374妖精の王様の変な顔
僕達は突撃の練習する前に、どういう時に突撃するのか妖精の王様とアンドレアスに説明します。
「えと、とちゅげきは、ハロルドがわるいことちたときや、とうしゃんがおしゃけでいちゃいときにするの」
「悪い事した時と、お酒で痛い? 二日酔いの事だな。確かにあれは気持ち悪くなるし、頭が痛くなる。しかしなぜ二日酔いで突撃とやらをやるのかな?」
だってお部屋がとっても臭くなって入れなくなっちゃうし。それからとうしゃんも臭くて抱っこやお膝抱っこしてもらえない。それから具合が悪くて1日遊んでもらえないでしょう。
あとあと、お母さんやばぁばがいつも飲み過ぎって怒ってる。ダメダメなことばっかりでしょう?
「なるほどな」
「お前も突撃されそうだな」
説明が終わって僕達は、ハロルドの絵の描いてある板からちょっと離れてみんなで並びます。
「みんないくでしゅよ。とちゅげきぃ~!!」
「「「わあぁぁぁぁぁぁ!!」」」
『『『わあぁぁぁぁぁぁ!!!』』』
みんなで妖精の王様の後ろ歩いて行きます。これから僕達がお泊りするお部屋に行くんだって。僕の頭の上でルルちゃんが僕の髪の毛引っ張って、それから足をバタバタ。ルルちゃん痛いよ。
ルルちゃんね、僕達の突撃見てとっても喜んでるの。それでさっきからどんな攻撃が良いかなって、リュカ先生とお話してます。
それから妖精さん達もとっても喜んでくれました。
でもルルちゃん達は喜んでくれたんだけど…。妖精の王様は変なお顔して笑ってました。アンドレアスはお目々がまんまるになってたよ。
「いやぁ、あれ程とは。人間の子供は恐ろしいな。それに魔獣も妖精も精霊も、全然手加減がなかった」
「お前にはちょうど良いんじゃないか? 酒の飲み過ぎだからな」
ん? 手加減? 妖精の王様のお話聞いて、ディルが妖精の王様の所に飛んでいきます。
「なぁなぁ、俺達の攻撃、あれ全力じゃないぞ。ハロルドとかユーキのお父さんとか、怪我しちゃうといけないから、全力でやちゃいけないんだ。もしかしたら全力でやったら悪い奴ら全員やっつけられるかもだぞ」
「そ、そうか」
「やはりお前も1度やられた方が」
「それ以上言うな」
静かになっちゃった妖精の王様。僕は妖精の王様の方にタタタッて走って行きます。そしたら王様のお顔、とっても汗かいてて、さっきよりも変な笑い方してました。お父さんが困ったお顔で僕とディルのこと呼びます。何でみんな変なお顔してるのかな? お母さんだけいつものニコニコだったけど。
僕達が行ったお部屋は、僕が魔力あげた大きな白い石の近くのお部屋です。お隣がサルバドールさん達のお部屋で、ハロルド達のお部屋もあります。
僕お部屋の中見て、ベッドがあったんだけど、僕達それ見て走って行って飛び乗ろうとしました。でも僕だと乗れなくて、お兄ちゃんがベッドに乗せてくれます。
ベッドね、お花でできてました。たくさんのお花が集まってて、それが零れないように結界が張ってあるってマシロが。結界が張ってあってもふわふわのお花のベッドです。
他にもテーブルとお椅子が、木を伐ったまん丸のままできてて、とっても可愛いです。
お父さんとお母さんにも乗ってって言ったんだけど、お父さんはこれからすぐにハロルド達の所に行ってお仕事なんだって。行ってきますしてすぐにアンドレアスと一緒に行っちゃいました。エシェット達も様子見てくるって言って行っちゃったの。
「ユーキちゃんは妖精さん達と遊んでいましょうね」
「ここはお前達の部屋だからな、好きに使っていい。汚してもかまわない。が、突撃はだめだぞ。私も国の様子を見てくる。食事は…人間の食べ物か」
「食事は心配いりませんわ」
妖精の王様とお母さんがお話します。その間にアメリアがくろにゃんにしまっててもらったお荷物を、綺麗にお部屋に並べて行きます。それをお兄ちゃん達が手伝って。
少ししてお話が終わった妖精の王様が妖精さん達を呼びました。それで何かお話してすぐにお部屋から出て行きました。
みんなお仕事。悪い黒服さん達倒すんだもんね。お父さんが帰ってきたら、お父さん達が悪い黒服さん達捕またら、お仕置きして良いか聞かなくちゃ。
後はお父さん達が戦ってるときは、いつもみたいに応援して。でも応援してないときはみんなと遊んでても良いよね。
僕達はお兄ちゃんやアメリアがお荷物片づけるの見ながら、ベッドの上でジャンプです。ぽよんぽよん。ぽよよよん。僕が飛んでベッドがぽよよんってなるとディル達が飛んで、マシロがベッドを叩いてぽよよよんってなると、僕が飛びます。このベッド面白い。
みんなで遊んだ後は、妖精さん達はまた後で遊びに来るねっていって、お友達の妖精さん達の所に帰りました。妖精さん達さっき王様とお話してたでしょう。あのお話ね、夕方になったらみんなの所に帰りなさいってお話だったんだって。
だからいつの間にかお外の妖精さん達とお話してた妖精さん達。連絡が来たから帰りました。
「オレ達もさっき挨拶したぞ」
「ボクも」
「僕達はテレパシー使えるから楽だよね」
僕もあとで他の妖精さん達にもご挨拶したいな。それでみんなで遊べたら嬉しいなぁ。




