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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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553急に強くなった魔獣さん? 魔獣さんがいっぱい!?

 木の影から出てきたのは、とっても大きなクマ魔獣さんでした。さっきのイノシシ魔獣さんよりも大きいんだよ。それに大きな牙でしょう、大きなツノも生えているし、爪もとっても長くて鋭くて。僕初めて見る魔獣さんです。


「マシロ、つよいまじゅうしゃんでしゅか?」


『ああ、先ほどの魔獣よりもかなり強い。名はブラッドベアーだ』


「今度はこいつが相手か? これくらいなら、少々時間は掛かるが、1人でも問題はない。が、さっきのように簡単に倒せるかだな。


『気をつけろ』


「ああ、離れてろ。すぐに片付ける」


 ハロルドが僕達から離れて剣をかまえます。マシロも少し後ろに下がって結界を張ってくれました。一応だって。さっきみたいにハロルドすぐに倒しちゃうよね? だってこの森の魔獣さんは、普通の魔獣さんよりも弱いんでしょう? でも応援はした方が良いかな? さっきよりも大きくて強い魔獣さんだし。


「みんな、おうえんしゅるでしゅ!!」


『うん、そうだね』


「がんばれでしゅ!!」


『頑張れなの!!』


 応援を始めたら、ハロルドは魔獣から目を離さないで、僕達の方に手を振ってきました。頑張ってハロルド。弱いけど強い魔獣さんだから気をつけてね。


 少しの間ハロルドもブラッドベアーも、それぞれを睨んだままで動きませんでした。僕達も応援してたんだけど、2人が動かないから途中で応援をやめたよ。マシロが応援はもう良いって。今は静かにしてないといけないんだって。ハロルドは攻撃するのをいつにするか考えてるから、お邪魔はダメダメなの。


 僕達も静かになったから、森の中はし~んって、何の音も聞こえません。でもその時、ピュイちゃんがくしゃみをしたんだ。『くしゅん!なの!』って。ホプリンが急いでピュイちゃんのお口とお鼻を手で押さえたよ。


 その瞬間ハロルドとブラッドベアーが同時に動きました。そしてバシッ!! ハロルドは向こうの木の所まで飛ばされちゃったんだ。僕もみんなもビックリ。マシロも何だ!?って、ちょっとビックリしています。


 わわっ!? ハロルド大丈夫? お怪我してない? 本当はすぐにハロルドの所に行ってお怪我してないか確認したかったけど、でもすぐにまたブラッドベアーがハロルドに向かって行っちゃって。マシロが急いでハロルドに結界を張りました。今度は結界にぶつかったブラッドベアーが、少しだけ向こうの方に飛ばされて。


 その間にハロルドは落とした剣を拾って、また剣をかまえました。マシロが別の結界に変えます。今の結界だとハロルドが攻撃できないから、体にだけ結界を張り直したんだって。


『気をつけろ! 今までと様子が違う!!』


「分かってる。今まで簡単に斬れていたものが、かすりもしないからな」


 起き上がったブラッドベアーが、またハロルドの方へ突進していきます。スレスレで避けたハロルドが剣で攻撃したけど、でもブラッドベアーが大きな爪で剣を弾いて。今度は魔法の攻撃をしてきたんだ。またまた僕達ビックリです。ブラッドベアーって魔法も使えるんだね。


 あっ! 危ない!! ハロルドのマントにブラッドベアーの火の魔法が付いちゃった!! 早く消さないと!! マシロ、お水の魔法僕やっても良い!?

 慌ててマシロに聞いたけど、ダメって言われちゃいました。でも誰かが消さないと。そう思いながらハロルドの方を見たら、剣でマントを切って、燃えてる所を取ってました。ふぅ、ビックリした。


 その間にまた攻撃をしようとするブラッドベアー。今度はハロルドが魔法攻撃です。僕ハロルドの魔法攻撃初めて見ました。ハロルドは土魔法を使ったよ。攻撃がブラッドベアーの足をかすりました。それでそこから血が出て。


『ぐぎゃあぁぁぁ!!』


 とっても大きな声で叫んだブラッドベアー。その後ブラッドベアーの顔が変わったんだ。さっきまでもとっても怖い顔だったけど、もっと怖い顔になって。おでこの所がミシミシって感じだし、お口もグギギって感じで、牙がキラッ!って。


『ねぇねぇマシロ、あれさっきまでと違くない? マシロも攻撃して、ささっと倒した方が良いんじゃない?』


『分かっている。我も今それを考えていた。主、お前達も絶対に結界から出るな。我はあ奴を倒して来る。確かにハロルドなら時間をかければ倒せるだろうが、今はここがどういう場所か分からんからな。余計な物はささっと倒す』


 マシロならすぐに倒しちゃうもんね。僕達はマシロの攻撃のお邪魔はダメダメ。だからすぐにマシロの背中から下りようとしたんだけど、その時別の場所からゾロゾロと、9匹のブラッドベアーが出てきたんだ。強いブラッドベアーが全部で10匹になっちゃいました。

 マシロが僕達を乗せたまま、すぐにハロルドの所に走ります。そしてハロルドを背中に乗せて。


『相手にしていられん。いくら普段の魔獣よりも弱いからと言っても、10匹は多すぎる。いや、今のは攻撃力が違うが。それに今までになかった、魔法の攻撃もしてきたからな。ここから離れる!』


「ああ、その方が良さそうだ」


 マシロがジャンプしようとしました。でも…。その時また別の魔獣が僕達を襲ってきたんだよ。ハロルドが僕達を落ちないように支えてくれます。リュカ達はマシロのお毛々に隠れて。お空から襲ってきたのはワイバーンでした。ワイバーンが、えと…、全部で6匹。


「何で急にこんなに集まってきてんだよ!?」


『分からん! だがいくら幻影が作り出しているにしても…』


「それは幻影ではない!!」


 いきなり知らないお声が聞こえました。

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