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試作詩作  作者: 時雨良明
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憎む

彼を憎み、彼を憎む私を憎んだ

彼を殺せ、私を殺せ!

それこそが私への試練であり

生きるために必要なことなのだから


彼は私を裏切り続けた

私は彼を信じ続けた

それにもいつのまにか限界が来て

私はついに信じることをやめた

そして私は代わりに恨みを募らせる


私は信じた

彼が信じるに値しないと知っても

私は信じた

彼に恨みを込めながら


だからもういいよね


私はあなたを憎んでいます

今も昔もあなたが初めて裏切ったその時から

私は私も憎んでいます

だってこの感情をここまで強くしたのは私のせいだから


憎しみばかりが先走って

はじめにあった感情すらも忘れて

私は最後まで叫び続けた


私もあなたも同罪だね

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