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ゆめ-現
ゆめのなみだにふれると
やけど
ちょっぴりいたかったけど
なみだのあじがする
ふしぎなやけどだったな
ゆめのあなたにふれると
ふしぎなかんしょくがかえってくる
からだをさわられているような
ぎゃくにさわっているような
まさにふれあっているしゅんかんのかんかく
ふしぎないっしゅんだったな
ゆめのほのおにふれると
わたしのこころがまっかにかわる
こうふんしてるとはちょっとちがって
かわりたがっているような
あばれてもこころははれないから
ふしぎなじかんのたちかただったな
涙に溺れていたい
あなたと触れ合っていたい
炎に全身を焼かれていたい
やけどだらけになって
ぜんしんをさわられて
こころがまっかにそまって
涙の海に溺れていたい
あなたといつまでも触れ合っていたい
炎にこの身を焼かれていたい
やけどだらけになって
ぜんしんをさわられて
こころがまっかにそまって
夢から覚めると
私はどこか遠くへ行ってしまったようで
やけどもしない
さわりさわられるかんしょくもしない
こころがあかくそまらない
現実味がない世界に取り残された