233お人形と魔獣のご本
ギャレットじいじがぬいぐるみにお手て入れてぬいぐるみ動かして、絵本読む時みたいにお話してくれます。僕いつもの絵本も好きだけど、動くぬいぐるさんのお話も大好き。それにお母さんみたいにお話するのじいじとっても上手です。
じいじのお話が終わってみんなで拍手してたら、マシロ達がお部屋に入ってきて、マシロ達の後ろからお父さんとザクスさんが入ってきました。
「とうしゃん、マシロ、おはなしおわったでしゅか? ギャレットじいじしゅごいでしゅ!!」
僕マシロにギュってしてエシェット達もギュッてしてからお父さんに抱きついて、ギャレットじいじが凄いこと一生懸命お話しました。
「なんだユーキ。もうギャレットに懐いたのか。相変わらず流石だな。」
「ギャレットはすぐに子供の心を掴むからな。」
「どうやら話しはまとまったようですね。今は休憩といったところですかな。ユーキ坊っちゃま。ザクス様にお願いがあったのでは。」
そうだった! 僕ギャレットじいじが凄すぎて、お父さん達に説明してて忘れちゃってた。僕は急いで妖精さんの人形を持ってザクスさんの前に行きました。どうしよう。何て言えば良いのかな? 人形ください。欲しいです? うんとうんと。僕なんて言えば良い考えてなくてなかなかお話出来ません。ザクスさんが不思議なお顔して僕のこと見てます。
「なんだユーキそんなにもじもじして。ユーキのそんな姿初めてだな。」
ってザクスさんが言いました。うんとうんと。僕お手てに妖精さんの人形乗せたままザクスさんに妖精さんの人形見せます。人形を見たザクスさんがニッコリ笑って、久しぶりに見たって言いました。それでザクスさんが僕くらい小さいとき、ザクスさんがこの妖精さんの人形で遊んだって。この人形ザクスさんのでした。
「えとこのようせいしゃん、リュカとディルとあおいろようせいしゃんににてるでしゅ。うんと、だから…。」
ザクスさんがまた不思議そうなお顔しました。そのときギャレットじいじがザクスさんの側に行ってコソコソお話です。お話が終わったらザクスさんがニッて笑いました。それからザクスさんが、ザクスさんのお目々と僕のお目々が同じになるようにしゃがんでくれます。
「ユーキ。俺にお願いがあるんだろう。ちゃんと言えたらお願いが叶うかも知れないぞ。ほら頑張れユーキ。ゆっくりで良いからちゃんとお願いしてみろ。」
僕の周りでリュカ達が僕のこと応援してくれます。それからマシロ達も僕の側に来て、何のお願いか分からないけど頑張れって。よし! 僕ふんって力入れます。
「えと、このようせいしゃんのおにんぎょ、とってもかわいいでしゅ。リュカとディルとあおいろようせいしゃんにそっくりでかわいいでしゅ。んと、たいしぇちゅにしゅるでしゅ。ぼくほちい、おねがいでしゅ。」
僕ブンって思いっきりお辞儀しました。そしたらお手てもブンって下になっちゃって、妖精さんのお人形が下に落ちちゃいました。ふわわ?! どうしよう落としちゃった?! 大切にするって言ったのに落としちゃった。ザクスさんお人形大切にしてないってダメって言うかな?
僕すぐにお人形拾ってごめんなさいしました。
「ごめんしゃいでしゅ! おとちちゃでしゅ。おやくそく、たいしぇつにしゅるおやくそく、ごめんしゃい…、ごめ…。わあぁぁぁぁぁぁん!」
僕もう貰えないと思ったらとっても悲しくなっちゃって、涙ぽろぽろ泣いちゃいました。
「あ~、ほらユーキ泣くな。ワザと落としたんじゃないだろう。お願いしすぎて落としちゃっただけだ。俺はワザとじゃなくて一生懸命の失敗は怒らないぞ。ユーキは頑張って俺にお願いの挨拶してくれたからな。その妖精の人形はユーキにやる。プレゼントだ。だからほらもう泣くな。」
ザクスさん僕にプレゼントって。お母さんが僕のこと抱っこしてくれます。
「さあユーキちゃん。いただいたら何て言うのだったかしら? ちゃんと最後までご挨拶しましょうね。」
「うん…。ヒック、ザクシュしゃん、えぐっ、ありがとでしゅ…。」
ザクスさんね僕の頭なでなでしてくれて、僕頑張ってご挨拶したからあのデコボコのボールもプレゼントしてくれました。僕泣いてるけど嬉しくてニコニコです。妖精さんのお人形とボール両方貰っちゃった。とっても嬉しい!!
やっと涙が止まって、何して遊んだかお父さん達にお話してたらお昼のご飯の時間になりました。今日はクインさんとザクスさんと一緒にご飯食べます。ザクスさんと久しぶりのご飯で僕ニコニコです。お手て繋いでご飯のお部屋まで一緒に行きました。
僕がご飯食べるおイス、ザクスさんとクインさんがケンカしたの。僕のお隣はお母さんで反対のおイスにザクスさんとクインさんが座るってケンカしちゃったんだ。クインさんがお金をぽんって投げてザクスさんが裏って言ったら、僕のお隣クインさんが座りました。今の何? ザクスさん夜のご飯は隣だからなってずっとクインさんにぶつぶつ言ってました。
ご飯食べた後はお兄ちゃんと一緒に遊びました。お父さん達はお仕事です。アンソニーお兄ちゃんは絵本の他に僕が読んでも面白くない本がいっぱいあってとっても喜んでました。ジョシュアお兄ちゃんも運動する道具がある!って言って、とっても喜んですぐに運動してました。それからデコボコボールが面白いって何回も投げたけど、僕とおんなじ1回も入らなくて、絶対入るまでやるってずっとやってます。
「あ、これならユーキも面白いんじゃない?」
アンソニーお兄ちゃんがとっても大きくていっぱいページがある本を、本棚から力いっぱい出しました。兄ちゃんがおっとっとってよろよろしちゃうくらい重たい本です。
「これは魔獣とか妖精とか、いろんな生き物が書いてある図鑑だよ。一緒に見てみよう。絵がいっぱい書いてあるからユーキもきっと面白いよ。」
アンソニーお兄ちゃんが1ページ開いたら、びっしり文字が書いてありました。絵書いてないよって言ったら最初はこの本の説明が書いてあるんだって。
何ページかペラペラしたら、左に魔獣の絵が書いてあって右に文字がいっぱい書いてあります。魔獣の説明が書いてあるみたい。最初の魔獣はドラゴンでした。でもエシェットとと全然違います。体が真っ赤なドラゴンです。
「エシェットのほうがカッコいいでしゅ!!」
僕はエシェットに抱きつきました。エシェットは大きくて凄く凄く強くてなんでもできて、とってもとってもカッコいいんだから。そう言ったらエシェットがもの凄い勢いで頭なでなでしてくれました。首がガクンガクンです。い、痛い…。エシェットマシロとリュカに怒られてたよ。
「そうだ。もしかしたらここに来ちゃうかも知れない魔獣この本に載ってるから、今のうちに見ておこうか。まずは…。」
お兄ちゃんがペラペラ紙をめくります。最初は牛さん魔獣です。前にお母さんとばあばが倒した怖い牛さんじゃなくてなんかまるっこい牛さん。色は黒色でいろんなところに白色の丸が付いてます。この牛さんはとっても大人しい魔獣でいつも草ばっかり食べてるの。
次はブタさんの魔獣。この前の偽者ブタ獣人さんと全然お顔が違います。とっても丸くて可愛いお顔。このブタさんも草ばっかり食べるんだって。それから転がるのが得意です。移動する時コロコロ転がって進むんだって。面白いね。
今度は馬さんの魔獣。この馬さんは馬車とか大きな荷物乗ってる乗り物を運んでくれる魔獣です。お馬さんだけど頭の毛がオレンジで、普通のお馬さんよりちょっと大きくて力持ちなんだよ。
くまさん魔獣もいるけど、このくまさん魔獣も怖いくまさんじゃなくてとっても怖がりなくまさん。お体の色はオレンジとか黄色。でも森の中にいるとシルフィーみたいにお体の色変えられるから、僕達が森に行っても見つけられないんだって。
他にはおけ毛がもふもふのシマウマさん。大きな大きなネズミさん。この前の怖い赤いお尻のイーヴィルモンキーじゃなくて果物が大好きなおさるさん。他にもたくさんお兄ちゃんが教えてくれました。
「みんなこわくないまじゅうでしゅね。でもあばれるでしゅか?」
「そうだね。どうして暴れるか分からないけど、いつもこのくらいの季節になると暴れちゃうんだよ。でもユーキならお友達になって、暴れてた魔獣が大人しくなりそうだけど。」
「おいそんな事言っていいのか兄さん。ユーキその気になるんじゃ。」
「あっ………!」
お友達。もしかしたらお友達になれるの? お友達になったらみんな暴れるの止めてくれるのかな?
「おともだち…、ふへへへへ。」
「しまった。変なこと言っちゃったよ。ユーキ、そんなに簡単にお友達になれないからね。」
僕お部屋の中スキップです。お友達なれたら嬉しいなぁ。
夜ねお仕事から終わってお部屋に戻ってきたお父さんにお友達のお話したら、お兄ちゃんがお父さんに怒られちゃいました。何でかな? お友達良いことでしょう?




