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私達よ、さよなら
死んだ私が最後に叫ぶ
私は確かに生きていた
なにより確かに生きていた
どうか忘れないでほしい
私は確かに生きていた
昨日の私がいなくなる
一体私は誰でした?
今日の私に生まれ変わる
昨日の私は死にました
明日の私に生まれ変わる
今日の私も死にました
何人の私が世界にいただろう
私の背後には屍の山が
ああまた一人の私が死んだ
それは悲しむべきことですか?
空隙を経て一人新たな私が生まれた
それは祝福すべきことですか?
新たな私が前の私を塗りつぶして
それは嘆くべきことですか?
今日も私は胸を張って生きていく
それは誇れることですか?
屍の山の上にお墓を一つ立てました
昔の私に決別を告げて
すべての死体を火にくべた
私は私として生きていきます
だからどうかこのお墓をみなさん覚えていてください
これが彼らの生きた証
私の罪のかたまりです
さよなら、私