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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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50お父さんの友達と、とっても強いお母さん

 僕は元気になって、泣き止んだから、ノアさんのお手伝い開始です。

 ノアさんは魔力石と薬草で。僕はディルにお願いして、騎士さんのお怪我を治します。オリバーさんが言ってたみたいに、ダメダメなお怪我の人はいなかったけど、でもやっぱりちょっと傷が大きい人もいたから、その人達はディルが治しました。

 僕のお家の騎士さん達は驚いてなかったけど、他のお家の人達はディルがお怪我治してあげたら驚いてたよ。

 マシロが普通妖精はたまに人と話すだけで、絶対こんな事、お怪我治したりしないんだって教えてくれました。

「ボク達面白いと思った人間以外近付かないんだ。わざわざ他人を助けたりしないよ。だって僕達に関係ないもん。」

 てリュカが。僕はいつも一緒に居て、遊んだりご飯食べたり寝たり、わいわいしてるから気付かなかったけど、妖精さんって、僕以外にはそんななんだね。


 皆んなのお怪我が治って、僕はまたお父さんに抱っこです。やっぱりお父さんの抱っこが1番です。抱っこされてたら、背の高い他の騎士さんよりカッコイイお洋服を着た人が、お父さんに声を掛けて来ました。

「ウイリアム、良かったな。息子が無事で」

「ああ。それにしても今回は本当に助かった。恩に着る。ユーキこの人はな」

 お父さんが、男の人の紹介してくれました。男の人はお父さんのお友達で、僕のことお父さんと一緒に探してくれたんだって。お友達のおかげで、早く僕とお父さん会えたんだって。だからちゃんとありがとう言いなさいって。あと自己紹介も。そっか。僕がお家に帰る前に、お父さんに会えたの、この男の人のおかげなんだね。ならちゃんと言わなくちゃ。

「えっと、ぼくのなまえは、勇輝でしゅ。2しゃいでしゅ。ぼく、しゃがしてくれて、ありがとでしゅ」

 抱っこされてるから、頭だけこてんってお辞儀しました。

「おお、ちゃんと言えて偉いな。ずいぶんしっかりした2歳だ。俺の名前はザクスだ。カージナルから近い小さな街に住んでるんだ。よろしくな」

「ザクシュしゃんでしゅか? よろしくでしゅ」

「………」

 ん? ザクスさん急に黙っちゃった。僕変な事言った?

「なぁウイリアム。これ連れて帰ってもいいか? ザクシュってこの可愛い顔で言われたらな。ああ、可愛い」

「バカ言うな。こんな可愛いユーキをやるわけないだろう」

「それは残念。ハハハハハッ」

 ザクスさんが笑いながら誰か呼びました。その人に何か言って、またその人はどっか行っちゃったけど、すぐに戻って来て手に小さな袋持ってます。ザクスさんがそれを受け取りました。

「ユーキほら。プレゼントだ。」

 お父さんを見ると頷いてくれたから、ザクスさんから袋を貰います。

「中身はお菓子だ。俺はお菓子が好きだからな。いつも持ち歩いてるんだ。ユーキにあげよう」

「ふおお、おかしでしゅか! ありがとでしゅ! とうしゃん、とうしゃん!」

 お父さんは分かった分かったって言って、僕をザクスさんに渡します。僕はザクスさんにギュウって抱きついて、もう1回ありがとうしました。

「うん。ユーキやっぱり連れて帰ろう」

 ザクスさんが歩き始めて、お父さんがザクスさんの頭を思い切り叩きました。バシッて凄い音してたよ。

「痛いなあ、もう少し手加減しろよ」

「ふん、お前は自分の仕事が残ってるだろう。行った行った」

 ザクスさんは笑いながら、また後でなって言って、他の騎士さんのとこに行っちゃった。まったく油断も隙もないってお父さんが。


 その後、僕達はマシロの所へ移動しました。お怪我治すの終わるまで、マシロ達は大きな木の下で待っててくれました。マシロにただいまって言ったら、のそっと起き上がりました。

 お父さんがここに来た時のこと、ここで何があってどんな人が居たか、何か言われたことなかったか、マシロに聞きます。僕だと上手に説明出来ないから。

 だから僕は貰ったお菓子の袋をゴソゴソ。それからモグモグです。うん。お菓子とっても美味しい!

 マシロのお話聞いたお母さんが、僕にそんな酷い事したなんて、もっとお仕置きすれば良かったって、とっても怒ってます。アメリアも、うんうんって頷いてる。

 そうだ!上から見たお母さん達、凄く強かったね。

「かあしゃん。かあしゃんは、とってもちゅよいでしゅね。びっくりしたでしゅよ。」

「…ユーキちゃん見てたの?」

 あれ、お母さんどうしたの?何かびっくりした顔してる。

「ぼくうえから、みてまちた。とってもしゅごかったでしゅ。くろふくのひと、どんどんやっちゅけて、カッコイイでしゅ!」

 あの時のお母さん、ほんとカッコよかった。僕はあの時の事思い出して、ニコニコです。でもお母さん、びっくりなお顔のままです。どうして?

「ユーキちゃんは、女の人戦うの好き?優しくてお淑やかな、お母さんの方が良いんじゃない?」

 僕が考えてるの気付いて、お父さんが、お淑やかなの説明してくれました。

 お母さん、何でそんな事思ったのかな?

「ぼく、やさしくて、ちゅよくて、カッコイイかあしゃん、だいしゅきでしゅよ。もっとみたかったでしゅ。」

 そう言うと、お母さんの顔がどんどん笑顔に。

「あなた。今の聞いたわよね。私これから自分の仕事、もっと頑張るわよ」

 今度はお父さんが嫌そうな顔してます。お母さんのお仕事って何かな? やっぱり戦うのお仕事? あれ? でもいつもお家に居るよね。いつお仕事してるのかな。お家に帰ったら聞いてみよう。

 お母さんはその後も、マシロの話を聞いてる時も、ずっと嬉しそうにしてました。それにアメリアも。


 お話が終わる頃、それまでシルフィーを抱っこして、木の下で座ってたエシェットが、こっちに歩いてきました。

「次は、お前に話を聞く番だな」

「ああ、何でも聞いてくれ」

 そうだ。お友達になったことまだ言ってなかった。新しいお友達。お父さん友達どんどん作って良いって言ったもんね。お父さん喜んでくれるかなぁ〜。

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最近発見しました。キャラが可愛いので読んでて楽しいです。とりあえず追いつくまで読んでいきます。 [気になる点] >お父さんが、男の人の自己紹介してくれました。 ウイリアムが紹介しているな…
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