表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試作詩作  作者: 時雨良明
287/400

そっとシャボン玉を見送る

触れれば儚く消えていく泡

シャボン玉の中に浮かぶ景色

触れたい気持ちをこらえて立ち去る

思いを乗せたシャボン玉は

触れたらきっと割れてしまう


その向こうに見えた誰かの笑顔

それは知らないはずなのに

手を伸ばしたくなるほど魅力的で

それをこらえた手のひらに

爪の痕が残っていた


それは叶わぬ泡沫の夢

雲ひとつない青空を見上げて

誰かの慟哭を静かにあげる






触れれば必ず消えていく。届かない世界との架け橋。触れた手の裏側にある痛み。誰かの笑顔がとても眩しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ