268/400
それは誰も知らなくなった物語
記憶が消えていく
想いが消えていく
二度と取り戻せない色
二度と取り戻せない味
それはそこに確かにあったもの
そして今はもうわからないもの
それはここから離れていったもの
遠い遠いどこかできっと根を張ってる
それはあなたへの想いで私の言葉
あなたに綴った恋文は残っています
何度読み返してももうわからないけど
あなたに綴った恋文は残っています
手紙のやり取りなんてロマンチックなの好きだったんだね
知らない自分がそこにいた
それはそこに確かにあったもの
今は遠く何処かで根を張ってる
二度と抱けない想いだけが山積しているその日記を
逃げるようにぱたり…閉じた




