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試作詩作  作者: 時雨良明
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命を忘れて

混沌とした世の中の渦に

あなたは独り巻き込まれ

深く深く嵌っていった


あなたは渦に飲み込まれ独り傷つき

そんな自分を心の内に隠し

何重にも鍵をかけ

縛り付け仕舞い込んだ

そして新たに上に紙を貼り

そこに笑顔を描き足した


この笑顔が自分

この明るさが自分

周りが見るのはこの自分

この自分であり続けないと

そういいあなたは

張り付いた笑顔を向け続けた


いつしか鍵を無くしたようで

自分で開けることも出来なくなって

隠した物すら忘れてしまった

心の奥底で疼く傷口にも気がつけずに


心の奥で新たな渦を巻き

あなたを少しずつ削っていく

あなたを少しずつ飲み込んでいく


消えてしまったあなたの姿

手を差しのべることも出来ず

貼り付けた笑顔しか見えなくなった

ごめんなさいと呟き続けても届かない


時よなぜ戻らない

過ぎ去った時よ戻ってきて

壊れた歯車はただ無情になり続けて


目覚めた先は空っぽだった

影ねこさんとの合作です。影ねこさん執筆僕修正。

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