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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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174妖精達のやらかし

 みんなでお家に帰って、お家の中を案内です。まずは僕のお部屋から。妖精さん達飛びまわっていろいろな物見ます。今はお父さん達と一緒に寝てるからベッドは使ってないけど、お着替えとかはここでしてるよ。


「ユーキ、今日はうさぎ!」


「なんでいっぱい洋服あるの?ねことかルーリアとか。」


「私は前に見たことある洋服が着てみたいの。女の人間が来てる洋服よ。ひらひらがいっぱい。でも、街の人間はあんまり着てないわ。ユーキのお母さんが着てるみたいのよ。」


 あれ?そういえばディル達お洋服着替えてるの見たことないや。ジーって2人のお洋服見ます。全然汚れてません。前にパスミルで汚しちゃった時はどうしたっけ?ん?僕2人に聞いてみました。そしたらディル達はいつも着てるお洋服しか持ってないんだって。汚れたときはパスミルの時みたいに水に飛び込んで、ジャブジャブしたらすぐにお洋服乾いちゃうから大丈夫って。でも、お洋服もっといっぱいあったほうが良いはずだよね。お母さんに今度相談してみよう。


 次はお兄ちゃん達のお部屋に行きました。アンソニーお兄ちゃんのお部屋はご本がいっぱい。みんなで見たけど、全然分かんないご本ばっかり。絵が全然ないんだ。つまんないよ。みんなもつまんないって。だからすぐにジョシュアお兄ちゃんのお部屋に移動です。移動する前に、妖精さん何人か1度アンソニーお兄ちゃんのお部屋に戻りました。でもすぐに戻って来たよ。僕達がお部屋出てお兄ちゃんがお部屋に戻って来ました。そしたらお兄ちゃんの叫び声が聞こえたんだ。


「なにかしたでしゅか?」


「あのねカッコよく本片付けてあげたの。」


「きっと嬉しくて叫んでるんだよ。」


「しょでしゅか。にいしゃんよかったでしゅね。じゃあちゅぎのにいしゃんのおへやいくでしゅよ!」


 ジョシュアお兄ちゃんのお部屋はご本全然ないんだ。うんとね、動きやすいお洋服と騎士さんのお洋服がクローゼットからはみ出してます。それにベッドや床にもお洋服が落ちてます。


「汚いねぇ~。」


「洋服がいっぱい!」


「私は汚いの嫌い。」


「私も~。」


 お兄ちゃんのお部屋には剣も置いてあるけど、僕がお部屋に遊びに来るから危ないから箱の中にしまってあって見れないんだ。


「この箱の中に剣があるの?」


「しょうでしゅ。でもみれないでしゅよ。」


「ふ~ん?あっ、僕前に他のお家の絵本で見たことあるよ。どこかの洞窟に行って箱見つけるの。その中に剣とかキラキラ光る石が入ってるの。」


 きっとそれ宝箱だね。僕も本物の宝箱見たことない。


「箱ね、土の中に隠されてたんだよ。」


「見つけるの大変なの。」


 僕大きくなったら家族みんなで冒険してみたいな。騎士さんにもなりたいし冒険者さんにもなりたい。どっちにもなれるのかな?

 ジョシュアお兄ちゃんの部屋を出たら、また何人かお部屋に戻ってすぐに戻って来ました。それでまたまた交代でジョシュアお兄ちゃんがお部屋に戻って来たんだ。そしたらジョシュアお兄ちゃんも叫んだの。妖精さんに聞いたら、お洋服全部集めて片付けてくれたんだって。だから喜んでるんだよって。そっか。お兄ちゃん達良かったね。


 お父さんやお母さんのお仕事のお部屋やじいじ達のお部屋は入っちゃダメって言われたから、次は僕のお遊びのお部屋。小さいお家見せてあげて、それからアメリアに大きいクッションお家に入れて貰いました。妖精さん達今日はここで寝るんだ。


 あとグリフォンの卵の所に案内します。まだ卵の中にいる赤ちゃんに、みんなこんにちはしてくれたよ。

 女の子の妖精さんは「泡沫の花」のお花が気に入ったって。でもこれはお外に持っていかないお約束だから、別の綺麗なお花プレゼントしました。キミルが小さいお花咲かせてくれて、それを髪につけてあげたの。とっても可愛い!女の子達も鏡見て喜んでくれました。男の子達には木の実プレゼント。


 次はみんなで乗り物に乗って遊びます。今日は僕とシルフィー、キミルとモリオンが先頭に乗って、他の乗り物には妖精さん達が乗りました。乗り物がきゅうきゅうです。


「しゅっぱちゅう!!」


 いつもみたいにルトブルに引っ張ってもらいます。それでいつもみたいにルトブルがお滑り台のトンネルで頭ぶつけました。


「「「いちゃい!!」」」


 今日は僕達と妖精さん達みんなで頭を押さえました。うう~。痛そう。どうしてルトブル痛くないの?


 たくさん遊んで、みんなでおやつ食べてもう夜のご飯の時間です。今日は妖精さん達も一緒だよ。僕とおんなじご飯。スープとお肉と、今日はスパゲッティーみたいなやつ。ミールみたいにツルツルだから食べにくいんだ。でもとっても美味しいよ。パスケットっていうの。妖精さん達も美味しいって。おやつもご飯も美味しかったから、たまに食べに来ても良い?って聞かれたから、お父さんに聞いたら良いよって。わぁ、じゃあこれからたまに遊べるんだね。嬉しいなぁ。

 

 ご飯を食べて寝る時間。明日はまたあの川の所に行って、悪い人達をお仕置きしなくちゃ。


(ウイリアム視点)

「何でこれがここにあるんだ?」


 寝室に戻りドアを開けるとそこには、遊びの部屋のにあるはずの小さな家が、目の前にドンと置いてあった。その両脇にエシェットとくろにゃん、ルトブルが寝っ転がっている。


「みんなユーキちゃんと寝たいって。ユーキちゃん私達から離れないでしょ。この小さな家組み立て式だから、ここまで運んでもらったのよ。中見てみて。」


 言われてそっと中を覗くと、少し小さくなったマシロにユーキが寝転がり、その周りにシルフィー達が。そしてクッションの上には妖精達が乗っていた。余程楽しかったのか、それとも今日の楽しかった夢を見ているのか、ニコニコ笑顔のまますうすう眠っている。


 今日ユーキ達が遊びの部屋で遊んでいるとき、私達が明日のことを話し合っている所に、アンソニーとジョシュアが駆け込んできた。仕事中だと言いあとで話を聞くと追い出した。

 話し合いは長引き一旦休憩をしようと外へ出れば、2人がドアの前で待っていた。どうもずっと待っていたらしい。どうしても私に見せたいと。


 それぞれの部屋に行き中を覗いて苦笑いしてしまった。そんな私を2人は怒ったが笑うしかないだろう。

 アンソニーの部屋は、本が積み木のように積み重なり、上の方は家の屋根のように三角に立てかけてあった。しかもそれが何個も出来ているのだ。

 ジョシュアの方は、確かジョシュアの剣がしまってある箱があるであろう場所に、クローゼットの中の洋服と、外に出しっぱなしにしてあっただろう洋服が、すべて被せてあった。


 すぐにユーキの所に行き聞いてみれば、連れてきた妖精がやったと。妖精に詳しく聞いてもらうと、アンソニーは綺麗に本がしまってあって、それをカッコいいと思いさらにカッコよくしようと思ったらしい。

 ジョシュアの方はあんまり汚かったから、もっと汚くしてもいいと思い、絵本で宝の入っている箱の事を思い出し、それのマネをしようと思ったそうだ。

 まあ、ジョシュアは自業自得だが、アンソニーはかわいそうだな。だがこればかりは妖精がしたことだ。我慢するしかないだろう。


 明日の予定は大体決めたが、明日の朝、妖精達と話をしなければ。あのバカな騎士達を捕まえるには、妖精達の協力が必要になるだろう。しかし問題がある。妖精達は絶対ユーキと一緒がいいと言うはずだ。どうにかユーキを家に残して、作戦を進めたいのだが。


 明日の夜、妖精達にはあの川で囮になってもらう。私達は木の影に隠れて様子を伺い、タイミングをみて妖精達を捕まえにきた騎士達を捕まえるつもりだ。幸いあそこは木も草も多い。隠れることは簡単だ。私達が通った場所の雪の足跡はエシェットにでも消してもらえば良い。あとは捕まえた奴らから、閉じ込めた場所を聞き出せば良いのだが。

 

 ユーキをそんな危ない場所に連れて行きたくはないが、それを聞き入れてくれるかどうか…。明日の朝の説得は大変になるだろう。捕まえることに関しては、これは私の仕事だから良いのだが、説得は気が重い。

 もう1度ユーキの寝顔を見てからベッドに潜った。


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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様ですm(_ _)m 妖精達が良かれと思ってやったことにお兄ちゃん達は悲鳴物ですね(;´∀`) そして、久々のマシロベッドでおやすみ(´ω` )zzZですね( *´艸`)
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