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--  作者: 嘴広
第1章 始まり
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第6話 少女ではない少年

 数分前、僕の分身がアリシアちゃんによって潰される事件が起きた。痛い・・・。

「あ、あのアオイさん、すみませんでした!」

「あぁ、うん・・・お風呂勝手に借りてたんだしこっちこそごめん」

「い、いえ!・・・あの、アオイさんって、その、男、です、か?」

「え?うん」

「・・・本当ですか?」

「いや、だってさっき見た―――」「あぁ―――――!わかりましたわかりました!アオイさんは男の人です!はい!」

 ・・・まさか、ずっと同性だと思われてたのか?

「・・・世の中にはかわいい年上の男性もいるんですね・・・」

「・・・かわ、いい・・・」

 なんだろう、けなされている訳ではないんだろうけど・・・


 まさか、アオイさんが男の人だったなんて・・・!可愛すぎて女の子かと思ってた・・・というか私さっきアオイさんの・・・

「あぁ―――――――――――――――!!!!!」

「ア、アリシアちゃん?」

 でもさっきお姫様抱っことか・・・そういえば寝顔も・・・!それにお姉さまなんて、王子様じゃない・・・!・・・・・・何考えてるの私――――!!!だんだんアオイさんがかっこよく見えてきた・・・!いや、さっきもかっこよかったけど!男の人として見たら―――!

「ああぁぁぁ――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!」

「ア、アリシアちゃーん?」

「・・・はっ、す、すみません取り乱して!」



 な、なんだったんだ?結局あの後おかみさんが来て色々聞かれたけど・・・おかみさんまで驚いた顔してたなぁ・・・確かにこの顔は中性的だけど・・・というかアリシアちゃんあの後ずっと真っ赤で目も合わせてくれないけど、どうしたんだろう?

 僕は部屋に帰って今日起きたことを思い返した。

 まずこの世界に転生してこの世界の親に捨てられた。捨てられたことはどうでもいいが「愛情」の確認ができないのは面倒くさい。しかも「愛情」が親からもらうとしか分かっていないからこの世界に来た目標への手がかりが消えてしまった。しかし、今は出来事の振り返りだけにしておこう。目標はまたあとで決めなおそう。

 つぎにスキルやその他身体に関して。転生直後は赤ちゃんだったのにおそらく15歳の身体にされた。これもすべてスキルを与えてくれた者の仕業だろう。あの痛さは死ぬかと思った。そしてその「スキル」はどうやら身体能力や技能の補助を行うらしい。例外はあるかもしれないが現状はそう考える。そしてその例外が「ユニークスキル」。どうもこれは特別なようだ。比較対象がないのでわからないがそれでも「スキル」とは一風変わっている。ユニークスキル:求メル者は効果がわかりにくいので発動しているかわからない。―――これのおかげで「愛情」が分かればいいのだが。

 そしてこの宿に来た。アリシアちゃんに連れられハンナさん―――おかみさんのご厚意で泊めてもらった。まぁいろいろあったが活動拠点が少々にぎやかだと思っておこう。とりあえず大雑把にはこんなものか。


 〔スキル;記憶を得ました。続いて、スキル:記憶整理を得ました。スキル:記憶とスキル:記憶整理を統合して統合スキル:超記憶を得ました。〕


 お?スキルだ。統合ってことはスキルがまとめられたのかな?どんなスキルだろう?


 〔統合スキル:超記憶 (統合前:記憶、記憶整理) 出来事のすべてを記憶する。どんな記憶も思い出せる。統合ボーナス:記憶の鮮明度上昇、記憶の再現度上昇〕


 ふむ、統合スキルにはボーナスが付いて性能がアップするみたいだな。つまり似たスキルを取れば統合されてオトクかもしれない。

 さて、思わぬ収穫を得たところで寝るか。明日は何をしようか・・・いや、何が起こるかな。



早くバトルシーン書きたい(´・ω・`)

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