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周回遅れの私の嘆き
季節は過ぎ去り
時代は巡って
ぐるり、一周した後に
周回遅れの私だけが
世界に一人取り残されて
私を見つけて!
叫びをあげる
私だった名残はかけらすら残らず
そんな現実に嘘だと言いながら
しかし何一つ見つからない世界に絶望する
私は誰ですか?
今ここにいるのはなぜですか?
私は救われますか?
私は楽になれますか?
絶望した先に希望はあるか
一周した先の世界に希望はあるか
助かりたいよと泣き叫ぶ私は
誰より滑稽で虚しくて
でも誰よりそこに真実味を持っていた
虚しいだけの私にさよならを告げ
明日からをここで生きようと決める瞬間
叫び声だけが反響して世界に一つ取り残されて
私は孤独に生きることを決めた
その人生がいつか輝かんことを