449買い物いっぱい、準備は完璧
ルトブルはすぐに戻って来ました。それでお父さんに一緒に来てくれって。お父さんが買い物のカゴを置いていこうとしたら、カゴ持ってこいって言いました。
「何だ、欲しい物でもあったのか?」
みんなで一緒に最初は3階から。3階にはアンソニーお兄ちゃんとディル達の所に。ディル達は、可愛い小さな袋と、カッコいい模様の描いてある袋の所に居ました。それでお父さんが近づいたら、買い物のカゴに、ポイポイポイって何種類か袋を入れていきます。
「待て待て、こんなに買ってどうするんだ?」
「冒険に使うに決まってるぞ!」
「ねぇ、ここは冒険に必要な物買うところでしょう」
「そう決まってるわけではないが、こんなに使わないだろう」
「使う。馬車の中とお家で」
「遊びの方の冒険も入ってるのか!」
その後も何個か、買い物のカゴにポイポイ入れるディル達。お父さんに止めろって言われて、ブツブツ言いながらディル達が入れるの止めました。
次は2階に行きます、2階はジョシュアお兄ちゃんとホプリン達。さっき僕見てたスコップの所じゃなくて、もっと小さいスコップとか売ってる場所にいたホプリン達。こんな小さなスコップとかもあるんだね。僕のお手々と同じくらいの、小さなスコップなの。お玉も小さいし。がりがり土を掘る引っ掻く道具も。
それでお父さんが近づいたら、さっきのディル達みたいに、ポイポイそのスコップを入れていくホプリン達。お父さんが慌ててまた止めます。
「今度は何だ。どうしてこの道具がいるんだ」
『だって、ユーキの街には、こんなに小さいの売ってないよ』
『これなら、僕達でも使えそう』
『それにユーキも楽ちん。だからみんながケンカしないで遊べるだけ買うの』
そう言ってまたポイポイ。またまた止められるホプリン達。ディル達みたいにブツブツ言ってました。
1階に戻って、お父さんがお兄さんに買い物のカゴを渡した時、僕の時はカゴの半分くらい入ってたのに、今はカゴいっぱい溢れてます。全部入れたら、大きな袋が2つになりました。
僕もみんなもたくさん買ってもらってニコニコです。お外に出たらちょうどお母さんとアシェルが。
「あら、ずいぶん買ったのね」
「冒険の道具だけじゃなくて、自分達の遊び用の冒険道具も買わされたんだ」
「ああ、それでこんなになっちゃったのね」
お母さんが僕の冒険のカバン見て、ぶら下がってるスコップとか見て良かったわねって。うん! 僕どんどん冒険者さんになってるよ。
次はみんなでお菓子屋さんへ。疲れちゃった時に食べると元気になるお菓子買わなくちゃ。それからレシーナさんとアース達のお土産のお菓子もね。
アース達元気かな。いつも会ってた場所ですぐに会えるかな。アース達は変身できるから、今会いに来てくれても良いよ? モス達は洞窟から出てこれないけど、僕絶対に会いに行くし。
お菓子屋さんについて、元気になるお菓子はもう決まってるからすぐに買い物のカゴに。すぐにみんなでアース達のお菓子選びます。
選んでたらお土産の他に、みんなで遊んでる時に食べるお菓子も必要じゃない?ってリュカが。あっ、そうだね。みんなで食べるお菓子もいるよね。どれがいいかなぁ。
いっぱい入ってるのが良いよね。いろんな味の入ってるお煎餅の袋とか、可愛い形のクッキーがたくさん入ってる箱とか。
選んでたら、みんなが良いって思う物買おうって決まりました。僕はクッキーにしました。あっ、お土産は飴がたくさん入ってる袋を、みんなに1つずつね。
僕がお父さんの持ってる、買い物のカゴにクッキー入れたときでした。僕の頭の上から、ポイポイお菓子がドンドン飛んできて、カゴの中に入っていきます。それでさっきのお店みたいに、すぐにカゴの中がいっぱいに。
「だから、何でこんなに買うんだ!!」
買い物が終わった時、また大きな袋が2つ増えちゃいました。
その後はお昼食べて、ちょっと街で遊んで、それからお宿に戻って。でもフィオレートは帰って来ませんでした。お母さんに聞いたら、夜のご飯には戻って来るはずって。
お宿に戻ったら明日準備です。今日買った物をカバンにしまって、タオルとかも入れたらカバンがパンパン。
「いまのユーキちゃんだと、このカバンの大きさがピッタリだものね。もう少し大きくなって、大きなカバン持てるようになったら、全部1度に持てるようになるわ」
あんまりパンパンだったから、マシロが持ってくれるカバンに入れ直しました。それからジュードとセオドリオのカバンにはみんなのお土産と、みんなで食べるためのお菓子を入れて。2人のカバンもパンパンです。
でもこれで準備は完璧。明日の冒険楽しみ!!
夜のご飯の時間になって、お宿の1階のご飯食べる所に行った時でした。お外の方から、バシャ、ドシャって、大きな音が聞こえてきて、それからお外が一気に煩くなりました。
アシェルがお外を見に行きます。それですぐに戻って来て、今度はお父さんとお母さんを呼びました。その時フィオレートって聞こえた気がしたよ。お父さんは先にご飯食べてなさいって、すぐに行っちゃって、僕はお兄ちゃん達と一緒に椅子に座りました。
「どちたのかな?」
「何だろうね。(たぶんフィオレートおじさんが帰って来たんだろうな、あの冒険者達を連れて)」
「さっ、言われた通り先にご飯食べようぜ(どうせギルドに行くだろうし)」




