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試作詩作  作者: 時雨良明
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ちぎった糸電話

ゆらゆら揺れる糸電話みたいに好きと嫌いで揺れていたあなたの声

感情が簡単に伝わるからわたしは好きを言い続けてた

まああんまり人に嫌いは言わない人だったと自分では思っていたのに

どうしてかな、いつの間にかあなたに嫌いを伝えていたよ


僕の心から君の心に伝わる糸がプツリと切れた

嘘つきました、切ったのは僕です

くだらないやり取りだと思っていた

でも君に嫌いを言われたとき…とても胸が苦しくなって

思わず糸を切りました

慌ててつなぎ直そうとするけど、もう遅かった


ゆらゆら揺れる糸電話みたいに好きと嫌いで揺れていたあなたの心

今、途切れちゃってとても寂しい

私のせいだよね、きっと

私が軽はずみに嫌いなんて言ったから

途切れた糸の先を眺めて静かに涙する


いくら頑張っても繋がらない

もう話せないのかな、そんな気がする

もう会えないのかな、そんな気がする

さよならも伝えられなかった

ちぎった糸を眺めて涙する


「さよなら」

言葉が重なる

涙が重なる

「ごめんね」

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