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試作詩作  作者: 時雨良明
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星空が血を流して

星空が血を流して

人々はそこに願いを託した


神は死に絶え人々は願いを星に託す

星よその輝きを貶めることなかれ

その輝きに人は希望を抱き

星よ永遠に輝きを絶やすことなかれ

その希望は儚く裏切られながらも

星よ永遠の輝きを忘れることなかれ

しかし人々は願いを託す

星よただ輝きとしてあり続けよ


星が血を流した

人よなおも願いを託すのか

星の雫が手の届くところに堕ちてくる

人よなおも希望を抱くのか

人々は星の雫に群がり

人よ信仰心を失ったのか

その味に生の尊さを学ぶ

人よなぜ見るだけに留めなかったのか


人は血を流した星々によりいっそうの願いを託す

星の命はあとわずか

星空のもと人は雫をすすりながら

星々の命はあとわずか

やがて雫すら途絶えて人は生の意味を見失い

星空の命はあとわずか

人は次々にその命を絶つ

さあ最後の日がやってきた


星空が血を流して

人々はそこに願いを託した

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