表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試作詩作  作者: 時雨良明
90/400

夢の中の景色みたい

夢の中の景色みたい

この手に涙が触れた時

やけどしたからわかったの

ゆめのなみだにふれるとやけど

それだけがゆめのあかし

手に触れた水滴の温度と

残った痛みのないやけどの跡が

妙にミスマッチに見えて

どこか綺麗にはまっている感覚がした


夢の中の景色みたい

この悲鳴すらおっこちていって

底の方でコツンと硬質な音を立てて消える

私も最後には落ちていって

同じように消えていく

シンプルに滅びゆく今日や明日まで

同じように落ちていって

同じように消えていく

トンネルの中の生き物たち


夢の中の景色みたい

ここに立っている僕らと

隣の壁に立っているあなた

手をつないでいる

手をつないで並んで立っている


乱雑に夢がちぎれて

僕らは突然目を覚ます

目覚めたときには何も覚えていなくて

何があったかもわからないけど

今日を歩くのだ、僕たちは

(夢の世界に想いを乗せて

明日の夢を見届けるため)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ