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試作詩作  作者: 時雨良明
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旧世界と新世界の狭間で

僕らの身体が言葉でできていたならば、きっとこの血を…この心臓をあなたと取り替えっこしてもっとちゃんとわかりあうことができたのに

そんな簡単なこともできない僕らは孤独に打ちひしがれながらセピア色した瞳が見つめる白の世界に溶け込んでいった


溶ける…消える…とける…きえ……る?


この身体が言葉でできているのにあなたとわたし、分かり合えなかったよね

どうしてかな…どうしてだろう?

こんなにあなたのことを思っているのに、それすら書き込まれた情報のようで

誰にも信じてもらえないから…寂しい

でもそれすら文字列でしかないようで自分でも何が何だかよくわからない

単純なこともできなくなった僕らはセピア色の世界に溶けて消えていった


旧世界のかたわらで小さく寝息を立てる一人の影があった

その頭を撫でる影は、影でしかなかったけれど

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