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試作詩作  作者: 時雨良明
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痛みをこらえて

辛いよ辛いよと

私は泣き叫ぶ

痛いよ痛いよと

私は泣き叫ぶ


ただただ軽い言葉を


言の葉たちが私の喉を食い破る

ありがとうのただ一言が

胸を震わせ喉を食いちぎる


それに比べてなんと軽い言葉か

もっと一言に命を注いで

もっと一言に情熱を注いで

泣き叫ぶだけでは足らない

痛みを訴えるだけでは足らない

その一言に命を込めて


そうして彼は

心臓にナイフを突き刺して

そして本気で泣き叫びました


すぐに声も出なくなったけど

彼はそれで満足だったのかな

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