224お仕置きと新しいお友達
「う~んでしゅう…。」
「「「う~ん!」」」
「「「「キュキュイ…。」」」」
「え? 何々、なんなの? 何でみんなで踏ん張ってるの。」
「練習だってさ。練習っていうか実験?」
今僕達頑張ってます。頑張って応援してるんだよ。リュカとディルの応援してます。
リュカ達が変身してから2回寝たら、僕達王様じいじにお仕置きしても良いって言われました。お仕置きするのホプリンやホプリンのお友達のルーリア達閉じ込めて虐めてたゴールイスとトイコロビス。それからホプリン達が捕まってたお家で、ホプリン達が見たことのある悪い人達です。
他にも王様じいじやサルバドールさん達が捕まえた悪い人達が居るけど、その人達のことホプリン達は知らないの。だからその人達は後で王様じいじがお仕置きするみたいです。
お仕置きする場所は、この前の悪い騎士さん達みたいに、誰にも見られない場所でお仕置きしなさいってお父さんに言われました。だから近くの前にボルフィスに来たときに、エシェットとシャーナが喧嘩して壊しちゃった森に行きました。
お仕置きは投げるお仕置きはやっぱりダメダメでした。だからボヨンボヨンのお仕置きです。
「ぎゃあぁぁぁぁ!!」
「キャッキャッキャッ!!」
『マシロ、エシェット! もっとやっちゃえ!!』
「キュキュ~イ!!」
「ほう、これがボヨンボヨンお仕置きか。なるほど面白いのう。人がこれ程上下するとは。良いものを見させて貰った。」
お仕置きに一緒に来た王様じいじはニコニコです。サルバドールさんは困ったお顔で笑ってました。シャーナは結界をこんなことに使ってって怒ってました。お仕置きとっても大切なんだよ?
たくさんお仕置きして戻ってきたら、王様じいじがリュカとディルにお話です。
あのねリュカ達のカッコいい姿、あんまり街の人たちに見せちゃいけないみたいです。街の人達ビックリしちゃう人がたくさん。王様じいじみたいに喜んでくれる人ばっかりじゃないんだって。もしかしたらリュカ達の姿見て、捕まえに来る人が居るかも知れないって言われました。
「え~、じゃあオレ達外で遊べないじゃん。」
「それに自由にお菓子とか選べないってことでしょう。」
みんなでどうしようか考えてたら、エシェットがね、
「もしかしたら魔力を抑えれば、前のように他の者に見えなくなるんじゃないか。練習してみろ。」
そう言いました。今変身したリュカとディルのとっても強い魔力は、体のお外に出てきちゃってるでしょう。だから体もお羽もキラキラ光ってるんだって。魔力を体の中にギュウって小さくして体の中にしまっちゃえば、もしかしたらまた見えなくなるかも知れないって。
だから今リュカ達、頑張って魔力をしまってます。
「ふぬぬ、小さく小さく。」
「ぬおお~!!」
「「「「「う~ん!!」」」」
「ああ、それでリュカ達が踏ん張ってるから、それにつられてユーキ達も踏ん張ってるんだね。ぷっ、面白い格好。」
アンソニーお兄ちゃん静かに! 僕達頑張ってるんだから。
たくさん踏ん張って、だんだんリュカ達のキラキラがなくなって来ました。それで前くらいのポワッてなったら、お兄ちゃん達がリュカ達のこと見えなくなったって言いました。お父さん達にも見せに行ったら、お父さん達も見えないって。やった。じゃあこれでまたお外で遊べるよね。
みんなで喜んでたら、エシェットが今度は元に戻る練習しろって言いました。魔法使わなくちゃいけない時に、すぐに元に戻れないとダメだって。せっかく見えなくできたのに、2人がぶつぶつ言いながらまたう~んです。
でもキラキラに戻るのすぐでした。見えなくするよりも簡単です。何回も見えなくなったり見えたりの練習して、たくさん練習したらどっちともサッて出来るようになりました。
次の日はみんなでお店通りにお買い物です。もうすぐサルバドールさんの家族に会えるの。だからプレゼント買いに行きました。
お兄ちゃんとお姉ちゃんの好きな物はサルバドールさんに聞きました。8歳のルーベンお兄ちゃんはご本が好きです。えっとね魔獣がたくさん書いてある本。5歳のマイラお姉ちゃんは髪に付けるリボン集めてるんだって。だから本とリボン買いに来ました。僕も一緒に絵本買って貰いました。お母さんは一緒にふわふわリボン買って、僕のお洋服のウサギさんのお耳に付けました。
あとはお菓子買って、お城のお部屋に帰ってから、お母さんと一緒にプレゼント包みます。僕が包んでお母さんがリボンです。ちょっとくしゃくしゃになっちゃったけどプレゼント完璧です。
2日してサルバドールさんの家族がお城に帰ってきました。お部屋でみんなでご挨拶です。僕今日はちょっとカッコいいお洋服着てます。前に王様と会った時に来たお洋服。ゴワゴワのお洋服じゃないよ。お着替えした方。
お父さん達が最初にご挨拶して、最後に僕がご挨拶です。
「えと、ユーキでしゅ。よろちくでしゅ。」
「はじめましてユーキちゃん。聞いていた通りとても可愛いわね。私はこの子達の母親で、エリザベートです。さあ、あなた達も挨拶よ。」
「僕はルーベン。ユーキよろしくね。」
ルーベンお兄ちゃんが挨拶終わって、お姉ちゃんの番です。でもお姉ちゃん、お母さんの後ろに隠れてスカートからお顔だけ出して何も言ってくれません。どうしたのかな?
「この子初めて会う子にはいつもこうなの。さあ、ちゃんと自己紹介しましょうね。」
「………マイラです。」
マイラお姉ちゃん、全然スカートの後ろから出てきません。あっ、プレゼントあげたら出てきてくれるかな。僕プレゼント2人に渡します。ルーベンお兄ちゃんちゃんすぐに開けて、ご本とっても喜んでくれました。
マイラお姉ちゃんはスカートの後ろからお手てだけ出したから、僕そっと渡しました。スカートの後ろでゴソゴソ音がします。マイラお姉ちゃんがスカート引っ張りました。
「あら可愛いリボンね。付けてあげるわ。こうして…、ハイ出来上がり。とっても可愛いわ。ユーキちゃんにありがとうしましょうね。」
マイラお姉ちゃんお顔だけ出してありがとうしてくれました。
ルーベンお兄ちゃんがお兄ちゃんのお部屋で遊ぼうって。だからお兄ちゃんの後ろついて行きます。お兄ちゃんねマシロ達見たときとってもびっくりしてたけど、でも魔獣がとっても好きだから、後で触らせてって。お兄ちゃんとお手て繋いで歩いてるお姉ちゃんは、ルーリアが好きみたいです。ホプリンのお友達ルーリアが頭の上に乗っかったらとっても喜んで、スキップしながら歩いてます。
お兄ちゃんのお部屋は本がいっぱいでした。アンソニーお兄ちゃんのお部屋みたいです。お兄ちゃんが僕達に絵本読んでくれました。
「あたし、この本すき。この絵本に出てくる魔獣のぬいぐるみ持ってる。見にくる?」
「うん!」
お姉ちゃんだんだん僕とお話してくれるようになったの。でもお兄ちゃんがいなくなるとお話しなくなっちゃうんだ。お兄ちゃんがもう少し慣れたら、たくさんお話してくるから気をつけてねって。気をつける? ん?
お姉ちゃんのお部屋可愛いぬいぐるみいっぱいでした。僕とおんなんじルーリアのぬいぐるみもあります。
「あたし全部すき。ユーキどれ好き?」
「ぼくルーリアしゅきでしゅ。おんなじのもってるでしゅよ。」
「お揃い。嬉しい。」
お姉ちゃんとってもニッコリです。ぬいぐるみでたくさん遊んで、そのあとはお姉ちゃんがいろんな所に連れて行ってくれました。でもお姉ちゃん歩くの早いの。僕一生懸命歩いてるのに、どんどん前に行っちゃいます。べしゃっ!! 僕転んじゃいました。
「いちゃい…。うえ…。」
「ユーキ大丈夫?! マイラ、ユーキはマイラより小さいんだからもっとゆっくり歩いてあげなくちゃ。」
「でも時間ない。早く行かなきゃ。早く早く!」
マイラお姉ちゃん、ぬいぐるみで遊んでからとっても元気です。お話もいっぱい。僕のこと引っ張って歩いたりします。
僕ディルに痛いの治してもらって、ルトブルに抱っこしてもらってお姉ちゃんについて行きます。夜のご飯になるまでずっとそうでした。ご飯になってお兄ちゃんもお姉ちゃんもサルバドールさんの所に行きました。
今日はもうお父さんもじいじもみんなお仕事終わったから、みんなで夜のご飯です。僕とっても嬉しいけど、なんかとっても疲れちゃって、ご飯ツンツンしてモソモソご飯食べてます。
「ユーキどうした? 具合悪いのか?」
お父さんが僕のことお膝抱っこしてくれます。
「とうしゃん。」
「ん?」
「ぼく、おともだちとあしょぶのしゅき。リクくんもルーベンにいしゃんもマイラおねちゃんも。でも…、なんかおんなのことあしょぶのちゅかれるでしゅう…。」
「ブッ!」
うゆ? お父さんもハロルドもじいじもお兄ちゃん達も笑ってます。どしたの?
「はは、ユーキもその歳で大変さが分かったか。くくくっ。」
「さすがのユーキも女には敵わないか? ハハハハハッ!」
ハロルドなんでそんなに笑うの。すぐにわたぼこ攻撃してもらおうとしたら、お母さんが僕にわたぼこ攻撃はダメって。お母さんのお顔見たら、とってもニコニコです。それから、
「あなたハロルド。それにアンソニー達も後で話し合いが必要みたいね。そうですよねお義母様。」
「ええ、ええ。そうね。後で話し合いが必要ね。ユーキちゃん。ばあば達お話があるからわたぼこ攻撃は今日はなしにしてね。」
お母さん達がそう言ったあと、お父さん達とっても静かでした。何で笑ったの? 何で静かになったの? なんで?




