表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試作詩作  作者: 時雨良明
18/400

消耗品が人を目指して

人形だった私に決別の火をくべ

焼けていく私にさよなら、と

さよならと、ぽつりつぶやく


わたしはむかしはにんげんだった

でもみんながわたしのことをわるくいって

たえられなくなってこころをとざしたの

ほめられることだけをすることにしたの


布を縫い合わせ綿を詰めただけの

ありふれた人形になりました

模範解答を体で示して

みんなに良くやったねと褒められる人形に


そんなわたしが君に愛された

ありふれた人形なりに愛嬌を振りまくだけの私が

君の心に照らされて

ようやく人形らしく幸せになれたんだ


でも私は消耗品でしかなかった

舞い上がった私はしかし

使い古され汚くなり

玩具箱の奥底に仕舞われた

私の舞台は消え去った


なぜ、一体どうして!

君が必要としてくれないなら

この人形はなんのために生きていた?


ああ輝きよ、どこへ消えた?

ああ私よ、何を目指す?

必要とされない人形はただの布切れだ

私は布切れでありたくはない


布切れよ、さようなら

勝手に作って勝手に燃やして

人形よ、ごめんなさい

勝手になって勝手に捨てて


でも私の再誕の日だ


命よ、心よ!

これからは自由に輝け

思うままに輝け

かつて捨てた輝きよ、もう一度!


次の舞台

主役は人間の私なんだから

影ねこさんの決意の詩。人形に決別を告げる影ねこさんなりの詩。僕が修正影ねこさん執筆のはず。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ