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魔道具置き場の管理人  作者: 風流
プロローグ
1/3

管理人のお仕事


目が覚める。鳥の鳴き声がする。

いつものようにベッドから起き上がる

「おはよう、ボクは管理人。」

口が勝手に動く。コワイ。

ボクはクラデリュア王国で魔道具置き場の管理人をやっている。

クラデリュア王国がどこにあるか?

そんなの君たちのすぐそばにある‥と、思うよ。


「さてボクはさっき起きたんだが…。」

「少しだけお話しようか」

「今日は定休日だから、仕事もないし!」

頭が痛たむ。

口がどんどん喋っていく。

「管理人の事とかね。」


さてと、まずはこの国から説明しようか

国名:クラデリュア・アルキサ

この国は簡単には言うなら七の領地に別れてて


アルファリア領、ミカザ領、カミーラ領、シァフゥ領、クラデリュア領、カシア領、タリリル領

で、領には領主様がいるわけ。で、領主様は皆魔法が使えるみたいなんだよね。

魔法はね限られたヒトにしか使えないんだって。

僕が知ってる限りで領主様たちを説明すると。


アルファリア・ヘルルング様(アルファリア領主)

うちのアルファリア領の領主様。

(女性、年齢は聞いたら魔法を撃ってきた。)

一うるさい

一うざい

一めんどくさい

の、三拍子がついてる系

一本気でキレるとどうなるかわからない。コワイ。


得意魔術)炎系魔法


ミカザ・キルアース様(ミカザ領主)

(女性、年齢24才)

一普通に美人、らしい。

見たこと無いからわかんないや。

一物静かな読書家らしい。


得意魔術)転移系魔法


カミーラ・ブールチ様(カミーラ領主)

(女性、年齢?)

一年齢不詳

でも、見た目はお婆ちゃんって感じらしい。

なんか寒気がした。

ごめんなさい。

見た目はお姉さんらしい。

一情報が無さすぎる人。

一水晶玉で未来や過去を見ることができるらしい


得意魔術)時間系魔法


シャフゥ・フルリア様(シャフゥ領主)

(情報無し)

情報が一つも無いんだ。

不思議だねぇ。


得意魔術)情報無し


クラデリュア・マクジリャ様(クラデリュア・アルキサ国王)

(男性、年齢78才)

一国王様であり、領主様でもある。

そろそろ、ご子息様達が王位を……。

まぁいいや、

一……。

情報が少ない……。


得意魔術)光系魔法


カシア・フマール様(カシア領主)

(女性、年齢不詳)

情報無し


得意魔術)情報無し


(タリリル領主)

名前も何も情報無し


得意魔術)情報無し


って感じかな?

で、うちのアルファリア様は前に述べた通りうざい。

でも実力はあるらしく魔法を使ったり、魔道具を作ったり、普通にすごい方なんだってさ。

それにアルファリア様は魔法と、魔道具をいろいろなところに広く伝えていった

言わば魔法と魔道具の領ってわけ。

でも魔法といっても誰でも発動できる訳ではない。

だから、このアルファリア様は、魔道具を作り出し、魔法が発動できない人でも発動できるようにしたんだ。本当、すごいよねぇ。

でも当然、魔道具の無い時代の物語があった。

確か昔、本で読んだことがある。

『クラシャールの物語』っだっけ?

魔法も魔道具もなかった頃

悪しき魔族を英雄クラシャールが生涯をかけて滅そうとした物語。

そうと、したんだ、できなかったみたいだけどね。

クラシャールの物語は今となっては知らぬものはいないほど有名な本なんだ。



ええっとストーリーは確か・・・


________________________

ある村に一人の男の子が生まれた。

その男の子はクラシャールと名付けられた。

クラシャールはある日、村の外にある山へと遊びに行った。

その山へと行く途中、魔族が一体歩いていた。

クラシャールは息を殺し身をかがめ、

魔族が遠くへ行くのを待った。

そして、魔族がいなくなった頃、村に火が上がっていた。

クラシャールは走った、足がちぎれそうなほど。

家族の顔が不意によぎった。

村についたが、見るも無残な姿になった

人、人、人、人、人。

その中に、、母親がいた。目から血を流しながら言った。

「クラシャール?そこにいるのかい?

いるなら、早く逃げなさい!」

母親は目を抉り出されていた。

そして母親は言った。

「生きて!クラシャール!」と

泣きながら走った。

ずっと

ずっと

ずっと


目の前に魔族がいた。

(君たちで言うゴブリンみたいなものさ)

そのゴブリンは目玉を持っていた。

母親のものと同じ青色の目玉を…。

クラシャールはすぐそばにあった、鉄の剣(村の憲兵がもっていた物だったかな?)で

一息に貫いた。

魔族は黒い血を流しながら死んだ。


ここからクラシャールは魔族を滅ぼすことを誓ったが

最後には魔物の王らしき物に身体を引き裂かれてその命を終えたという

悲しい物語。

彼の、魔族を絶滅寸前まで追い込む力と、魔法も無しにそれを成し遂げようとしたこと

それは……

魔法の使えない者達の光となった。




________________________



確かこんな感じだった気がする。

この物語はカミーラ様が過去を見ることで知りその物語をこと細やかに記した物らしい

だからこそ、クラシャールは魔法使いならざる者の英雄なのだ。




さてと次はボク達管理人の話をしようか。

いいじゃないか!ボクも話がしたいんだ!



ボク達管理人は今クラデリュア・アルキサに七人ぐらいしかいないらしい。

一つの領に一人の管理人って感じらしい。

だがこの管理人というのも魔道具が預けられる場所(通称 置場)をきれいにしたり魔道具をきれいにしたり、修理したりするのが仕事なんだけど。

きれいにする、とは言っても普通に拭いたり磨いたりするだけなんだけどね。

簡単でしょ?でもね、毎日やってると疲れるんだよね。

そしてボクの収入は国から少しだけ給金をもらっているぐらいなので普通に生活厳しい。

しかし無理やりボクがアルファリア様にお願いしてやらせてもらってるから今更やめるにやめられないんだけど。

でもさ、ここはほんとに何もないネ。

あるのは壊れた魔道具と清掃用具。

「自分から言い出しといてなんだけど……管理人やめたい。」


管理人の家の説明をしてやろう!

さて、ボクがいるのはアルファリア領の中心付近にある町で小さな家で生活している

(仕事場は家の裏にある倉庫でやりながら魔道具を置いている)

全く…これ軽く監禁だろーに…

そう、管理人が今いるのは簡単に言うなら…牢屋。


部屋


ざっと5畳ぐらい。


置いてる物


硬いベット、

生活必需品、

花瓶に入った花

確か、アルファリア領でしか取れない花らしい、らしいというのもカミーラ領の管理人のカインが言っていたから。

このカニモラリという花…魔道具の一部に使われたりだとかなんだとか

綺麗なんだが少し不思議な香りがする。

臭くは無いんだけどな~

匂いを嗅ぐと少しだけ気分が良くなる。そんな花


給金は飯代に消えるため、部屋と、家具を買うことなどできるはずもない。

「こんなとこ、おらもう嫌だ!」

「ん?おら?まあいいや、いいのか?」

ゴーン ゴーン ゴーン

鐘がなった。

っと、8時だ。

説明し忘れていたが、この国では一時間ごとに鐘がなるようになってるみたい。


アルファリア様が作った一番初めの魔道具らしい。

本当。コワイネ。才能を持つ人って。



じゃあこのへんで管理人のお仕事の説明を終わろうか。

てかボクは誰に話かけてるんだろうか……。

口が勝手に話していた気がする。

作者が言わせてるのか?

ボクの話し方はあんなに固くないぞ!



まあいいや、今から…………に行くからじゃあねー。




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