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魔道具置き場の管理人  作者: 風流
始まりのお話
3/3

2話) 森?の中で会ったもの。

「ふぁぁ。」

蒼真(そうま)が呑気にも欠伸している。

「お前……今、どーゆう状況かワカッテル?」

蒼真と俺は今森?らしき所で、遭難しています。

「誰だよ‼この森から脱出しようとか言った奴!」

怒ってみる。

「そんなにカリカリしなさんな~☆」

「てかお前も賛同したやん。」

なんなんだ?こいつ。メッチャムカツク。

「確かに賛同はしたがっ!」

「こんなに歩きまくるとは思わなかったんだよ‼」

もう、俺たち、三時間以上歩いてるぞ‼

回りは真っ暗

お先も真っ暗

もう嫌だ。

「そんなんでへばってんじゃねえよ。」

「この先で何かあってもそんなんじゃ逃げられんで?」

それはもっともなんだが。運動を大してやってない俺が三時間も歩いている事自体が称賛に値すると思う。

「お前はサッカーとかで鍛えてるから、大丈夫なだけだろ‼」

「俺の事も考えて……。死ぬわ!」

そんな軽口の応酬を続け。

夜が明けた。


鐘がもう俺達がこの世界に来て12回なってる。 

もう鐘の音には慣れた。


蒼真が大声で言った。

「朝日がキレイじゃねぇか!」

蒼真よ俺にその元気を分けてくれ。

俺はもう歩けねぇ。

「おい!渚も早く来いよ!キレイだぜ‼」

そう言って蒼真はまっすぐに走りさって行った。

「俺を……おい……て…行くなよ……。」

もうやだ。この森についてから飯は食ってねえわ。歩きっぱなしだわ。

本当、もう嫌だわ。

と、

「渚~!すぐそこに飲めそうな水があるぜ‼」

バ!っと起きて!スッと!足に力を込めて‼ダッと走る!

湖がある。

あれぐらいすぐに飲み干してくれるわ。

本気で思ってた。

まずは一口飲んでみる。

「この水うまい。」

語彙力が死んだ日だ。

墓石にどう記そうか?

「語彙力の墓?」

すると、

「渚?生きてるか、大丈夫か?」

蒼真が遅れてやって来た。

「蒼真……お前よくやった。これで俺は生き返り。語彙力が死んだ。」

「……。」

蒼真が俺の後ろを見て口をガタガタさせて足震わせている。

嫌な予感しかしない。

一応、小声で聞いてみる。

「蒼真……俺の後ろに何がいる?」

冷や汗を背中に感じた。

蒼真も小声で答えてくれた。

「渚……ゆっくりだぞ!ゆっくりこっちがわに来い。」

はぁ。俺さぁ、何かフラグたてたっけ?

フラグがたたないとこんな事って起きないよね?

「早く来い!渚、いや待てゆっくりだ!早くゆっくり来い。」

矛盾してねえか?

パキ、パキ、パキ、パキ、パキ。

後ろからお、お、音が聞こえる。

音がする方を見ちゃった。


鰐の頭の体は人のような感じの肌は鱗に覆われた半魚人、俗に言う?リザードマンがいた。

しかも、三つに別れた矛?みたいなの持ってる。

そして極めつけは、こっちを殺意のある目で見てること。


「逃げるぞ‼渚!走れ!」

「蒼真……ヤバい。俺さぁ動けねぇ。腰抜かしたわ。」

まじで人生で初めて腰抜かしたわ

「くっそ!おい渚!オメェ俺の後ろに乗れ。おんぶして行ったるわ!」

リザードマンがゆっくりとこっちに近づいてくる。

「ギャァァァァァァ!」リザードマンが咆哮をあげて蒼真めがけて突進して行った!

おい蒼真!逃げろ!

叫びたい、でも、声がでない。なんでかは、分かってる

怖いんだ。


「ギャァァァァァァ!」

リザードマンがおもいっきり、突進した。


蒼真は間一髪で横に飛びリザードマンの突きをかわした。


そしてそれは一瞬で起こった。

俺にはスローにでもなったかのようにゆっくりに見えた。



リザードマンは突きをかわした蒼真にめがけて矛を横薙ぎにふった。


どこからか、飛んできた雷が蒼真の顔のすぐそばを迸った。


その雷はリザードマンの矛を伝って。


リザードマンを。


焼き殺した。


「大丈夫?貴方たち。」

そこに現れたのは、クラスメイトでクラスの委員長で誰とも話さず窓際の席でいつも本を読んでいた、

福原南が立っていた。

2人は沈黙する…

どういうことだ?なぜ委員長がここにいるんだ?


「大丈夫かって聞いてるんだけど?」

俺たちの口は驚くほど動かなかった… 

「いつも私から本を読むことを妨害するそのうるさい口はどうしたの?夕凪蒼真、藤道渚」

委員長は何事もなかったかのように普通に聞いてきた。

「あ、あ……」 

思考がまとまらない

「なに?幼児退行でもしたの?話せるのなら早く話して?」

なぜここに委員長がいるのか

さっきの雷撃はなんなのか

聞きたい事はいっぱいあるのに

うまく話すことができない。

「脳が生きてるかどうか判断するのに、それが一番手っ取り早いから。」

……。……。……。

「委員長相変わらずの毒舌だな。」

蒼真が話す。

「てか、委員長、なんでいるんだ?」

蒼真が疑問を口にする。

「私からしたら、貴方たちがいる方が不思議なんだけど。」

委員長が答える。

「さっきの雷は委員長がやったのか?」

蒼真がまた問う。

「ええ、この世界は魔道具を使って魔法を使うの。」

「さっきの雷もこの魔道具で出したのよ。」 

そう言って委員長は右手の人差し指にはまった黄色い宝石の付いた指輪を見せてくれた。

「さて、貴方たちに聞きたいんだけど……」



「どうやって…こっちの世界に来たの?」


委員長が聞いてくる。

「俺たちは黒いワープホールのような所から来た。」

蒼真が答える。


委員長は絶句してた。

「貴方たち……。もしかして、黒の間を通ってきたの?」

「黒の間?」

「黒の間?」

二人とも聞き返す

「黒の間って言うのは魔道具ではまだ出せないほど高度な魔法なのよ?」

「そんなもの、魔道具を使わないとなると、まさか、しかし、」

「クルルルルルルフルルルフルフフルルル」

鳥のような生物の鳴き声で聞き取れなかった。

「まあ良いわ。貴方たちついてきて。」

委員長が言う。

「何処に行くんだ?委員長」

蒼真の問いに委員長は答えた。

「町よ」

「クラデリュア・アルキサ、ミカザ領ハルーリャの町」

……どこ?

「委員長……そのはりゅーら?の町ってどこ?」

蒼真が聞いた

「ハルーリャよ」

「どこか……なんて説明してもわかんないでしょ。」

「あと、私の事を委員長と呼ぶのはやめて、この世界では委員長なんて無いんだから」

「じゃあ、なんてよべばいいんだ?」 

蒼真が聞く。

「普通に福原で良いわよ。」 


かくして俺たち、三人はハルーリャの町を目指して進むのであった。





「グ~~」

お腹がすきました。


「福原。食い物ない?俺たち、この世界に来てからまだ何にも食べてなくて」

「水しか飲んでない。」

「町まで我慢してくれないかしら?私も持ってないのよ」

かくして俺たち三人(空腹で死にそうな二人付き)は進むのであった。


2話です


随時更新したりしていきます。急に話が変わるかも知れませんがよろしくお願いいたします。


眠いですね。では、



あっ、そうだ、更新したらまいぺーじ?みたいなところに書いていきますね。



ではまた、次のお話でお会いしましょう。

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