502じぃじのお手紙から少しして
僕達がお遊びのお部屋で遊んでたら、お父さんが僕達を呼びに来ました。
「ユーキ、さぁ、出迎えだ」
「みんないくでしゅよ!!」
「なぁなぁ、またお菓子いっぱい持って来てくれてるかな?」
『お菓子いっぱい。僕楽しみだなぁ』
僕達は急いで玄関に向かいます、お父さんの走るなってお声が聞こえて、走ってた僕達はピタッ! 1回止まって今度は、早歩きで歩き始めました。でも、何か足が変な風になっちゃって、おっとっと。階段の前で転びそうになっちゃいました。
ジュードが僕の洋服を掴んで持ち上げて、僕が階段から落ちないように助けてくれます。でもそのまま僕はブラブラ。
『何でいつもお前達は走るんだ。まぁ、今は早歩きだが。だから転ぶんだぞ』
『お前?』
『…ユーキ様はなぜ走るのか』
ジュードそんな事より、はやく下ろして。僕達急いでるんだよ。もし掴んだままなら、そのまま連れて行ってくれても良いよ。
ジュードが僕を下ろしました。僕は階段を落ちないように、階段はゆっくりおります。最後の段はジャンプ!! ピタッ!! カッコいいポーズをしました。ディル達が拍手してくれます。
階段を下り終わったら、もう玄関のドアの前に居たお兄ちゃん達の所に走って。またお父さんに怒られちゃったよ。
「ユーキもみんなも楽しみにしてたもんね」
「楽しみなのはお菓子の方なのか、どっちなのか。はぁ」
アシェルがドアを開けてくれて僕達はお外に。玄関から出て、周りを行ったり来たりして僕達は来るのを待ちます。少しして門の方から歩いて来る人達が見えました。
「きた!! ザクスしゃんでしゅ!! お~い!!」
僕がお手々を振ったら、しっかり見えたザクスさんが手を振ってくれました。
あのね、今日から少しの間、ザクスさんがお家にお泊りしに来てくれます。ちょっと前にお父さんにお手紙が来て。お手紙にはお父さんにお話があるって書いてあったんだって。それでちょうど、お野菜の収穫と街で収穫祭りがあるから、カージナルに遊びに来ながら、お父さんにお話に来るかなぁって。
だから今日から少しの間、お家にお泊りして、僕達とお野菜の収穫とお祭りで遊んでくれるんだ。
えっとね、7日くらいお泊りするって。でも今日や明日、すぐには遊べません。お父さんとお話が終わってからじゃないとダメダメです。大切なお話しだもんね。
僕ね、お野菜はあんまり好きじゃないけど、収穫は楽しみなの。だって僕達の好きなお芋さんを採るんだよ。他のお野菜もあるけど僕達はお芋。それで葉っぱで焼いて食べるの楽しみです。
あとは、カボチャみたいなやつがあって、それでケーキを作ってもらうのも楽しみ。お母さんが作ってくれるんだ。他にもかぼちゃのスープとか、グラタンとか。楽しみがいっぱいです。
ザクスさんと、騎士さん達6人が玄関の前で止まりました。お馬さんから下りたザクスさんにみんなでご挨拶します。
「こんにちわ!!」
『『『こんにちわ!!』』』
ザクスさんと一緒に来た騎士さん達は、僕がザクスさんと初めてあった時から、いつもザクスさんと一緒に居る騎士さん達だから。ディル達が見えなくなるように変身しなくても大丈夫。
「おう、元気にしてたか? 少し会わないうちに、新しい仲間、いや友達が増えたみたいだな」
僕はシュプちゃん達をザクスさんにご紹介です。
「ハハハハハ! 相変わらずだな、その規格外は」
「ザクス、笑い事じゃないんだぞ。はぁ、まぁ良い。久しぶりだな」
「元気そうだな」
「ユーキ達のおかげで、私はいつでも元気だよ」
お父さんもお母さんも、お兄ちゃん達もご挨拶が終わったら、お父さん達が大切なお話をする前に、ちょっとだけゆっくり。みんなで休憩のお部屋に行ってお茶を飲みます。
僕はザクスさんとお手々を繋いで、お部屋までご案内。ザクスさんお部屋知ってるけどね。でもアシェルのまねして、僕がご案内してあげるの。
「どじょでしゅ!」
「ありがとう」
お部屋にご案内が終わったら、今度はソファーまでご案内。ザクスさんがソファーに座ったら、アシェルがお茶を運んできてくれました。
今度はディル達がザクスさんのお茶とお菓子を、上手にザクスさんの前に運びます。お茶は熱いから気を付けて、リュカ、ホプリン、シュプちゃん達が一緒にそっと運んで。お菓子はディルやぷにちゃん達が運びました。
「ありがとう」
ザクスさんがひと口お茶を飲みます。じ~。僕もみんなもザクスさんを見つめたまま。
「フッ。ハハハ。そんなに見つめて。案内とお茶を運ぶ手伝いは、アレのためか? 安心しろ。ちゃんとあげるから」
ザクスさんがカバンの中から、袋を何個も出しました。
「一応手紙で聞いていたからな。人数分持って来たぞ。お菓子の詰め合わせだ」
1人ずつ、ザクスさんが手渡してくれます。それでみんなもらったら、全員で一緒にザクスさんにありがとうしました。
「ありがとでしゅう!!」
『『『ありがとう!!』』』
「どうしたしまして」
僕達はお菓子を持って、自分達が座るソファーの方に移動。袋をガサガサ。袋の中にはお菓子がいっぱい入ってました。
「ザクス、いつもすまないな」
「気にするな。お菓子好きとしては、お菓子大好きユーキ達は大切にしないとな」




