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試作詩作  作者: 時雨良明
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純粋に無色に

向けられた目は私を見ていない

向けられた視線は私を通りすぎた

どうして、と聞こうとして気づいた

あ、私がいないからだ


私は普通の人間だ

普通に食べて普通に寝て

普通に恋して失恋して

そんな普通の人間だ


みんなの視線の先に私がいた

隣に立ってた私がいた

でも私は普通なだけ

私自身は普通なだけ


普通な私はどこへ行く?

痛みを抱えて希望を抱えて

普通な私はどこへ行く?

未来を抱えて過去を忘れて


普通な私は普通なだけ

いつのまにか普通に変わる

普通なだけが存在意義

普通であればそれでいい


そんな私が、ふと気づいた

向けられた目は私を見ていない

向けられた視線は私を通りすぎた

私は普通の代名詞

私自身は透明人間

私は誰でもなかったの


普通の権化よ

痛みを抱えて希望を抱えて

未来を抱えて過去を忘れて

ただ普通に生きた人よ

忘れ去られた叫びをあげろ


私はここにいる、と

影ねこさんとの合作です。今回はこれ一作だけ。

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