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日また日
何がきっかけだったかはわからない
ただ突然日常を送れなくなった
学校に行けない
食欲もわかない
人と話すこともなくなった
まさしくそれは空隙という悪魔の所業だった
ほんとうにふと、日常の切れ目に訪れて
繋がっていたはずの感情を喰らって去っていく
そして一度途切れたら取り戻すことができない
いつも通りにしてた生きること
それをもう一度行う気力が湧かない
空隙という悪魔に食われて
私はもう立ち上がることすらできない
そんな日々を一年過ごした頃
何もしない自分に耐えきれなくなって
生きて、みようかな
小さく呟いた
誰に言うわけでもなかったけど
小さな、決意
それできっと十分だから