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試作詩作  作者: 時雨良明
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言の葉が私を突き動かす

生々しい言の葉が

私の喉元を通り過ぎて

私の口を突き動かす


私は必死で抗う

この気持ち悪さに抵抗する

けれど何にも変わりはしなくて

ついに最後の言葉を言ってしまう

言い終わった後の静寂が

とても痛くて苦しかった


必死で抗ったことは誰にもわからないこと

結局この言葉は誰かを傷つけて

それだけを残して去っていく

痛々しい言の葉が私の口からこぼれ落ちた


もう一度やり直そう

私は言葉をかけられた

もう一度やり直そう

もう一度やり直そう

もう一度やり直そう

いつまでも反響し続けて気持ち悪い

でも私はその言葉にすがることにした


最後に清々しい言の葉が私の喉元を通り過ぎていった

私はそれで満足だった

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