表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試作詩作  作者: 時雨良明
63/400

生はどこに表れるか

血を啜りたい

あの溢れ出る紅を

紅い雫を

血を啜りたい


あの紅に魅せられた

僕は一人だ

あの紅が欲しかった

紅の提供者は僕一人

自分のかけらを自分で啜る

紅色に魅せられた

もっと紅が 紅が欲しい

紅い雫を啜っていたい

いつまでもただ啜っていたい


でも僕の体はただ一つ

紅が怖い 恐ろしい

溢れすぎた紅が私の命の減り方を表すようで

死にたくはないのだ

死に近づく実感こそが私を充実させる

死にたどり着こうとしている実感こそが

私の生きる証なのだ


紅が欲しい

血の真紅が

真紅の血が


生を感じる紅の色

それを啜ることだけを追い求めて

いつまでもいつまでも

真紅を追い求めて

笑顔のままに

心の赴くままに

真紅だ真紅

あの輝きこそが望ましい


啜れ啜れ血の色を

生きた証がここにある

啜れ啜れ血の味を

生きる輝きがここにある

啜れ啜れただの真紅を

いつまでもいつまでも啜り続けろ

呪われたようにいつまでも

一心に生きる証を

この身に刻み付けろ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ