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君にさよなら
君の体温を今でも時々思い出す
幻想の中の君といくら話しても帰ってこない温もりが
今もまだ残ってるんだよって未練がましく訴える
誰もいない部屋で一人芝居
もうここには僕しかいない
僕と君
言葉にするとそれだけのことなのに
違う人間だってわかりきってるのに
君の体温を失ってどれだけ経っただろう
残った温もりは想いを託すには小さすぎるよ
そして
君の体温を、君の温もりをもう思い出せなくなってきた
寂しいよ、悔しいよ
時の流れは残酷で届かない時間は切なくて
そんな空虚さを埋めるため、人と触れ合う
いつしかそれが本物に変わって
君のことを忘れてゆくだろう
それを君は許してくれるかな?