表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
--  作者: 嘴広
プロローグ
2/64

プロローグ

初投稿です

 その少年は知らなかった。自分が愛されていないことを。

 その少年は知っていた。自分が母親にゴミとも思われてもいないことを。

 その少年は思っていた。自分は恵まれていると。母親から金、寝処、学校と与えられていたために。

 その少年は思わなかった。自分はさみしいのだと。名ばかりの母親というヒトが身近にいるために。


 周囲のひとは知らなかった。その少年が母親に放置されているとも。

 周囲のひとは知らなかった。その少年が笑わないことを。


 その少年は知ってしまった。「異世界」という楽しそうな世界を。それが描かれる小説を。

 その少年は知ってしまった。「転生」ということを。新たな家族ができることを。

 その少年は知ってしまった。「愛情」が自分に与えられていないことを。転生後の主人公の家族との生活を読んで。

 そして少年は思ってしまった。本人も驚くほどの強い思いを。

(僕は―――「愛情」を知りたい―――――)



 ―――ある日、母親が帰宅すると少年は死んでいた。この世で初めての笑顔を残して―――


 そして始まる。「愛情」を知らない少年が異世界で「愛情」を求めゆく物語が。



 ―――ある日、とある家で母親と息子と思われる遺体が発見された。2人とも微笑んだ不気味な遺体が―――


 そして始まる。「愛情」を与えられなかった母親の「愛情」を届けゆく物語が。


短めですが、次から本編

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ