450最後の準備。これでほんとに完璧!
なかなか戻って来なかったお父さん達。僕達のご飯が半分くらい減ってから戻って来ました。フィオレートおじさんも一緒だったよ。
「とうしゃん、おそい」
「悪い悪い」
「父さん達の勝手に頼んでおいたけど」
「ああ、ありがとう」
「言えばすぐに持って来てくれるはずだぜ」
お父さんがお店の人呼んだら、お店の人は頷いて向こうに。僕達の後ろの席にフィオレートおじさんが座りました。
すぐにご飯が運ばれてきて、さささって食べるお父さん達。すぐに僕達くらいまでご飯食べちゃって、後はゆっくり食べて。
そうだ、忘れないように、今お母さんに聞いてみよう。
僕達はお母さんに、冒険のとき少しだけ、全部だと僕達遊ぶ時間なくなっちゃうからね、少しだけリリースに攻撃教えてほしいって言いました。
「そう。明日はアンソニー達について行ってもらうから、そうね…」
お母さんがフィオレートおじさんの所に。お話してる途中でとってもニコニコになったフィオレートおじさん。僕達の所に変なニコニコのまま近づいてきて、僕達はお椅子から落ちないように、少しだけフィオレートおじさんから離れます。
「リリースに攻撃を習いたいって。なら私も最終日は自分で森を探索したいからね。ユーキ達が2回目の冒険をするときに、リリースに攻撃を教わると良い。リリース良いだろう」
急に後ろを見たフィオレートおじさん。リリース後ろに居ないのに、どうしてリリースに聞いてるのって思ったら、ピュイちゃんが何かに気づいて、フィオレートおじさんが見てる方に飛んでいきます。それでリリースが居るよって。
椅子から下りて、フィオレートの後ろ見たら、窓の所、リリースが窓から僕達の方見てました。いつの間にそこに居たの?
『攻撃ね、良いわよ。色々教えてあげるわ。冒険の時だけじゃなくて、時間があればいつでも教えてあげるわ』
リリース教えてくれるって。みんなでリリースにありがとうします。ピュイちゃんが1番喜んでたよ。リリースの頭の上に乗って嬉しくてお歌うたってました。
「さぁ、ご飯食べてしまえ」
お父さんに椅子に乗っけてもらって、残りのご飯を食べます。
ご飯を食べ終わって、みんなでお部屋に戻ろうとしたら、お母さんがちょっと待ってって。それでこれから少しだけお買い物に行くって言いました。
もう夜なのにお買い物?
「明日使うかもしれないから。さっきまで大丈夫そうだったのだけれど、だいぶ天気が悪くなってきちゃったのよね。すぐそこのお店よ。2つ向こうのお店。さぁ、行きましょう」
みんなでお外に出て、行ったのはお洋服屋さんでした。冒険者の人が着るお洋服たくさん売ってるの。お母さんがこっちよって、どんどんお店の中に入っていきます。お店の奥にはたくさんの雨の日に着るお洋服が置いてありました。
さっきご飯の時、お母さん達なかなかお外から帰って来なかったでしょう。何してたか教えてもらえなかったけど。でもその時、お母さんがお空見て、それから風も少しだけ強く吹き始めたのが分かって、もうすぐ、明日か明後日か、雨が降るのが分かったんだって。
それで僕は、普通の雨の日に着るお洋服は持ってるけど、冒険の時に着るお洋服は持ってなかったから、急いで買いに来たの。明日冒険の日なのに雨の日のお洋服なかったら大変。あと、カバンが濡れないようにする、カバン用の雨の洋服もあるんだって。
「せっかくだから、どっちも買いましょう」
お母さんとアメリアが、アレが良いとか、あっちは可愛くないとか、僕はカッコいいのが良いなぁ。可愛いのも好きだけど、冒険はカッコいいのが良い!
お母さん達の選んだお洋服をどんどん着ていきます。僕だけだと大変だから、お兄ちゃんが着替えるのお手伝いしてくれたけど、お母さん達何枚もお洋服持ってくるから、僕ちょっと疲れちゃいました。
僕が選んだのは帽子がドラゴンのお顔になってて、模様がカッコいいお洋服と、カバンが濡れない方は、ポッケにマシロみたいな可愛い絵が描いてあるお洋服。ちょっとゆるゆるだったけど、お母さんがすぐに大きくなるから、少し大きくても良いって。
お洋服を買ってお宿に戻ったら、すぐに僕の冒険のカバンにしまおうとしたんだけど、カバンにもう入らないの忘れてて、お洋服はお母さんのカバンに入れてもらいました。
あと、ディル達は雨が降って来たらマシロの毛に隠れるから良いって。あとはお母さんやお父さんの洋服の中に隠れるか、それかマシロに結界張ってもらうって。
僕も結界でも良いけど、雨の中歩くのやらないとね。だって冒険だもん。それに僕雨の日に水たまりばちゃばちゃ好きだし。でもあんまり雨が降ってたらマシロ達に結界張ってもらおう。
これでほんとに準備は完璧。明日は朝早く起きるから、もうおやすみなさいの時間です。明日はまず僕達が選んだ依頼書やって、それからアース達に会いに行ってお土産あげて、たくさん遊んで。
ふへへ、楽しい事いっぱい。
『僕、上手に冒険できるかな? ね、ぷにちゃん』
『ぷゆゆゆゆん?』
「大丈夫だよ、ボク達みんな一緒だもん。ね、ディル」
「そうだぞ! オレ達みんな一緒だから大丈夫だぞ!」
『そうだね! 僕頑張るよ!!』
『ぷゆゆゆゆゆん!!』




