97/400
鏡の輝き
僕は人の願いに応じて輝く
万華鏡のように
覗かれて初めてその姿を見せる
だけど押し付けられた像を映すわけではない
人の願いを見て聞いて
その上でようやく輝きを返すのだ
最近はそれがわかっていない奴が多い
僕にとっての敵なのだ
願われることを望んでいるが
願いを押し付けられるわけにはいかない
最近はそれがわかっていない奴が多すぎる
私は人の願いを受けて輝くのだ
輝き続けるために願いが欲しい
願いを貪り美しくなった私を見て
あなたは喜んでくれるだろうか