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試作詩作  作者: 時雨良明
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私達よ、さよなら

死んだ私が最後に叫ぶ

私は確かに生きていた

なにより確かに生きていた

どうか忘れないでほしい

私は確かに生きていた


昨日の私がいなくなる

一体私は誰でした?

今日の私に生まれ変わる

昨日の私は死にました

明日の私に生まれ変わる

今日の私も死にました

何人の私が世界にいただろう

私の背後には屍の山が


ああまた一人の私が死んだ

それは悲しむべきことですか?

空隙を経て一人新たな私が生まれた

それは祝福すべきことですか?

新たな私が前の私を塗りつぶして

それは嘆くべきことですか?

今日も私は胸を張って生きていく

それは誇れることですか?


屍の山の上にお墓を一つ立てました

昔の私に決別を告げて

すべての死体を火にくべた

私は私として生きていきます

だからどうかこのお墓をみなさん覚えていてください

これが彼らの生きた証

私の罪のかたまりです


さよなら、私

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