表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/645

40伝説のおじさんと仲良くなりましょう!

 マシロがそっと伝説のおじさんに近づきます。

「おじさん、連れてきたよ。怪我見せて。治してあげるよ。」

「シルフィー、我は言ったはずだぞ。連れて来るなと。人間の力など必要ないと。それにこんな怪我、なんて事はない。」

「ふあああ、かっこいいでしゅ!おじしゃん、けがしたでしゅか?なおしましゅ。どこでしゅか?」

 僕の目の前には今、お兄ちゃんが読んでくれた絵本に出てた、大きくてカッコイイ、ドラゴンおじさんが座っていました。お羽と背中の方は真っ黒で、お腹の方が青で、絵本で見たのと同じドラゴンおじさんです。

「シルフィー、おじしゃんどこけがしてましゅか?」

「ほらあそこ、羽の付け根の所、血が出ちゃってる。」

 シルフィーに言われて、お羽の付け根を見ると、血がたくさん出てました。マシロにお羽の所に降ろしてもらおうとしたら、ドラゴンおじさんが近付くなって、怒ってきました。まったく、怪我してるのに何言ってるの。

「ダメでしゅよ。けがなおしゃないと、バイキンがはいって、もっとけがひどくなるでしゅ。」

「だから我は人間の力など借りぬ!大体我は…。」

 もう、我がままなドラゴンおじさんです。シルフィーがドラゴンおじさんの言葉を途中で止めてました。

「おじさんダメ。怪我治す。治さないと僕泣いちゃうよ!それにユーキ僕の友達。友達困らすのダメ!」

「しかしだなシルフィー。我は人間のちか…。」

「おじしゃん、シルフィーなくのダメでしゅよ。ほらマシロ、おはねのところ、おりてくだしゃい。」

「お、おい。だからなわ…。」

「「ダメ!」」

「話を聞け!」


 我がままおじさんはもう無視です。早くお怪我治さないといけないのに。カッコイイドラゴンおじさんじゃなくて、ダメおじさんです。

 それに、おじさんが言う通り平気なら、もう1つのお羽は動いてるのに、怪我したお羽の方は動いてないの何で。本当は痛いんでしょう。

 羽の所に降ろしてもらって、お怪我を見ます。

 マシロがおじさんに、シルフィーはお前が心配なんだ、諦めろって言ってます。それに僕とシルフィーが一緒になったら、誰にも止められないって。どゆこと?僕達お怪我治してるだけだよ。

 でもマシロの言葉に、おじさんはため息をして静かになったよ。今のうち今のうち。

「ディル、なおしぇましゅか?」

「ああ、大丈夫だ。まだたくさん魔力残ってるから、このくらいの怪我ならすぐ治せる。よしやるぞ!」

 ディルが光って、怪我した所が緑色に光り始めました。最初は少し強い光りで、だんだん弱くなっていきます。でも前のシルフィーの時より、時間かかってるね。やっぱり怪我、酷かったんじゃないの?

「おじしゃん、けがなおりましゅよ。もうだいじょぶでしゅからね。」

「ふん…。」

 おじさんは何も言わなかったけど、そのまま動かないでじっとしてくれてました。そして一瞬強く光ると、光が消えて、傷が綺麗に治っていました。

「おおー、きれいになおったでしゅ!おじしゃん、もういたくありましぇんか?」

「…ああ。大丈夫だ。…すまない。恩にきる。」

「おんにきる?なんでしゅか?なにかきるでしゅか?」

「は?」

「くっ、ははははははっ!!」

 おじさんはびっくりしたみたいに、大きなお口を開けたまま。それまで黙っていたマシロが、突然笑い出しました。笑う事何かあった?マシロが説明してくれたよ。おんにきるって、ありがとうと同じなんだって。何だ、何か着るんじゃないんだ。ありがとうならそう言えばいいのに。

「はあ、なんか疲れる。警戒していた我が馬鹿みたいでは無いか。」

「あっそうだ。お土産あるでしゅ。はいっ、どじょでしゅ。」

 僕は下に降ろしてもらって、おじさんの前にさっき採ってきた虹色の実を置きました。

「ユーキ、木の実採り行こう。ほら、あれ見える?あれ全部食べられる。あれならユーキすぐ採れる。」

「おなかしゅいたでしゅね。」

 シルフィーが教えてくれたのは、ほんとに目の前の所。いろんな実がありました。あれなら僕でも簡単に採れるね。皆んなで実を採ります。

「おい、我はまだここにいて良いとは…、はあ、もう良い。好きなだけここにいるが良い。まったく。本当に話を聞かん者達だ。」

「諦めろ。主達はいつもこんな感じだ。」

「…お前は、あいつの契約魔獣なのか?」

「ああ…。」

 後ろを見たら、マシロとおじさんが何か話してた。何話してるか聞こえないけど、きっと2人もお腹空いたって言ってるんだろうな。マシロは昨日から何も食べてないし、おじさんもお怪我して動けなかったはずだし。

 よし!たくさん採って、皆んなで仲良く食べよう。

 …たくさん採ろうと思ったんだけど、ダメでした。すぐ疲れちゃった。マシロが、木の実はまた集めれば良いから、先に1度食べなさいって。それで少し寝なさいって。疲れてるんだから無理はダメって、リュカにも言われたよ。


 皆んなでおじさんの周りに集まって座って、木の実を食べます。シルフィーが美味しいって言ってたけど、ほんとに美味しかったよ。あのね、あのサイダーの実もあって、マシロが爪で、実の上の部分を切ってくれたよ。

「あのね、モグモグ、おじしゃんは、モグモグ、ずっとここいるでしゅか?モグモグ。」

「ユーキ、食べ物飲み込んでから話しなよ。お父さん達に怒られるよ。」

 うう。何かリュカ、お母さんやアシェルみたい。

「主、ご飯食べてゆっくり寝てから話をすれば良い。主の疲れが無くなるまでは、ここでゆっくりする。」

「はーいでしゅ。モグモグ。」

 しょうがない。たくさん聞きたいことあるけど、まずはご飯だね。木の実をたくさん食べて、サイダーたくさん飲んで。そしたら急に眠くなって来ちゃった。

「マシロ…、ベッド…。」

「ああ。」

 マシロベッドに入って、僕は寝る準備完璧です。悪い人達ももう居ないし、ゆっくり寝ても大丈夫だよね。

 早く元気になって、お父さん達の所に帰らなくちゃ。それにおじさんと、たくさんお話したいなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ