騒ぎ。お父さんは、僕がお水遊びしないように、僕を抱っこしたまま、シルフィー達に怒鳴ってます。ノアさんがバタバタ、シルフィーを追いかけて、リアムさん達が、せっかく綺麗に拭いたのに!って。

 マシューさんも、シルフィーを捕まえようと、追いかけようとした時でした。マシューさんが持っていた、床を拭いていたお掃除用具が倒れました。その倒れた所に、お掃除用に用意した、お水の入ったバケツが。2つがぶつかると、バケツが勢い良く倒れました。

 そして事件は起こりました。

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