表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/645

19夜の出会い2

 光の中の人は、僕が前に読んだ、絵本の中に出てくる、妖精さんと同じでした。


「ようせいしゃんでしゅか?ちいしゃくて、おはねもキラキラで、おようふくも、かわいいでしゅね。はじめまちて。」


 僕がそう言ったら、妖精さん達、不思議なお顔してました。


「ん?オレ言葉が分かるようになる粉、この子供にかけたっけ?最初に声かけた時に、普通に返事されたから忘れてたぜ。」


「へえ、やっぱりキミ面白いね。キミがこのお家に来た時、ボク達お庭にいたんだ。キミからすごく綺麗な光が出てて、太陽みたいに暖かかったから、他の人間と違うと思ったんだ。だから、話しかけるの待ってたんだよ。」


「他のみんなは、話すのやめとけって止めたんだけどな、オレたちはお前変わってるから、絶対面白いって言ったんだ。やっぱりそうだった。」


 普通は妖精さんとお話出来ないみたいです。じゃあ、お話しできて僕達ラッキーだね。


 僕は自己紹介して妖精さんに、明かりが欲しいって言いました。じゃないとワンちゃんが、どこお怪我してるか分からないから。


「明かりならボクだけど…、ちょっと待ってて。」


 薄い黄色の洋服を着た妖精さんが、緑の洋服を着た妖精さんを連れて、お部屋の隅っこに飛んで行きました。何か話し合ってるみたい。さっき手伝ってくれるって、言ってなかったっけ?もしかしてダメなのかな?早くこのワンちゃん?の悪いところ見つけて、手当てしてあげないといけないのに。


 少しして、お話し合い終わったみたい。どうかな、手伝ってくれるかな?2人は僕の所まで戻ってくると、それぞれが僕の両方の肩に止まりました。


「なあ、お前、ユーキだっけ。」


「そうでしゅ。あかりくれましゅか?」


「あのさキミ、ボク達名前教えるから、契約しない?そしたら、明かり点けてあげるよ。」


「けいやくでしゅか?それってマシロといっしょでしゅか、おともだちになってくれるでしゅか?」


「そう、オレ達、お前のこと気に入った、友達になってやるよ。」


 2人が説明してくれます。妖精さんは誰かとお友達になると、たくさんの力を使うことが、出来るようになるんだって。でも契約するには、妖精さんがホントに契約したいと思った時だけ。契約すると、友達になれて、ずっと一緒にいられるんだって。


「お前達、本当に良いのか?契約は自分達からは、簡単には破棄出来ん。縛られるということだぞ。」


「いいんだ。だってユーキ面白そうだし。それに、お前が契約してるってことは、悪い奴じゃないんだろ。」


「お前とはなんだ。我にはマシロという主からもらった立派な名前が…。」


「それはどうでもいいけど、ボク達、誰かと契約しないと、生まれた場所から動けないからね。そんなのつまらないよ。だからいいんだ。」


「いいでしゅか、おともだち?」


 よく分からない話してる。お友達いいのかな?早くお友達になって、このワンちゃん?助けなくちゃ。早く早く!


「おお、友達な。いいか名前教えるから、ちゃんと呼べよ。オレはディル。」


「ボクはリュカだよ。」


「ディル、リュカ、おともだちになってくだしゃい。」


 僕は2人にお辞儀しました。そしたらね2人がちょっとだけ、フワッて光りました。光はすぐ消えちゃって、でも何かさっきの2人と違うような気がします。


「よし契約できたぞ。オレたち見てみろ、さっきより光が強くなってるだろ。」


 そう言われて、よく見てみたら、ほんとにさっきよりも、キラキラが強くなってました。ちゃんとお友達になれたって、証拠なんだって。


「さあ、明るくするからね。その子の怪我を確認して、助けてあげよう。」


 リュカが両手を前に出して、何かごにょごにょ言うと、リュカを真ん中にして、部屋の中が明るくなった。すごいね。お昼みたいに、とっても明るいよ。


 さあ、このワンちゃん?の怪我、見てあげないとね。と、思ってワンちゃん?もういいやワンちゃんで、そばに行こうと思って気が付きました。

 そうだった。今僕ベッドから下りてたんだった。僕小さいから、ベッドに上がるの大変。大変じゃなくて上れません。下りるのは簡単だったのに。落ちるだけだったから。


 僕はマシロにお願いして、ベッドの上に上げてもらいます。マシロが僕の襟首くわえて、ベッドに乗せてくれました。もう移動するのこれで良いんじゃないかな。僕のお洋服咥えてもらって、ぷらぷらしながら運んでもらうの。そっちの方が僕が歩くより、早そうだよ。


 そして僕は、ワンちゃんに近寄ります。ワンちゃん全然動かない。寝ちゃってるみたいです。そっとワンちゃんの周りから怪我の確認。羽よし!体よし!しっぽよし!前足よし!頭よし!顔よし!顔?さっきは暗くて気づかなかったけど、ワンちゃんのオデコのところに、虹色の石がくっ付いてた。キラキラ光ってとっても綺麗。


 最後は足。足は…、あった。足に、何かで切られたみたいな、大きな傷がありました。痛そうな傷です。


「マシロ、きじゅがあったでしゅよ。とってもいたしょう、かわいしょでしゅ。」


「誰か呼んでくるのは良いが…、大騒ぎになりそうだな…。まあ、妖精と契約しただけ

で、もう騒ぎの原因はあるのだが…。」


 マシロがブツブツ、よく分からないこと言ってる。もう、今は、そんなの時間ないのに。早く治してあげなくちゃ。


「ぼく、とうしゃん、よんできましゅ。まっててくだしゃいワンちゃん。」


「主、先程からワンちゃんと言ってるが、こやつは…。」


 マシロが何か言ってる途中で、ディルが話に入ってきました。


「ユーキ、オレが治してやれるぞ!オレは癒しの力が使えるからな。ユーキと契約したから、このくらいの傷、すぐに治せるぞ!」


「ほんとでしゅか!おねがいでしゅ!」


「何でお前達は、さっきから我の言葉をさえぎるんだ!」


 今はマシロの話、聞いてられないよ。お怪我治すんだから。


 今度はディルが、両手を前に出して、何かごにゃごにゃ言って、そしたらワンちゃんをふわっと、透明な緑色の光が包んだよ。僕はじっと、その様子を見てます。


「ふわわ、しゅごいです!きじゅが、なおりました!」


 ワンちゃんの足の傷が、綺麗に治りました。ディル凄いね。他にお怪我がないか、もう1度確認。


「ディルもリュカも、しゅごいでしゅね!ワンちゃん、もうだいじょぶでしゅよ。ありがとうでしゅ。」


「おう!」


「良かったね。」


 みんなで喜んでたら、モゾモゾ。あっ、ワンちゃん起きそう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 漫画版でマシロに襟首を咥えて持ち上げられるシーンが楽しみ かわいいに違いない
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ