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今回も短いです。
「あーーーもーーー!!」
「うぉっ!」
自分の叫び?声で目が覚めた。ってか、飛び起きた。
目の前で熊・・・・じゃ無くて、確か騎士団長が驚いてた。
「大丈夫か?そんないきなり起き上がって。」
驚きながらも心配してくれた。
「すみません、ちょっと夢見が悪かったもので・・・」
「そりゃ、起きたら目の前に怖いおっさんが居たんじゃ叫びたくもなるでしょう。」
熊・・・じゃ無い、騎士団長の後ろから相変わらずにやにやと話しかけられる。
「・・・そ、そんなに怖いか?わし・・・」
あ、へこんでる。絨毯にのの字書いてる・・・ちょっと可愛いかも?・・・顔見なければだけど。
「落ち着いたかい?」
にやにやとした男が話し始める。
「はい、何とか。」
「んじゃぁ、色々聞きたいんだけど・・・まずは本題から・・・君、何処から来たの?」
「・・・何処からと言われても・・・信じてもらえるか分からないですけど・・・多分、異世界です。」
「・・・・ほぉぉぉ?」
とりあえず、夢で見た事をそのまま告げてみる。
普通に考えたら頭おかしい人だよね?これじゃぁ・・・
困った・・・でも本当の事だし・・・・
いっそこれ全部夢なら良いのに。
夢落ちって事でここら辺で目が覚めたり・・・しないか。
試しにほっぺたつねってみたけどね?
残念ながら痛いんだ、これが・・・
「はぁぁぁぁ・・・・」
がっくりと盛大にため息を吐いた。
と同時にばーんと勢いよく部屋の扉が開かれた。
「話は全部聞きました!この娘は私が引き取ります!!」
「「「えっ?」」」
ボク含め、3人共扉に視線を向ける。
そこにはさっきの・・・パフパフ・・・じゃない、たゆんたゆん・・・・ちっがーう!あの『姫様』って呼ばれてた娘が立っていた。
「ちょっ!?姫様!?」
慌てるチャラ男。
「・・・盗み聞きとは感心しませんな。」
眉間に皺を寄せ、渋い顔の熊。
「そんな事はどうでも良いのです!」
いや、よく無いと思うよ?
「行くところ無いのですよね?私の護衛として雇うことにします!」
え?護衛?
「確かに実力はありますが・・・」
困った顔になるチャラ男。ってか、確かギルドマスターだっけ?
「身元がはっきりしない者をその様な・・・」
一層険しい顔になる熊。確か騎士団長。
「いくらなんでも流石に・・・」
困った様な笑顔のチャラマスター。
「陛下がお許しになるとは思えません。」
険しい顔どころか遂には頭を抱える熊団長。
「もう決めました!反論は許しません!」
扉のところで腰に手を当てて仁王立ちのたゆんたゆ・・・姫様。
「「「・・・・・えぇぇぇ?」」」