513キミルにいっぱい魔力をあげよう!!
「まりょく、たくさん?」
『うん! キミルが良いって言うまで、たくさんキミルにユーキの魔力欲しいんだ』
僕はエシェット達にご飯を持って行ったあと、お着替えして歯を磨いて、それでトイレに行って。寝る準備は完璧で、もう、お部屋に行こうとしてました。でもその前に、廊下を急いで飛んできたキミルとモリオン。僕に今すぐ、僕の魔力が欲しいって言ったの。
「明日ではダメな感じね。一体どうしたの?」
お母さんがもう1度、休憩のお部屋に行きましょうって、僕達は廊下を戻ります。その間にエシェット達も休憩のお部屋に歩いて来て、みんなでお部屋の中に入りました。
『ほら、早く僕に魔力貸して!』
「キミルちゃん。先ずはお話し聞かせてくれるかしら」
『あのね、すぐにいっぱいの野菜や果物、木の実がいるんだ。それから花や草もね。ユーキに魔力貰ったら、いつもよりもちゃちゃっといっぱい出せちゃうもんね』
「それじゃあ、良くわからないわ」
「はぁ、我が話しをする。キミルは静かにしていろ。我も忙しいのだ。さっさと話しを終わらせて出かけなければ」
ん? 出かける? エシェットさっき帰って来たばっかりでしょう? それにもう寝る時間。今からお出かけするの? エシェットがお母さんに話しします。
それでね、森や街のお話し聞きました。カージナルやザクスさんの街、他のたくさんの街も森も。カージナルみたいにいっぱいお野菜やお芋さんが採れたんだけど。ぜんぜん採れなかった街も森もあるんだって。
いつもはそういう街や森は少なくて、他の街から野菜を持って行ってあげたり。森の魔獣さん達は、隣の森にご飯を採りに行ったりして。少しの間みんなでなんとかするんだけど。でも今回は、全然採れなかった街と森が多すぎて、もしかしたら魔獣さんと人がケンカしちゃうかもしれないんだって。
ご飯を採りに魔獣さんが街に近づいて、それにビックリしちゃった人達が、魔獣さん達を攻撃して。そしたら魔獣さんが怒って、今度は魔獣さんが人を攻撃。そしたら怪我する人も魔獣もいっぱいに。
だからそうならないように、エシェット達やキミル達がご飯を運んであげます。エシェットはみんなに悪い事する魔獣さんを狩って、持って行ってあげて。キミルは木の実や花や草。それからお野菜や果物をいっぱい出したり、みんなにお届けしてあげるんだって。
今日エシェット達が居なかったのは、森を見に行ってたからでした。森ね、半分以上葉っぱもお花も、な~んにもなくなっちゃってたんだ。それでもう街の近くまで、魔獣さん達がご飯を探して近づいちゃってて。
このままだとさっき聞いたみたいに、みんなが戦っちゃうから、だからみんなでご飯を運んであげます。
「みんなおいもたべられない?」
『ああ。あまりな』
「ジャガイモも?」
『ああ。そうだな』
「ふおぉぉぉ!!」
大変!! あんなに美味しいジャガイモ食べられないなんて、そんなのダメダメだよ。お芋さんはまだ食べてないけど、絶対に美味しいし。
「ぼく、まりょくあげるでしゅ!!」
「そういう事なのね。分かったわ。ちゃんと理由があるのなら良いわ」
もう寝る時間だったけど、今日は特別。これからキミルに魔力をあげます。僕がキミルに魔力をあげてる間に、エシェット達は出発。みんなが窓から出て行こうとして、お母さんに怒られてました。
僕達はエシェット達に行ってらっしゃいして、窓からブンブンお手々を振ります。僕、本当はエシェット達が魔獣さん倒すところ見たかったけど。でも今はみんな急いでるからね。みんなにご飯を持って行って、それでもう大丈夫なったら、ゆっくりみんなで森に行って見せてもらおう。
『じゃあユーキ! キミルに魔力ちょうだい!』
「うん!」
魔力さんに願い。うん、いつもみたいに魔力溜まりませんでした。前に1度だけ溜められたのに、今度はいつ魔力さん魔力を貸してくれるのかな?
マシロに手伝ってもらって、魔力を溜めます。今日はいっぱいキミルに魔力をあげるから、コップからどんどん魔力溢れちゃって良いって。
少し魔力が溜まったらもうキミルに魔力を流し始めます。流しながらどんどん魔力を溜めて、また流して。
『う~ん、後もう少し。もう少しだけ』
いっぱいいっぱい、魔力を流した僕。
『うん! もう良いよ! ありがとう!!』
やっとキミルが良いよって。良く見たらキミル、何かちょっと白く光ってました。魔力がいっぱいだからだって。
『よし! これから木の実とお花と草を、いっぱい出すからね。せーの!!』
そう言って、キミルがパァッ!って、もっと強く光ったら、お部屋の半分くらいが、一気に木の実とかで埋まっちゃったんだ。僕慌てて中を泳いじゃいます。だって溺れるって思ったんだもん。すぐにマシロが僕のことを咥えて助けてくれて、ディル達も助けてくれます。
『おい、モリオン!! 早くこれをしまえ!! 皆が溺れるぞ!!』
『ま、待って、僕はもう、溺れて…』
「モリオン! どこでしゅか!!」
『わぁ!? 僕達も助けて!!』
今度はホプリンの声が。お部屋の中が一気に騒がしくなりました。




