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黒
黒が迫る
飲み込まれていった残骸の嘆き
食い荒らされる世界の悲鳴
黒は全てを飲み込んで
黒が走る
安心感のある呟きのような声
存在感ばかりが先走り
誰も実態には目を向けない
黒が襲いくる
不思議と危機感はない
ただ飲まれていってもいいかと
正直に言うならそう思ってしまう
黒に飲まれる
世界にさよならを言おう
生かしてくれてありがとう
私はごちゃごちゃになった体で
最後にひとりそうつぶやいて
黒にどんなイメージを持ちますか?暖かさ、温もり、冷たさ、終わり。そんな矛盾したような黒の印象を書き殴りました。