364青色妖精さんのルル
「主!!」
「ルルちゃん! おともだちなってくだしゃい!」
ぽわぁ。青色妖精さんが光りました。でもみんなとお友達になったときみたいじゃありません。なかなか光が消えないの。
僕ドキドキです。僕がお名前言ったとき、青色妖精さんほとんど見えなくなっちゃってたの。
シルフィー達もとっても心配そうなお顔してます。僕心配すぎてお母さんに抱きつきました
「かあしゃ、あおいろようせいしゃん、だいじょぶ?」
「大丈夫、大丈夫よ。少し待ちましょうね」
なかなか光が消えなくて、その間にエシェットがもう1度ディル達に魔力流せって言いました。青色妖精さんとっても心配だけど、でも僕ディル達もとっても心配です。ディル達はいつもみたいな光に戻ってるけど、まだ起きてない。もう1回魔力流したら起きてくれるかな?
僕は2人に魔力を流しました。そしたら流してすぐ、ディル達お目々が覚めたの。
「ディル! リュカ! だいじょぶでしゅか!!」
「う~ん、オレどうしたっけ? ご飯食べて疲れてたからすぐに寝て」
「ボク、なんかずっと寝てた気がするんだけど」
「そう、お前達はずっと寝ていたんだ。話してやるから待っていろ。まずはこちらが落ち着いてからだ。」
エシェットが青色妖精さんの方を見ます。ディル達はそれ見て何の光り?って。僕が青色妖精さんとお友達になったって言ったら、え~!! って驚いてました。それから光りが何で消えないのって。
「回復するのに時間がかかっているのかもしれん」
あと少しして光りが消えなかったら、魔力を流すぞってエシェットに言われました。
じぃ~、みんなで青色妖精さんを見ます。それでやっぱり光りが消えなくて、魔力流すことにしました。たくさん魔力溜めて、青色妖精さんに流します。
それでもっともっと光った妖精さん。大丈夫? 大丈夫? すぅ~、光りが消え始めました。僕はもっと妖精さんにお顔近づけます。みんなも。
ぜんぶの光りが消えて、青色妖精さんが見えました。今までの青色妖精さんじゃありません。みんなの時みたいにちょっと変わってます。でも1番変わってるかもです。
お洋服が可愛くなってて、えと、青色は変わらないけど、お洋服の上に透明なひらひらがついてて、上の方は透明で下の方が水色です。
それからお羽もキラキラです。ディル達よりはキラキラしてないけど。でもキラキラです。
あっ、ディル達みたいな冠はついてません。
「う、う~ん…」
お目々こすって、大きく伸びして、青色妖精さんが起きました。
「ユーキ? ユーキ!!」
青色妖精さんが僕に抱きついてきました。それでぽろぽろ、ぽろぽろ、泣いちゃいました。
「ユーキ、ユーキ! うえぇ、あいがとっ」
僕もぽろぽろ泣いちゃいます。妖精さん消えなくて良かったぁ。お目々が覚めてよ良かったぁ。苦しくない? どこか痛いところない?
僕と妖精さんが泣くの止まって、マシロとエシェットがディル達にお話します。ディル達ずっと寝てたって聞いてとってもビックリしてました。
僕はディル達がお話してる間に、青色妖精さんに確認します。お名前のこと。だって僕妖精さんに聞かないでお名前つけちゃいました。嫌って言われたらどうしよう…。
「あのぉ、あおいろようせいしゃん」
「ユーキ、僕はもうルルでしょう? 可愛いお名前ありがとう。僕このお名前好きだよ」
ほんと? 青色妖精さんがニコニコしてます。キミルがどうしてルルにしたの?って。
あのねルトブルはコバルトブルーっていう綺麗な青色の海に住んでたでしょう。ルトブルがとっても大好きな海の色。それでルトブルはその色のお名前が良いって言って。
僕はそのコバルトブルーの綺麗な海は見たことないけど、ルトブルが綺麗だって言うんだもん。とっても綺麗なはず。
青色妖精さんもとっても綺麗な青色だから、コバルトブルーのお名前つけてあげたかったの。急いで考えたから、コバルトのルとブルーのルで、ルルにしたんだぁ。
「今日から僕はルルだよ。だからユーキ、青色妖精さんじゃなくてルルって言ってね」
「はいでしゅ!」
ガチャン。ドアが開いてルトブルが入ってきました。それでディル達見て、こっちは大丈夫だなって言って、僕のこと呼びます。他の妖精さん達にも魔力流してほしいんだって。でもディル達みたいに流すんじゃなくて、違うやり方なんだって。
そうだ! 他の妖精さん! 僕ディル達のこと心配で妖精さん達のこと忘れてました。急いで妖精さん達の所に行かなくちゃ。マシロに乗ってお遊びのお部屋まで急いで行きます。
部屋に入って僕ビックリです。ルトブルが結界を張ってて、その中がキラキラでいっぱいなの。雪がキラキラ振ってるみたいです。
それから結界の真ん中に妖精さん達がみんな寝てました。
僕急いで妖精さん達の所に行こうとして、ルトブルに結界なくしてって言いました。でもルトブルがこの結界は消せないって。
「ディルやリュカ、…確かルルだったか? 3人はユーキと契約、いやお友達でユーキの魔力がたくさんだから起きられたんだ」
でもここに妖精さんは、魔法のお友達じゃないから僕が魔力あげてもお目々が覚めないんだって。でも魔力をあげないとルルみたいに消えちゃうかもしれないの。
だからルトブルは結界張って、その中にたくさん自分の魔力入れました。結界の中にたくさん魔力を入れておけば、少しずつ妖精さん達に魔力が入っていって消えなくなります。でも結界の中の魔力がなくなると消えちゃうって。
だから僕の魔力を結界の中に入れてほしいんだって。
今からルトブルと一緒に結界に入って、ルトブルにお手伝いしてもらって、魔力を雪みたいに降らせって言いました。新しい魔法雪の魔法みたいだけど、魔力だけ降らします。
う~ん、難しい。でも、妖精さん達のために頑張らなくちゃ。
「主、あまり考えなくていい。魔力がたまったらそれを上に出すだけで良いんだぞ」
僕がいろいろ考えてたら、マシロがやり方教えてくれました。魔力上に出すだけで良いんだって。雪は考えなくて良いの?
「主が雪のことを考えたら、ただ魔力を出せばいいだけなのに、雪の魔法になりかねない。ルトブル、説明するときは余計な事を言わない方が良い」
「ふむ、そうだったな。ユーキ、雪のことは忘れて、魔力を出すことだけ考えろ」
「大丈夫かしら、お母さんちょっと心配になってきちゃったわ。
大丈夫だよ。だって魔力出すだけだもん。ね、みんな。僕はディル達の方見ました。みんなうんうんって。マシロ達は心配そうなお顔してたけど。
ルトブルが結界を少しだけ開けて、僕と一緒に結界の中に入ります。それですぐに結界を閉めました。それからすぐにお手伝いしてもらって。あっ、でも、今度はコップ考えなくて良いって言われました。ルトブルが終わりって言うまで、魔力どんどん出していいんだって。
だから僕はちょっと魔力が溜まってからそれを上に投げて、その後はずっと魔力を上にどんどん出しました。止めないでどんどん、どんどん。結界の中のキラキラがどんどん増えていきます。
それでキラキラがいっぱいになって、ルトブルが見えなくなりそうになって、そしたらルトブルがもういいって言いました。
「これで当分大丈夫だろう。我の魔力も入っているしな。よし、ユーキ、結界の外に出るぞ」
「まっちぇ!」
僕は寝てる妖精さん達に近づきます。それで1人ずつなでなでしてあげました。早く起きてね。また遊ぼうね。
なでなで終わって結界のお外に出ます。結界のお外から中見たら、魔力のキラキラで妖精さん達ぜんぜん見えませんでした。
「マシロ、ようせいしゃん、どちてねちゃってるの? おきない?」
僕がそうマシロに聞いたとき、アシェルが僕達のこと呼びに来ました。みんなで休憩のお部屋に行きます。
僕はお部屋から出るとき、ちらって結界の方見ました。




